2011年10月16日日曜日

西野の家 内装工事その二

さてブログをご覧の皆さまにはおなじみの、内装工事の仕上げの時期がやってきました。過去のブログを見てもお分かりのように、恐る恐る?(笑)現場でだめ出しを小声で出しつつ、各部分の詳細を見て回ります。よく図面が完璧ならば現場で調整する必要自体がない!と断言する人もいますが、どんなに図面が上達しても、現場で感じる違和感を完全に解消することはなかなか難しいものです。写真は内照式照明の板を天井に取り付けているところですが、長さは当初より15cm短く調整しました。

点灯する場所によって照明板の色を変えて配置します。今回は反射率の高い白色の天井ではないので、照明器具の数がある程度必要になってきます。(パワー勝負)昼間は楽しげな天井のパターンとして目を楽しませつつ夜間は間接照明として使うことを当初から考えました。

写真は土間のモルタルを左官屋さんが行っているところです。船と呼ばれる敷物の上にのりコテ一丁で見る見る床を塗り上げる様子はやはり名人芸です。

手摺の角の落とし具合はいつも私自らペーパーを持って回ります。

天井の梁にクロスが少しかぶせ気味に貼ってあるのがお分かりでしょうか?以前にも紹介したように壁紙も木材も乾燥により収縮します。その際、余裕がないとすぐに隙間が目立ってしまいます。そこでこのようにわざとクロスに余裕を見て貼ってもらうのです。当然ながらこんな細工なくズバッと切ったほうがはるかに仕事が早いのですが、実に丁寧なクロス屋さんは毎回必ずこのように貼ってくれるのです。

拡大写真です。

トイレの手摺はなかなかよいものがない難しいチョイスです。そこで天板を彫りぬき面を取りました。一番最初はニセコの家で行いましたが、なかなかにファンが増えてすっかりおなじみのディテール(細部)となりました。

もう少しペーパーをあてたいですね~。

二階を支える鉄柱の足元には割れ止めの目地を通します。モルタルという素材にとってある程度のひび割れは仕方がないものなのですが、可能な限り伸縮目地を設けてひびが目立たぬように工夫します。(不思議なことに目地を予め設けておくとひびはそこに集まりやすくなります。)

今日は、静かな夜にBOZでもいかがですか?