2025年6月12日木曜日

北郷の家 2025.06.12

隅角部で左と右の水切りの奥行きが違うところをしっかり加工してくれています。ちなみに左側は玄関ドアを全開した時にロックが効くように壁を18mm薄く仕上げたかったから。ここに気が付いたのは宇野棟梁。さすが・・

 性能向上リフォーム「北郷の家」本日は板金廻りのチェックを行いました。赤塚板金さんいつもありがとうございます。

外壁は基本的に木外装ですが雨掛かり部分など耐久性を重視すべきところは板金で作ります。0.35mmの薄板の板金を器用に折り曲げて毎回板金屋さんが美しい見切りを作ってくれます。正面から見える厚みは基本的に15mmと24mm。当事務所の外観の特色は、壁よりも窓が引っ込むので窓の下には水切りが必要になります。

防水という大切な目的を果たしながら最小限の断面でシャープにピシッと美しいラインを通していただきました。

隅角部で左右の奥行きが同じ場合。

窓下の水切りの両端部はしっかり折り上げて固定。

跳ね出す袖壁の内部に入った水がしっかり抜けるようにイーブスベンツはコの字型に回します。

小屋根の先端包み。内部にはしっかりイーブスベンツ仕込んであります。

今日はm-floなんていかが




2025年6月11日水曜日

福井の家 テラスが気持ちよし!

南側に大開口を設けるのはいいんですが、こんな風に窓の前に縦格子を設けて外から中が見えにくくしてあげると、住まい手さんはカーテンなんて閉めなくなります。その結果、計算通りの日射熱取得に遮蔽の効果が得られるばかりか、実際の坪数以上、住まいを楽しめるようになります。

「福井の家」の住まい手さんに、昨年冬からの住まい心地を聞き取り・・室内が気持ちいい・・のはさることながら、最高に気に入って楽しんでくれているのが二階のテラス空間。ブランコを吊ったりBBQをしたり、朝のコーヒータイム空間だったり、家に居ながらプチキャンプな半屋外体験がいつでもできるのは新鮮なんだとか・・外から見え過ぎないのもお気に入りだそうです。一番下のお姉ちゃんが「わたしブランコできるもーん」も超可愛くてママ共々写真撮っちゃいました(笑)

注:建て主さまの了解の元、掲載させていただきます。

二人ともいい笑顔!/笑

ブランコ最高!/笑

おおっ!この家のピカソ画伯作!/笑 「山本さーん・・張り替えられますか~/泣」じゃあなくて・・せっかくなんで残しておこうかな~なんて優しい言葉に癒されました。

半年でずいぶん落ち着いてきた壁の色。すっかり周囲に馴染んでます。

 今日はNOKKO・・いいす


福井の家 2025.06.11夏前点検

 

二階のリビングの温湿度。条件は窓は南北二面開放で通風時のもの。午後の雨の前だったので湿度は高いけど、そこは山間の福井地区。通風があるとけっこう気持ちいい。

今日は「福井の家」の夏前点検。床下の温湿度を計測して、夏の冷房時のアドバイス・・っといっても別に難しいことはなく、窓を閉めて冷房する際にはしっかり機械換気を使いながら行ってください。というお話しと、そろそろ夏場用タイマーに切り替えて一日30分程度床下を温めて除湿してくださいの主に二点。断熱気密住宅は難しく作っちゃダメ/笑

床下はコンクリートが蓄冷して涼しい。昨年2月のお引き渡しだったので、すぐに暖房開始。そのおかげもあってカラリと乾燥した床下でした。

床下の表面温度は20~19℃で安定

家中の窓をいったんすべて閉じて床下の給気管に給気圧が掛かるかどうかの確認。ばっちりかかってました。


壁の3種換気扇の能力は140m3/h。「福井の家の気積は大きくないので」これ一台で0.5回/hの法定換気量を満たします。作動時の給気経路は写真の場合‥排気が左の3種×1(140m3/h)に対して給気は写真上の二つ(冬は排気口)と別写真の床下の給気管(150φ×2)となります。


