自己紹介

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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2010年1月27日水曜日

直して使う

先日、クライアントさんから椅子の修理をお願いされました。長年愛用している椅子の座が緩みベルトもヘタッテきたとのこと。早速拝見。スタイルはネオシェーカースタイル、全体は大柄な椅子ですが各部の部材が細く、とても洗練された印象です。材料はメイプル材かビーチ材、各接合部に緩みがあります。座の布ベルトの張力(テンション)でもっている感じです。しかし部品の損傷はどこにもないので、全体のクリーニングと接合部のカシメ(緩み止め)に座の張替えを行なうことにしました。座の色を選んでいただき、これから入院です。直すとまた10年は楽に使えるでしょう。また10年後はどんな色の座を張るのでしょうか?

すらりと背の高いスタイル。贅肉をそいだデザイン。
背のカーブに肘掛の優雅なカーブ。

接合部も肉抜きされています。


座の表と裏に布テープを張った袋張り。従って布テープは倍の面積を要します。

布巾は30mmで厚さは2mm程度。編みこみ方法と止めかたをこれから工場と打ち合わせます。
というわけで、家具を再生させるプロジェクト。乞うご期待です。

2010年1月21日木曜日

ニセコの家 冬の暮らし

ニセコの家のご主人から、素適な写真をいただきました。なんでも家の中で越冬中のトンボを見つけたとのこと。「え~っ!」、私北海道に住んで長いのですがトンボの越冬は聞いたことがありませんでした。不思議です。

たっ!確かにトンボです!



外はこの状態です。しかしご主人も奥さんも雪かきを楽しんだそうです。

外は間違いなく冬景色です。

南の窓の前にある、大きなトド松。ニセコの家のクリスマスツリーです。
冷えたニセコの空気感が伝わってきます。それにしてもこの雪の多さ。青白い雪の日は寒いです。
樹氷が美しい朝の居間。遠くには昆布岳が見えます。

2010年1月20日水曜日

ちょっと寒いところ、暖かいところ

2~3日前の寒気が緩み、今日はずいぶんと暖かくなりました。雪もずいぶん降りましたし冬本番ですね。ところでみなさんのお住いは暖かいですか?寒いところはありませんか?今日は「ちょっと」のお話です。
そう、ちょっと寒いとか、ちょっと暖かいってよく使いますよね~。住宅を設計する上でいつも大切にしていることに、この「ちょっと○○」があります。今の建材やノウハウを素直に使うと寒い家を作るほうが難しくなります。(笑)自慢でもなんでもなく、ほんとうなんです。その結果:家の中=どこでも暖、家の外=全て寒といった極端な家になりやすいんです。
冒頭で申しました「ちょっと○○」は非常に曖昧な表現ですよね~?でも今の建物にはこの曖昧さが作りづらいんです。「家中暖かくなっていいじゃないの?」確かにそうなんですが、たとえば野菜の自然保存とか、お魚を簡単に一夜干しするとか、白菜や大根を洗うとか、お漬物の仕込みに、お味噌を寝かせるとか、山ぶどうやこくわ酒作り、乾燥ハーブを作るとかそれ以外にも庭道具を仕舞う、洗った衣類を陰干しするとか、要はこの曖昧な空間だからこそできることがたくさんあるんですよ~。確かに今じゃこれらはほとんどスーパーで手に入るかもしれません。洗濯もクリーニングに出せばOKでしょう。でもこうしたことを全部だれかに「外注」してしまうことで暮らしがつまらなくなる気もしませんか。

スローライフは分かりますが実践しようとすると冒頭の暖かいだけの家じゃ難しいことがたくさん出てきます。そんな訳で料理も好きな私にはこの曖昧な部分がとても大切なんです。設計するなら暖かいだけの家のほうがずっと簡単で気が楽なんですが~、家のあちこちに様々な気候をちりばめながら暖かいところの他にちょっと暖かく寒く作ることに今日も一日悩んでいます。(苦笑)

