今年から毎週、日曜日はしっかり休むようにしました。
そこで昨日は大好きな小樽の街を山廻りで散策。暑くて大変でしたが実によい運動になりました。
そう思うようになった一番の理由は設計者にとって大切なものづくりのモチベーションと仕事の楽しさをしっかり維持するためです。以前はとにかく机の前に居ることが大切だといつの間にか思い込んでしまっていたように思います。
自ら設計事務所を店開きして昨年で20年。当然ながら山あり谷ありでした。
そもそも建築というものづくりを生業に選んだ時点で定時とかそこまででよい。みたいな考えはぴんと来ないと思っていました。
でもそれは違って、質の高い設計を長く安定して生み出すためには欠かせない時間が必要だったのです。
要は机の前の時間をさらに価値あるものにするためには、机の前にいない時間をいかに過ごすことが大切か?という簡単なことに気付くのに20年も掛ったのでした。
実は今、まちなかに三角屋根の小さな家を依頼されていて、スケッチを進めているのですが、そもそも三角屋根の良さってなんだろうな?とふと思いまして歩きながら撮ったのがこれらの写真です。
小樽の街は歴史があってそれこそ瓦屋根から初期の鉄板葺き、屋根の形も様々。みんな雪との戦いの中で進化したり淘汰されたりの痕跡を見ることができます。
過去から学びこれからの設計に生かそうとする自分のような設計者にとってまさにうってつけの街なのです。
どうやって玄関に雪が落ちないように屋根を掛けるか?落ちるとしてもより少なくなるようにするにはどうしたらよいか?・・・とか??
雪が降ったとしても、積もる間もなく落雪させるのはどうか?・・・とか??当時の作り手の工夫を追体験しながら2時間、街歩きを楽しみました。
日曜の昼下がりに窓辺から聞こえていました。