今日はトミージョンソンのカバーでクイーンなんていかが

2025年6月10日火曜日

北海道 建設部さま新人研修


本日は北海道建設部建築指導課さんの新人研修を「南幌まちなかの家Ⅳ」の現場にて、ネオス建築の中野所長、泉さんと行いました。技術職として入庁した新人二名とのことで・・何だか責任重大です。

北方型住宅の話しに始まり、全国に先駆けて住まいの断熱気密化を実用化した地域であること、それに関わる様々な要素技術を開発し続けている地域であること、北方型住宅が地元の窓メーカーや大手メーカーの開発目標(ベンチマーク)となってきたこと、そして現在は夏の暑さ対策+通年型パッシブ換気に取り組んでいることを説明しました。

「ウレタンを吹き付けてしまえば簡単に断熱も気密も終わるのになぜ手間のかかるグラスウールを一つ一つ詰めるのですか?」こんな鋭い質問も飛び出して、見事に解説する中野所長。コストや火災時の対応、将来的に解体するときの処理の難しさ等バランスの良い解説に頷いていただけました。

将来は立派な行政マンとして建築の分野でご活躍されることを心よりお祈りしています。

今日はボーカルがデイブからヘイガーに変わった頃のヴァンヘイレン。
カバーなんだけどたいへん上手い・・・



2025年6月7日土曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.06.07

 

夕日に照らされた南側。二階のテラスが跳ね出されている。結果、その下も楽しく使える半屋外空間。田舎暮らしはこうした軒の下みたいな空間が実に役に立つ。

都会から移住予定の建て主さんも半信半疑だったのが、現場に来るたびに「あ~そーだったのか!」と分かってくれるのがすごく嬉しい。

こちらは北西側。3つ並んだロフトの高窓からは、きた住まいるヴィレッジ第一期の敷地と美しく整備された中央公園が一望できる。敷地で一番の眺めは子供たちのために!

本日は電気配線を確認。特に外壁廻りは気密コンセントBOXの有無をしっかり確認。

調理器具の多さに対応したコンセントは3か所(2口/箇所)透明なガラスの入った横長窓からは北側玄関の出入り動線が管理できる。

今日は週末・・ヴァンヘイレンでも行きますか/笑




住まリテ?もうそんな時代・・

 今日の話題は情報提供。家づくりを目指す人向けになんと国交省が官民連携で作ったサイト。その名も 住まリテ。中々の出来の良さなのでご紹介させていただきます。

住まリテHP https://www.mlit.go.jp/sumai_literacy_pf/

実は日本人の多くは自分の国を先進国だと思っているけど・・中でも凄く遅れている分野が暮らしと住まい。そう家づくりなんです。世間的にはリテラシーの低い分野・・

リテラシー:本来は読解力の意。近年は特定の知識を使いこなす力を差す。

みんな昔、社会の時間に習ったことがある昭和のキャッチフレーズ「夢は庭付き一戸建て」。庭すなわち宅地を買ってその上に一戸建てを建てることが昭和的な夢。男性ならこれができて一人前、女性ならそんな住まいに住めることが幸せ・・そんな風に昭和の夢は実に単純/失礼・・シンプルでした/笑。

その一方でそうやって大手住宅会社とそれを皆でお手本に一戸建てを量産し続けた結果・・僅か半世紀で約600万戸の空き家を抱えるのが令和の時代。もちろんこれでも築30年も経たずに壊される家が膨大にあった結果の数字なので、日本の家づくりの質がいかに低かったのかが分かる証拠となっています。

そう・・物のない貧しい時代を生き、自身の主張も認められなかった多くの昭和人にとっては「あなたの希望通りの家が建つ」というキャッチフレーズはものすごく心に刺さるものだった。幸運にも一戸建ての建て主になれた人はみんな、にわか勉強をして自分好みの間取りや壁紙、調度品で家を作り飾ったのでした。

