自己紹介

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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2013年9月11日水曜日

屯田の家 内装工事 什器搬入

現在、「屯田の家」ではクロス屋さん、塗装屋さん、タイル屋さん、流し屋さん、電気屋さんが入れ替わり立ち代り見事なチームワーク。もう少しするとガス屋さんも入ってきます。設計者の頭の中にしかなかった風景が一気に目に見えるようになる時期です。この時間帯は各部の取り合いや先読みをきかせた交通整理が特に大切になります。

写真はタイルを貼り付けた壁ですが、仮に壁付けの照明を変更しようとする場合は、新たに移す位置の下地の追加、そこまでの配線の引き回し、スイッチ回路の使える使えない、タイル補修といった事柄を同時に処理しないと完成度の高い仕上がりにはなりません。以前の経験ですが、普段からめったに現場に現れず、来たと思ったらその場の雰囲気で変更を次々に指示する売れっ子のデザイナーの仕事を見たことがありました。 パッと見! たいへんセンスよく納まっているように見えますがよく各部分の取り合いを見てゆくと雑な感じが否めません。きっと主な仕上げや仕様を急遽変更したために廻りの関連部分が追いつかず、やっつけ仕事にならざるを得なかったのが一目で分かります。彼に後から恐る恐るそのことを質すと、にやりと笑いながら「店に来る人にとって僕が用意しなきゃいけないのは非日常性だからね~」とあっさり返されました。確かに店舗という非日常性を売り物にする空間においては彼の言う通りだな~と妙に納得してしまったのを想い出します。流行の店にとって奇抜さやモードのもたらす新しさに背を向けることは逆に作り手にとって自らの責任からの逃避につながるのではないか?当事はそんな風に思いました。 後になって、住宅のように毎日使う空間は同じ内装でも基本的なアプローチからして違うのだと、また別の建築家から学びました。彼曰く「ご飯やパンみたいに美味しいけど毎日食べられるものとそうじゃないものがあるよね?住宅なら間違いなく前者のデザインだよね。奇抜さはいらないけど、さりげなさやアクのなさ、一見あっさりしていてもよくよく目を凝らすとしっかり作り込んでるよね~みたいな丁寧さが家には大切なのよ~」またまた妙に納得してしまったのですがさて皆さんならどっちのデザインアプローチが好きですか~? ちなみに両巨匠とも私は大好きです。(笑)

 
天井の中に壁が吸い込まれるように見せる目透かし納め。照明を付けると壁と天井の存在感が際立ちます。建築家によっては目透かしナシで納める人もいて好みが分かれるところです。
 
 

美しく並んだ二階の根太と梁、通常ならば天井に隠れてしまう構造部分を先にデザインしておいて部分的に、ちら見せする手法です。

玄関ドアを空けると正面に見える風景。右が玄関収納なのですが白く塗ることで壁に化けさせ存在感を消しています。反対にある壁はアルダー材を貼り存在感を際立たせながら足元と天井際を空けて空気の流れと空間の連続性を狙っています。白く広い天井面が視線を板壁の左側に引き込んで行くのがおわかりでしょうか、こんな手がかりを残すと玄関が単なる狭い空間にはなりません。

ボイラーのリモコンやスイッチ、インターホン等は居間からは見えない位置に取り付けます。

キッチン側から見た食器棚。ビシッと建築と溶け合っていい感じです。


こちらは長さ3.6mのステンレスの一枚天板の取り付けの様子、重くて高価な部分なので現場には瞬時に緊張感が漂います。
 
 
こちらは塔屋の杉板貼の様子。もう少しですね~(笑)
 
今日は、布袋さんとCharさんのギターバトル!
このV見て思うのは...やっぱりセンスとテクニックがないといけませんよね~(笑)
自戒を込めて!

西野里山の家 基礎工事

一気にコンクリート打設まで工程を進めた、「西野里山の家」。それにしてもなんだか早いな~とお思いの方も多いことでしょう。そう西野地区は地盤のたいへんよい敷地が多く、杭や地盤改質工事の心配がほとんどありません。そんなこともあって基礎工事がたいへん早く進みます。
 

川沿いなので工事の様子がよく見えます。
 
今日は郷ひろみ(笑)!でも今までのバージョンじゃなくて雅(MIYABI)のギターとのコラボ。
 

屯田の家 内装工事

チーム全員の努力のおかげで、快調に進む「屯田の家」の内装工事。特徴的な天井廻りや開放的な階段の様子がだんだん分かるようになってきました。1階に20畳という大きなLDKを持つ「屯田の家」。L(居間)とD+K(食堂、台所)は写真の壁でやんわりと仕切られています。大きな部屋を作る際に大切なのが面積と天井高さの関係。簡単に言えば大きな部屋ほど、天井高さも高くしないと、なんだかちんちくりんの印象に見えてしまいます。反面、むやみに高すぎる天井は、暖房エネルギーが増大したり、対流が起きて落ち着かなかったりと、いろいろと困り事も生じます。「屯田の家」ではこの天井高を落ち着き感のある2.2mから、広々感を感じる2.7mまで適材適所に割り振り、空間に変化を持たせつつ、暖房エネルギーの削減やパッシブ換気に取り組んでいます。

パッシブ換気を採用しつつも、間取り的には各部屋が建具と壁で区画される、オーソドックスな部屋割りが特徴の「屯田の家」、パッシブ換気がその特性上、一体的空間で効果を発揮しやすいのに対し、対照的な間取りとなってしまいます。そこでパッシブ換気の効果がスポイル(阻害)されないように、欄間(間仕切壁と天井の間に隙間を設けること)を適宜行って、空気の流れと視覚的な連続感をさりげなく両立させるようにしています。まあ~いろいろ考え方はあるのでしょうが、私の場合はこうした矛盾する要件を両立することが求められた場合は協力、自然に見せながら解決するように意識しています。ぱっと見!目立つデザインの方が褒められることが多いこの世界ですけど、言われないと分からないように作ることも実は大切なのです。

外壁の杉板の様子。昨年の「前田の家」から気に入っている木材用保護剤で処理した杉材を貼り込んでゆきます。印象は年を経るごとに美しいグレーに味わい深く変色する木肌が楽しめるもの。どうしても着色だと塗りたてが一番でだんだんに色抜けしますけど、この保護材は逆。日本人好みかもしれません。

パッシブ換気の排気経路も兼ねる2階のWCの天井。空気の動きを邪魔しないように、またスノコの上に乗って排気口のメンテナンスに困らないようにこんな風にスノコ天井としています。

2階の洗面所からは塔屋に登れるように、また自然光を階下に落とすように考えています。壁に十分な窓がとりにくい間取りや、外壁に面して部屋がとりにくい場合は重宝する工夫です。

本棚の足元を空けて空気のリターン(回収)経路とします。
 

2階の建具は基本的に天井と同じ高さ。開放すると空間が一体になります。

壁内に納まる3枚引き込み戸。

西側の杉板貼りはずいぶんと進行いたしました。さてあともう一息!
みなさん頑張りましょう!(笑)