西岡の家も、あと少し。各部のディテールを決めてゆきます。今回は階段や床、枠等々を、得意のタモ(アッシュ)ではなくニレ(エルム)で作ります。写真はスケルトン階段の細部(ディテール)です。段板を支える力桁やコマの寸法や大きさに気を使います。部材をごつくすると強度は出ても、空間に威圧感のようなものが出て、軽やかな感じになりません。逆に華奢すぎると揺れたり不安感をイメージさせてしまいます。さりげなく、さりげなく...(笑)
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吹抜けに、直接掛かる階段です。
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外部から出てくる排気口のフードも今回は丸型のタイプ。壁に結露水が液ダレしないぎざぎざが分かるでしょうか?
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壁の押し縁を付けた状態です。 ぐっと立体的に見えるようになります。
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この縦ストライプ貼りは気に入っているので、すこし流行らそうかな?と思っています。
窓を壁より引っ込めて納めます。理由は、開口部は長期的に見ると弱点になりやすいからです。樹脂の窓と木製のもの両方を使っていますが、どちらも壁より内側に引っ込めて納めています。付帯的な効果として、窓の外枠が目立ちづらくなりよりすっきり納められます。
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下部は水切を両端部を立ち上げて水が無理なく切れるようにしています。
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全体を見るとこんな感じです。窓が壁よりも少しだけ引っ込んでいるのが分かります。