そんな風に横並び意識の高い日本人が作った間取りや家々は本来なら普遍的で新たな住まい手にとっても暮らし易く、仮に直すにしても直し甲斐のある家のはずだった。ところは結果は前述のとおり、あまりに個人的な好みや自分的にはこれが最適!を積み重ねたところで住まいの質は上がらなかったばかりか、昭和の中古住宅の多くは肝心なところが使い難く住み難く・・おまけに夏は暑くて冬は寒い・・直したいけど高額過ぎて、それならいっそ新築の方がよくね/笑・・の悪循環。 平成までは何とかそれで乗り切れたけど令和の時代はそう甘くない。溢れかえる情報を取捨選択し使いこなせる知力が求められています。

この機会にぜひご一読を!

今日はPOLICEのカバーをHSCCで・・相変わらず質高し!です



2025年6月6日金曜日

北海道新聞 「読み解く」6/4朝刊に掲載されました

北海道新聞6/4朝刊 読み解くに特集していただきました。

従来は主に暖房費削減の観点で語られることの多かった北海道の断熱。その一方で現在は国をあげて2050年を 目標に脱炭素化を目指すための有効な手段として全国的に見直されるようになりました。当事務所が2009年より取り組んでいる全棟300mm断熱化はもちろん、先日完成した南幌0カーボンヴィレッジの1棟目、「南幌の家ゼロ」も特集していただきました。


北海道新聞デジタルHP https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1161807/

想えば1998年に独立して設計事務所を始めたのですが当初の10年くらいは正直、取り組むべきテーマが今一つ判然としませんでした。

卒業後の就職が札幌以外だったこともあり、13年振りにUターンして故郷に戻ってはみたものの、目先の暮らしだけで精一杯・・そんな時に出会った建て主さんのお仕事が「銭函の家2009」。そこから全棟300mm断熱化の取り組みを本格的に始めました。

意外だったのは・・寒い家に不満を持っている人の多さ。そしてデザインに対する関心の高さでした。自分の悩みとは裏腹に、とっくに世間は年中住みやすく美しいデザインの家を求めていたのに、自分だけが性能を追求すべきか?はたまたデザインか?の二者択一で悩んでいたことに恥ずかしさを憶えました。

端的に言えば、見つけるべき設計の主題は昔から目の前にあり、健全で経済的に清々しく暮らしたい・・という欲求は人にとって普遍的なものです。たまたま寒い地域だから暖かさやそれを得るための経済性が注目されやすいだけであって、端から暖かい家ならよい?とかデザインを取ると暖かさは捨てざるを得ない?のような的外れな二元対比に意味はなかったのでした。

「桂岡の家Ⅱ2019」

現在では断熱の力を十分使いこなして北側の大きな窓からの風景を大切にしながら冬暖かくて、夏涼しい家を設計しています。冬に関していえば、たとえ南側の窓を絞っても十分な断熱を行えば、一般的な新築の暖房エネルギーを半減することは難しくなく、一日8時間程度の暖房稼働で家中どこでも18℃以下には下がらない家を作ることが可能です。

銭函の家2009
銭函の家の3階から眺めた冬の石狩湾です。

銭函の家2009
昔から、吹き抜けにすると寒くて仕方がないというイメージがよく語られますが、適切に断熱した建物においては全くの嘘です。

今日はIUなんていかがでしょう







2025年6月5日木曜日

北郷の家 2025.06.04

 

リフォームで一番難しいのは「高さの最適化」。特に固いコンクリートでできたところ。

簡単に言えば各室の床の高さを当時と比べて格段に進んだバリアフリーやユニバーサルデザインの意識をもとに今日的な低い段差に作り直すことです。

北郷の家では玄関ポーチ(屋外)から玄関床(屋内)まで約20cmの段差があり、さらには玄関床から1階の床まで20cm・・合計で約40cmの高さがありました。要は住まい手さんは玄関ポーチに立って玄関ドアを開け20cmの段差をまたいで玄関に入り、さらに20cmの段差をまたいで1階に立つという暮らしでした。

