2014年3月3日月曜日

IBEC 2014.3月号に掲載されました。

寄稿した文章が一財)建築環境省エネルギー機構の機関紙「IBEC3月号」NO.201に掲載されました。「住宅の省エネ化と断熱建材」の特集で今まで取り組んできた住宅のお話をさせていただいています。ぜひご一読いただければ幸いです。
従来は寒さに対する手立てとして語られることが多かった断熱。当初は寒くて困った地域の局地的な建築手法との認識が大勢でした。それが90年代(北海道では70年代)に入り省エネの観点で語られるようになり、最近ではヒートショックのような健康や医療費の視点、特に3.11以降は災害時の自宅避難や広域避難所の機能を見直す動きにもつながっています。長らく「燃えないこと」と「地震で壊れないこと」を建築の根幹としてきたわが国の価値観にようやく「断熱を主体とした機械設備とは別の熱環境」の視点が加わることは、長い時間を要したとはいえやはり画期的なことなのではないでしょうか。大学の研究室なんかも近年は環境系の先生方が忙しいとのこと。新たな時代を感じます。