現在、外部の断熱を終え、サッシの取り付けに入った「前田の家」、もちろんクライアントさんからのリクエストはトリプルガラスの木製断熱サッシ。性能と価格、耐久性の観点から見ても今のところ費用対効果は抜群。しかし問題はその重さ。大工さん4人がかりで四苦八苦。
ロックナット付きの専用ビスで取り付けますが、なんせ重いので位置決めやセンター出しがたいへんです。「もうちょい左っ!もう少し、あと少し!」外と内に分かれて声をかけながら位置を決めます。
1階でも見ているだけで汗をかきますが、たいへんなのは2階への荷揚げ、下二人に上二人が息を合わせて運び上げます。
国内製のサッシの場合、ガラスは最後に入れるので現場ではあまり重さで苦労はしません。しかしこの北欧製の窓は全てガラス入り。今でこそ大工さんも慣れてくれましたが、当初は「話が違うよ~」と散々でした。なぜこんな重い思いをしなければいけないのか?と疑問に思った時もありましたが、その理由はガラスを工場で入れることで最も大切なサッシの気密性能をばらつきなく確保できるから。という事を知ってからはものの見方が変わりました。確かにDr.タギ氏にいつもお願いする気密測定ではガラスとそれをはめる枠の間から空気が漏れていることが少なくありません。流石!北欧のノウハウです。
現場を訪れたタギ氏。
今日は秋の穏やかな日差しの中でモーツァルトなんていかが?