2011年10月20日木曜日

春光の家 コンクリート打設2回目

本日は旭川に来ています。「春光の家」では二回目のコンクリートが打ち終わり脱型後の清掃が行われています。写真は床下のシンダーコンクリートから顔を出す暖房用のポリエチレン管です。しっかりとまとめられ口には絶対にコンクリートが詰まらないように養生がしてあります。さらにコンクリートを流す際に管が汚れぬように差し込んだ鉄筋にしっかり結んで浮かしてあるのがお分かりでしょうか?現場をまとめるN所長の細かな気遣いと設備屋さんの丁寧な仕事で管は全くコンクリートで汚れていません。何気ないカットにも現場員の熱意を感じることは誠に嬉しい事ですよね~。

スラブ(床版)の中に折り曲げられる鉄筋が立ち上がっています。床下をしっかりと清掃した後に床版を打つための型枠を組み立て始めます。

貫板を型枠に用いたエントランスの打放シ壁の様子。ほとんどもくろみどおり打上がったのですが、N所長は若干不満な様子、一箇所のみ型枠の締め付けが甘く予想外にトロが回り目地が繋がってしまったところに若干の補修をかけます。コンクリートの打放しは以前は90×180cmの合板を型枠に用いるものが多かったのですが、私はこれよりむしろ合板型枠が登場する以前の貫板によるものの方が人間味があって好きです。貫板を用いるとコンクリートの地肌に木目や節がプリントされます。板の継ぎ目は微妙な隙間にトロが回り特に太陽光を受けると美しい陰影をあらわします。実はこの貫板の巾は外壁のものと揃えてあって、出来上がると素材感の対比が楽しめるように考えています。

節や木目がプリントされたコンクリートの地肌。

アンカーボルトが90cm間隔に埋まっています。スラブコンクリート脱設時にはねじやボルト部分にコンクリートが付着せぬように厳重に養生をしてから行います。
ああ!このアナログ感、全てが手作りの工事現場のめんどくささが私は大好きなのです。

尊敬する加藤登紀子さんでも聞きませんか。