本日は旭川へ、写真は駅前の西武デパートと買い物公園通りです。実施設計の途中経過報告と今までのご無沙汰のお詫びも兼ねて(クライアントさんごめんなさい。)行って参りました。
敷地は古くから開発された住宅街の一角にあります。既に周囲に建物が建てこんでいる中での計画ですから、視線の遮断や採光に通風の確保、要は建物にフィルターとしての仕掛けをいろいろと盛り込み必要とするもの以外の交通整理をすることが今回のメインテーマです。もう少し分かりやすく言うとたとえば採光と換気のために窓を作ったとして、その前に交通量の多い国道や大通りがあれば通りの騒音や排気ガス、視線が気になって閉めっぱなしになりやすいですよね~?特に女性の一人暮らしだったりすると防犯上もよろしくないわけです。
一般論として窓は壁に腰上の高さに付けますが前述の通り、周囲の状況によってはその一般論自体が意味を持たないことも多いところが建築の難しさです。そこで私たち設計者は窓や建物にいろいろと工夫を盛り込んでこうした一般論では解決しづらいケースに対応するのです。たとえばわざと足元に窓を下げて視線を入りにくくするとか、高窓にして曇りガラスを併用することで天井と壁を室内の反射板にして家の奥まで少ない光量で明るくしたり、あえて開閉しないFIX窓とし通風は断熱ガラリから取って、防犯性と通風を両立したり、建物全体を白くして街灯の少ない裏の通りを明るくしたり等々様々な手を考えるのが市街地の建替えの楽しみでしょうか?(笑)
同じ敷地であっても異なる建築家が向き合うと全く異なった方法論を考えますよね~?
でもそれってとても不思議だとは思いませんか?(笑)
今日はすっかり「のだめ」で有名になったショパンのエチュード。
凄まじいテクのリシッツアも圧巻ですが、天才少女の愛実ちゃんも凄い。
音だけ聞くと、若い愛実ちゃんのほうが巨匠の落ち着きを感じるのは私だけ?(笑)