これは現在の水準としては高すぎるので、それぞれ10cm以内、18cm以内を目標に毎日使う大切な家の出入り動線をより安全に作り変えます。

またこうした配慮は雪が多く玄関ポーチや階段が凍結し滑り易い地域では特に重要です。北郷地区は対水害の観点から基礎は一般地域の約2倍の高さがある家も少なくありません。当然ながら地面から玄関ポーチに至るまでの階段も倍以上の段数となります。

家は丈夫に作って長く暮らせることが大切だと近年特に言われるようになりましたが、耐久性だけ高くても出入りの難しい家だと長く住めません。長く住むためには家の耐久性もさることながらこうした段差の緩和が欠かせないのです。高齢化対応といえばそれまでですが、出入りの優しい家は若い世代にも好まれます。現在ではこうした工夫を高齢者特有のものとは考えないようになった。そこが当時と最も違う点だと感じます。

今日はIVEなんていかがでしょう



2025年5月30日金曜日

北郷の家 2025.05.30

 

宇野棟梁の手によって北郷の家に庇が完成いたしました。庇の役割は300mm断熱の家にはすごく大切。

夏場はこの庇がないと二階は暑くてたまらなくなります。冬場も日射の量を調整し眩しすぎず、暑くなり過ぎない室内にします。
こんな風に外側の断熱工事がほぼ終わりどんどん家らしくなってきました。

宇野棟梁の丁寧な仕事。気密を上げるために土台廻りをコーキングでシールしてくれています。手前に見えるタイルを壊すと土台の下に手が入りやすくなるので、合わせて土台の下もコーキングして気密性を確保します。

玄関土間のタイルとタイル下地は約6cmの厚みがありました。全て、下地のコンクリートまで出して、玄関周りの高さを適切に調整し直します。

今日は布袋さんなんていかが


ユーロトレンド玄関ドア(南幌まちなかの家Ⅳ)

 


今日は玄関ドアのお話しです。

断熱性能の高い玄関ドアがまだ少なかった時代、風除室の要望が高かった。理由はシンプルで寒さの厳しい地域にとって玄関は最も冷えやすい部屋であり、人の出入りの際に入る風(寒さ)を少しでも防ぎたいとの思いからであった。

もう一つは玄関ドアの防犯性が向上したこと。今から約20年前の2000年代前半は防犯ドアが登場し、破壊されにくい高強度丁番や強化デッドボルト、プッシュ式サムターン(室内側の開錠つまみ)、二重ロック等が玄関ドアの標準スペックとなった。

こうして断熱性能と防犯性能の向上した玄関ドアの登場によって風除室のニーズは減少し、結果的に北国北海道の玄関周りはスッキリと見えるようになった。

ユーロトレンド玄関ドアHP https://www.prairie.co.jp/product/eurotrend_g.html

「南幌まちなかの家Ⅳ」の玄関ドア。元々はスウェーデン製のドアが元祖だが、国内用にレバーハンドルや鍵は国産の美和ロックに換装されている。写真はプッシュ式サムターンの様子。蓄光素材が使われて暗闇でもつまみの位置が分かる。

第二ロックは通常のサムターン

デッドボルトは切断にも強い鎌形

レバーハンドルは美和の定番50型。伝統あるシンプルな造形は古さを感じません。
美和ロックHP https://www.miwa-lock.co.jp/

可変丁番はASSA ABLOY製。こちらは本国の仕様です。木製ドアですから、使用による乾燥収縮で丁番調整が必要になります。また丁番切をされてもドアが引き抜かれないようにフックまで付いているのは安心です。

ASSA ABLOYジャパンHP https://www.assaabloy.com/jp/ja

今日はLaufeyなんていかがでしょう


南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.30

 

