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2016年12月2日金曜日

ダイニングチェア納品

 
本日は「北広島の家」にダイニングチェアを納品してきました。当事務所のダイニングチェアは旭川家具。過去のブログにもちょくちょく登場する㈱匠工芸さんで作っていただいてます。デザインは同社のデザイナーで元専務の中井啓二郎さん。元々はお蕎麦屋さん用のハイチェアとしてデザインされたソイルシリーズをベースに、家庭で毎日使いのできる椅子としてリデザインしていただきました。オリジナルはナラフレームにWAX仕上、生成りの紙テープの編み込み座面でしたが、その後は少しづつ改良を加え今では各家庭ごとに様々なバリエーションが生まれています。
 
私の事務所で打ち合わせをしたことのあるOB、OGのみなさんにはおなじみだと思いますが、日本人の腰の位置を徹底的に研究して作られているので座り心地が抜群なところ、あまり大きな椅子ではないのに肘掛けが付いているところ、座面が広く半分あぐらのような座り方もできるところ、軽量で堅牢なところ、肘掛をテーブルに引っ掛けると簡単にテーブルの下を掃除できるところ、シンプルなデザインなので飽きないところ、ディテールが美しいところ・・・(笑)
 
そんな体験のせいなのか・・・みなさん新築後はあの椅子欲しいよね!と人気になりました。
 
株式会社 匠工芸HP http://www.takumikohgei.com/
 
肘掛を天板に掛けると脚が浮いてテーブル下の掃除がらくちん(笑)

使い込むとどんどん味わいの出る肘掛。 
 
こちらは座面の紙テープ。なので丈夫なのにすごく軽い椅子に仕上がります。


肘掛とフレームのジョイントは釘やビスを使わず、ウォールナット(西洋クルミ)の楔(クサビ)で留めます。

座面と脚のジョイントは磨きこんだナラの木口を見せます。
 
こちらはナラフレームにお尻の滑りにくい布のテープを張ったタイプ。

こちらがオリジナルデザイン。ナラ+生成りの紙テープ。
 
今日はJazztronikで行きましょう!
 
 
 

2016年10月25日火曜日

北広島の家 満員御礼!

先日の10月15,16と二日間に渡り、「北広島の家」の見学会に来ていただいたみなさま、厳しい工期の中、事故なく美しく現場を仕上げてくれたチーム北広島のみんな、そして地域のものづくりを発信したいという私たちの思いを受け止め、快く見学をお許しいただきました建て主さまに、この場をお借りいたしまして心より御礼申し上げます。当日は札幌をはじめ、旭川や後志管内からもたくさんのみなさんに足をお運びいただきました。中でも嬉しかったのは「今回で3回目です!」とおっしゃる見学会の常連さんがいらしたり、工務店、建設関係者、なんとたくさんの若き設計者のみなさんが見学に来てくれたことです。ご同業の訪問はいつだって緊張するし、裏の裏まで見られちゃいそうでちょっと恐くもありますが(笑)・・・・・ 難解な超断熱住宅のノウハウをプロ、素人を問わず隠すことなく社会に公開(還元)することで、次の世代を担うつくり手たちがもっとワクワクする住いを若い内からたくさん作れるようになるといいなあ~と思います。私もよき先輩方になんでも教えていただいたし、そうやって代々伝承されるからこそ断熱住宅は北海道の特産品なんだと思います。
 
早い秋の夕暮れ。窓に明かりが灯り始めると炎が恋しくなる季節です。
 
郊外の住いでニーズの高いカーポートですが玄関アプローチや物置、夏場の駐輪場を兼ね、車を道路側に出すと北海道名物、BBQスペースに早変わりします。車庫の中で通りの人目を気にしながら煙まみれでやる古典的なBBQもまたおつなものですが(笑)・・・「夏場の屋外ジンギスカンは文化だ!」と考えている私は可能な限りこうした半屋外の空間がつくりたくなります。もうこれからは寒くなりますが、建て主さんには来年ぜひ玄関前の焼肉を楽しんでほしいと思います。

こちらはバックヤードに相当する主婦コーナー。台所から連続していて手洗いやPC、FAX、有線電話も使え、買い置きもたくさんストックできます。一体となった大きなLDK空間は北海道の家の特色ですがそのためにはこうした裏方の空間をしっかり作ります。

こちらは見返し。キッチンは既製品のステン天板を流用し、木目が美しい白樺の積層合板の扉としました。製作はもちろんクリナップ北海道支店、直需事業部の石川さん。最近はクライアントさんの奥様から逆指名も増えました。もちろん今回も美しい仕上がりです。
スワン型の混合栓や木目合わせされた白樺積層合板の扉。

扉を開くと繊維を互い違いにサンドイッチした美しい断面が見える
 

こちらは食卓テーブル越しの風景。食卓テーブルは旭川家具の老舗、匠工芸。
担当は二代目の桑原 強さん。 
こちらは台所から南の窓を見たところ。 

テーブルは片方を壁に固定した一本脚。掃除が楽だし足もぶつけなくて楽ちん・・(笑)

断熱建物特有の残響を和らげる有孔ボードの折り上げ天井。フローリングは北海道産の真カバ材。生産者は瀧澤ベニア株式会社。各部の造作に使うエコシラ合板(白樺積層合板)と共にすっかりお馴染みになりました。
 
