自己紹介

自分の写真
札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2010年1月20日水曜日

ちょっと寒いところ、暖かいところ

2~3日前の寒気が緩み、今日はずいぶんと暖かくなりました。雪もずいぶん降りましたし冬本番ですね。ところでみなさんのお住いは暖かいですか?寒いところはありませんか?今日は「ちょっと」のお話です。
そう、ちょっと寒いとか、ちょっと暖かいってよく使いますよね~。住宅を設計する上でいつも大切にしていることに、この「ちょっと○○」があります。今の建材やノウハウを素直に使うと寒い家を作るほうが難しくなります。(笑)自慢でもなんでもなく、ほんとうなんです。その結果:家の中=どこでも暖、家の外=全て寒といった極端な家になりやすいんです。
冒頭で申しました「ちょっと○○」は非常に曖昧な表現ですよね~?でも今の建物にはこの曖昧さが作りづらいんです。「家中暖かくなっていいじゃないの?」確かにそうなんですが、たとえば野菜の自然保存とか、お魚を簡単に一夜干しするとか、白菜や大根を洗うとか、お漬物の仕込みに、お味噌を寝かせるとか、山ぶどうやこくわ酒作り、乾燥ハーブを作るとかそれ以外にも庭道具を仕舞う、洗った衣類を陰干しするとか、要はこの曖昧な空間だからこそできることがたくさんあるんですよ~。確かに今じゃこれらはほとんどスーパーで手に入るかもしれません。洗濯もクリーニングに出せばOKでしょう。でもこうしたことを全部だれかに「外注」してしまうことで暮らしがつまらなくなる気もしませんか。

スローライフは分かりますが実践しようとすると冒頭の暖かいだけの家じゃ難しいことがたくさん出てきます。そんな訳で料理も好きな私にはこの曖昧な部分がとても大切なんです。設計するなら暖かいだけの家のほうがずっと簡単で気が楽なんですが~、家のあちこちに様々な気候をちりばめながら暖かいところの他にちょっと暖かく寒く作ることに今日も一日悩んでいます。(苦笑)

住宅の設計を目指す若い設計者のみなさんやこれからマイホームをお考えの方々にもぜひこの「ちょっと暖かく寒い」空間の豊かさをわかってほしいなあ~と思います。



屋外の物置に給湯器を置くと機械からの排熱でちょっと暖かくなります。
隣の物置は機械がない分ちょっと寒くなります。
ガラスの屋根付きの二階のバルコニーに、カーポートの日陰の部分。外だけど日光には当たる。でも雨には当たらないとか、外だけど日光にも雨にも当たらないとか、いろいろな気候が建物の周囲に生まれるように考えます。

パッシブ換気の給気口は風下でかつニセコの大雪に埋もれないようにバルコニーの下にあります。


北東側にあるために直射日光が入らない分一日を通じて同じ明るさ、風は通るけどガラス屋根のために雪や雨は直撃しない2階の光庭。



前述のカーポートの中とそれに面する屋外の物置、扉の中は外気より2~3℃暖かく、風の影響を受けない。