本日の「南幌まちなかの家Ⅳ」の外観です。東西南北各面は構造用のOSBパネルで覆われています。風が室内に入り込むと作業効率が落ちるので窓部分は後ほど開口します。

ここ数日の暖かさでみるみる敷地周辺の草が伸びたことで、家が草原の中に浮かんでいるように見えます。本来ならば足場にネットを掛けたいのですが、強風のために中々難しい状況です。
室内は充填断熱を進めて頂いています。パラマウント硝子さんの高性能断熱材53mm(32kg/m3)を二重に柱の間に充填して行きます。

切断面はこんな風にきれいに角が立って精度よくサイズ調整が可能です。

こちらが充填している室内の写真。入れていないところには窓が入ります。

今日はLoren Allredなんていかが


2025年5月27日火曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.27

 

5/25(日)は雨に降られましたが、しっかり養生を行い室内を濡らすことなく屋根の防水が完了した「南幌まちなかの家Ⅳ」です。
見上げる地元産カラマツの天井も美しく決まりました。皆川棟梁、中野所長ありがとうございます。もちろんこの材料を刻んでくれた(株)ニッショウのIさんにも感謝!木肌特有のあたたかな構造美を感じます。

東側に0.9m跳ね出した特徴的な骨格が見えてきました。

南側に1.8m跳ね出した二階のテラスは下に柱がなく軽やかな印象です。

今日はMan With A Missionなんていかがでしょう


2025年5月26日月曜日

クライアントさんと住宅営業

 すっかり私たちの生活に定着したインターネット。

ネット社会なんていう言葉が生まれてもう久しいですよね。

ふと気付けば1日の内でスマートホンを触らない日なんてありません。仕事に目を向けても、ネット環境を使わないお仕事って今の時代どれだけあるのかな?と思ってしまいます。

私が事務所を始めたのが1998年。当時PCのOSはウインドウズ95から98へ当初はネットに接続されていない環境で製図や表計算のソフトを使って仕事をしていました/笑。

その後、2009年に書き始めたこのブログのおかげでクライアントさんとの出会いは急速にネット経由に変わってゆきました。

今日のお題はそんな中で今や伝統的ともいえる住宅メーカーの営業を経験した後にクライアントさんとなった住まい手さんのお話し。

みなさんから総じて聞くのは”丁寧ながらマニュアルに沿った厳格な営業対応”の数々。住まい手さんの”ふわっとした想いをいかに形にするか?”ではなく、自社のルールの共有とそのルールに沿って考えることに慣れることを促す建て主教育。

代表的なところでいうと標準仕様とオプション仕様。クライアントさんが何か言うと「それはオプションです」という対応。そうした対応に違和感を覚えた住まい手さんが当事務所のクライアントさんにはとても多い。

今日はそんな昭和的な住宅営業を取り上げたサイトを見つけたので住宅展示場に直行する前にぜひご覧ください。

https://biz.myhomemarket.jp/blog/sekkyaku

もちろん、完成から引っ越しまでのスケジュールや勤め人なら用意できる住宅ローン総額、在職期間と支払い可能期間、敷地と職場の距離感や将来的なお子さんの教育等々・・様々な個別の事情を背景に自らの趣向とどう両立させるかが問われることは、私の事務所も同じ。

じゃあ何が違うの?といえば、そうした各人よって様々に異なる課題を解決する際の出発点が特定のマニュアルではないというところ。

住まい手各人がそれぞれ異なる事情や制限の中で自らに合ったベストな解決策を探すのがそもそも家づくりなのだから、選択肢の幅を狭めてしまうようなマニュアルならむしろ不要と考えています。

今日のyoutubeは音楽じゃあなくて、大手住宅会社さんと契約直前まで行きながらも最後は地元の工務店さんに落ち着いたという住まい手さんのお話し。何だか親近感を感じました/笑。

注:北海道の人にとっては住まいが断熱&気密化されているのは当然なんですけど、本州の多く、特に温暖地といわれているところはまだまだ違う。そこを踏まえてご覧ください。



2025年5月23日金曜日

北郷の家 2025.05.23

 