今日はクラプトンが聞きたくなりました。

2016年9月24日土曜日

北広島の家 デイテール その三

U棟梁が見事に作り上げてくれた段付きの天井。北欧テイストが大好きな住い手さんのために吸音性に優れた有孔ボードを割り付けて作りました。天井の下に張り出して棚のように見えるのは間接照明のためのコーブ。ここにLEDの光源を隠し天井に反射させた光でLDKを柔らかく照らそうと考えました。これから日がどんどん短くなって夜の長い季節に入ります。特に北海道の晩秋は夜の長さが14時間以上にも及びます。そんなちょっぴり憂鬱な季節を楽しく乗り切るためでしょうか、住宅の設計を始めてキッチンの次に多いのが内照式照明のリクエストです。同じく要望の多い二階居間型の間取りの場合は吹き抜けが簡単に取れますからそれぞれの家に合わせて特徴的な夜の装いをデザインしています。
(*注:コーブは収納のための棚ではないので物を載せる場合は予め強度と落下防止の工夫が必要です。)
 

写真は「北25条の家2011」屋根を外貼り断熱にして梁の間に光源を吊り下げました。


写真は「宮の森の家2014」対面型キッチンの足元にフッライトを入れました。
 
写真は「西の里山の家2013」カーテンBOXの中に照明を仕込み力強い天井の垂木(タルキ)を照らそうと考えました。

こちらはバックヤードの食器棚
 

こちらは家庭事務に使える家族コーナーです。

階段の途中には窓が

大型のペンダントを吊るす腕木。
 
今日は大好きなバンプ!藤原君~最高です。(笑)

2016年9月10日土曜日

北広島の家 デイテール そのニ 

 
ふと気が付けば秋の空・・・雨が多くなって、すぐに空気が涼しくなりますね。
今日の北広島は通り雨の後、少しだけ日が差しました。先日、無事に足場を解体して、工事は室内に移行。U棟梁の細やかさが光る室内各部の納まりです。
 
階段は蹴込板にパッシブ換気の戻り空気を吸収するスリットを設けました。階段の中は機械室になっているので中の照明がスリットから漏れて夕方はとてもきれいに見えます。

拡大するとこんな感じです。このスリットがダウンドラフトしてきた空気を吸い込みます。

壁の一部をフロア貼りとしました。

こちらは構造用の針葉樹合板を使った目透シ貼り。5.5mmのベニアを挟んで目地をきれいに通します。

こちらはお馴染み、白樺積層合板とその断面が美しく見えるように太鼓状に面取りした窓の下枠。

こちらはフローリングと構造用合板の取り合い部分。
 
今日は2CELLOSの二人・・こりゃロックだね(笑)


2016年8月29日月曜日

北広島の家 ディテール その一

本日は「北広島の家」の外装板金工事がほぼ終了しました。板金は北海道ではたいへんポピュラーな素材です。140年以上前から屋根の防水に使われはじめその後外壁にも使われるようになりました。まさに地域の伝統的建材ですから腕の良い建築の板金屋さんがたくさんいて。私たちの無理難題に真摯に答えてくれます。
 
「素材をピシッと薄く通して見せたい」、「ハゼつかみを見せたくない」、「見付け寸は15mmに揃えたい」、「破風の厚みを消し去りたい」、「サッシの枠回りを消して障子のみ見せたい」、「軒天にごつい雨切りは付けたくない」、「極力シーリングは正面に見せたくない」・・・その一方「壁内の通気は完全に取りたい」・・・(笑) 
サッシの下枠は木口に結露水の排水孔があるので厚みを見せるけどその他の三方は枠の厚みを隠すように工夫します。正面からシーリングの厚み10mmが見えるのは枠下のみ。

残り三方のシーリングは窓を正面から見て90°方向に充填して厚みが正面から見えないように納めます。

精度の良い貼り上がりとなるように板材には歪み防止のさざ波加工が入ります。
 

軒裏と壁との取り合い、壁と袖壁の取り合い、袖壁の底蓋の取り合い・・・・・打ち合わせしたところが職人さんの高い技量で何事もなかったように納まります。

小屋根とその上の外壁の隙間からはもし壁内に雨水が吹き込んだときに排水できるよう、10mmのスリットが設けられています。普段は通気層の空気を取り入れ躯体を乾燥させます。

こちらは窓上。同じように10mmの排水&通気スリットが見えます。

こちらは円盤タイプのセルフード。壁に結露水が垂れないように水切り付きのものを使います。

トメ折をピシっと決めて、軒天ボードと精度よく取り合わせます。
職長、ほんとうにいつもありがとうございます。
 
今日はね小田和正っていうより佐橋佳幸のギターで聞く小田和正 いいね~(笑)

2016年8月12日金曜日

北広島の家 板金外装工事 直前

こちらは、外壁の板金工事直前となった「北広島の家」

薄く長く跳ね出した庇やキャノピー、窓廻りもうすぐ板金屋さんが外壁を葺き始めます。

窓廻りの板金の役物。窓上から通気層内に侵入した雨水は排水できるようにしました。


窓下の水切りと出入りを揃えてピシッと納めます。

北広島の家 エコシラ合板

8月10日にはすっかりおなじみになった白樺積層合板(エコシラ合板/瀧澤べニア)を選びに行きました。このシラカバ製合板、たいへん美しくて近年凄く人気があります。地元産ですし中々他にないし、いいことづくめなんですが結構色や木目に変化があって、化粧に使うものは基本的に私がぜーんぶ選んでます。(笑)まあ~たいへんといえばたいへんなのですが・・・実は仕上げの塗装オイルに相性のよい色目というものがありまして・・・(笑)

写真は積んである板を一枚一枚見ているところ。

面白い柄やよい色目が見つかると立てかけて使い方をM所長と相談・・・
 
見立てた合板で作ったキッチン http://ako-re.blogspot.jp/2012/05/blog-post_14.html
 
エコシラ合板のディテール    http://ako-re.blogspot.jp/2014/03/blog-post_24.html