住宅の設計を目指す若い設計者のみなさんやこれからマイホームをお考えの方々にもぜひこの「ちょっと暖かく寒い」空間の豊かさをわかってほしいなあ~と思います。



屋外の物置に給湯器を置くと機械からの排熱でちょっと暖かくなります。
隣の物置は機械がない分ちょっと寒くなります。
ガラスの屋根付きの二階のバルコニーに、カーポートの日陰の部分。外だけど日光には当たる。でも雨には当たらないとか、外だけど日光にも雨にも当たらないとか、いろいろな気候が建物の周囲に生まれるように考えます。

パッシブ換気の給気口は風下でかつニセコの大雪に埋もれないようにバルコニーの下にあります。


北東側にあるために直射日光が入らない分一日を通じて同じ明るさ、風は通るけどガラス屋根のために雪や雨は直撃しない2階の光庭。



前述のカーポートの中とそれに面する屋外の物置、扉の中は外気より2~3℃暖かく、風の影響を受けない。

2010年1月18日月曜日

きもちの良い場所。

みなさんにとってきもちの良い場所はどこですか?
今年もそんな設計をしたいと思います。(笑) 写真はわが家の愛猫:そら/オス。古くて寒い我が家の中できもちの良い場所を探しだす天才です。なんせご飯と遊びの時以外はほとんどごろごろしていますから、彼にとってゆっくり落ち着ける場所を探すことは人生(ニャン生か?/笑)そのものなのだと思います。床に置かれた箱の上の座布団は、足元の冷気から離れ、南の冬の日差しは低く、家の奥まで差し込みます。曇りガラスは外光を拡散し視線を遮るので外の様子を気にかけることなくのびのび昼寝が出来ます。40年前にこの家を設計した建築家はきっと猫が喜ぶなんて考えもしなかったでしょう。そんな意味では、冒頭から”古くて寒い”などと不服を書きましたが、しっかりきもちの良い設計がなされていることに気付かせてくれます。むしろ自分は同業ながらこの家の中の長所を見つけられなかったのではないか?実は猫の方がずっと優れた住い手で「こんなふうに使うときもちが良いよ!」と諭されているような気分になりました。(笑)、こんな私が言うのもなんですが、住みこなす力ってとても大切だと思いませんか?


私の視線に気付いて目を覚ます。


起きると、耳の後ろがかゆい。掻いているうちに落ち着く(目が覚める?)

しばし見つめ返す。「なにかごようですか~?」


そのうちまた、暖かな冬の光を楽しみ始める。
先日、クライアントさんから「山本さんの提案をお聞きしたいです。」とリクエストをいただきました。とても光栄なことです。クライアントさんには大別して、自らの希望を形にするお手伝いを主に望む方と自らの発想を超えた提案を望む方がいます。どちらが上でどちらが下ということはありませんが、建物が完成した後、双方に必要となるのが、住みこなす力のようなものだと思います。「けっして後から困らないように、快適設備はフル装備でお願いしておきましょう。」ということではなく、むしろ反対の発想です。必要にして十分、装ってはいても、けして着膨れしていない。美味しく食べても食べ過ぎないバランスのよさ。なにごともあまり執着しすぎることなく、おおらかに前向きに考えること。住い手の上級者になるためには、一番大切なことかもしれません。

2010年1月8日金曜日

新興住宅街

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて~

今日は、敷地を見に出かけました。近くには新興住宅街が広がっています。四角い陸屋根はしっかり北海道のスタンダードになりましたね~。



北海道風テラスハウスも四角い屋根です。
おっ!四角い中に三角屋根が...

フランス風をイメージしたのでしょうか?(笑)なんか南仏風も雪に映えますね~。


こちらは、デンマークの長屋です。



同じく新興住宅街です。さて~みなさんはどちらの街を歩いてみたいと思いますか?マイホームをお考えの方もそうでない方もぜひこの機会に両者を見比べてどこが違うのか見つけてください。大発見を隠しておきました。分かった方はぜひ私にお教えくださいね。(笑い)