今日は道北から建て主ご夫妻が現場にお越しになりました。宇野棟梁自ら改修のポイントを説明していただきました。

以下:棟梁による現場の説明より(時々山本補足/笑)・・・

柱はね、昔の建物って本当に柱の本数が足りないの、だから図面に従ってずいぶん増やしました。この家が最初にできた頃は外壁にはバッテンの筋交っていうのを入れていたんだけど、あまり効かないから今は構造パネルを柱の外に貼る工法に進化しています。そのパネルをしっかり釘打ちするためには柱の本数のみならず間柱も昔の27mm幅じゃあなくて今の45mm幅に全て取り替えました。

梁はね、あんまり曲がったり割れたりしたものは除いて、短く加工し直して窓上の補強に再利用したり、梁の本数や強度も今の新築の水準に比べるとぜんぜん足りないから、補強で大丈夫なところは補強、交換や本数が必要なところは新たに集成材の強い梁に交換しました。

大梁と大梁を結ぶ小梁は10.5cmの角材を全部金物受けにした上からボンドと釘でがっちり厚物合板を留め付けて動かないようにしています。だから屋根に雪が1.5m積もっても大丈夫。

解体して現場を実測して発見したのは・・この家、柱の寸法は10cm角。一般的には10.5cm角なんですけど5mm足りないの。それなのに梁の幅は10.5cmと一般的なもんだから、柱と梁の幅が違う。そこを見落として10.5cmの柱を入れたら壁が波打っちゃう/笑

そこで新しい柱と古い柱が並ぶ通りは古い柱に合わせて10cm角に加工して、新しい柱だけの通りは少しでも強度が落ちないように10.5cm角のまま使いました。なので壁はピシットまっすぐ通ります。

古い柱には天井欠きや梁の加工痕が残ったままだと見た目も悪いし強度上も心配なんで埋木をして本来の断面寸法に戻しておきました・・・・

私はあともう少しで引退ですけど・・この家はまた何十年も住めますよ/笑

今日はHYなんていかが

通年型のパッシブ換気に進化させる

今までの自分の設計するパッシブ換気は主に暖房期(冬)の大きな内外温度差を作動動力に据えた冬目線のものでした。

その理由はシンプルで夏が涼しく短い北海道なんだから初夏から窓開け換気ができるし、盛夏といったって延べで2週間あるかどうかなんだから、計画換気のシーズンは主に窓開けのできない冬に重心を置けばいいよね・・といったもの。ところがここ数年はそんなこと言ってられないくらい夏が暑くなってきた。

そこで・・夏の冷房期も窓を閉めたまま必要換気量をどうやって確保すべきか?・・に軸足をシフトしつつある。北方型住宅ZERO「南幌まちなかの家Ⅳ」では従来の壁抜き排気口ではなく断熱煙突を用いた煙突型の排気口に進化。その理由がまさにこの”南幌の風資源”

年中吹く一定の風速で通年型のパッシブ換気を目指します。

夏も冬も自然エネルギーで家中新鮮な空気循環・・なんてすばらしいんでしょ/笑

今日はにじいろ・・こんなコラボがあったんですね


南幌まちなかの家 2025.05.23

 

↑2025.05.23
先ほどの現場の様子。屋根の断熱工事は非常に丁寧に進めて頂いています。

足場に上ると「山本さんいい写真撮りに来たんでしょう?まってたよ/笑」とばかりの棟梁の粋な計らい。そーなのこういうことなんです。作業中の現場なのに「断熱構造の全体像が分かる」見習いの若い子(大工)にだって目先の事ばかりじゃなくて完成形がイメージできるようになる。全体が見えるようになれば、仕事はどんどん面白くなる。

教育的な現場でたいへんありがたかったです。引き続きよろしくお願いいたします。

↓2025.05.22
快晴の中、屋根の340mm断熱が進んでいます。

青緑色のシートが防湿シートです。

1層目のグラスウール235mmがどんどん充填されてゆきます。

今日は宇多田ヒカルなんていかが