2022年12月29日木曜日

2022御礼

 

2022年は新型コロナ感染症が収まりかけたと思った矢先、2月24日にはウクライナ紛争が勃発し、春先からは世界的なコロナ収束を背景に建築需要が急速に復活したことを受けてウッドショックが始まりました。毎月毎月、建材の値上げが続き一時は一部の輸入材が3倍という時期もありましたが、今では落ち着きを取り戻し、来春に向けては少し値下げの噂も聞こえています。12月現在は、円安と戦争の影響もあってかエネルギー価格の高騰が続き、私たちの暮らしに影を落としつつあります。

想えば・・14~5年前にはほぼすべての新築をオール電化で作っていました。断熱も壁がグラスウールで15~20cm、屋根が25cmのような感じでした。冬場の光熱費は2万円前後まだまだ安かった記憶があります・・その後2011年に東日本大震災が起きてからはオール電化はすっぱりと止め2009年から始めた300mm断熱の家(オール電化以外)しか作らなくなりました。その後もどんどん電気料金は値上がりしましたからあの時止めてよかったと後から何度も思いました。もちろん灯油やガスも値上がりしましたが・・特に2011年以降、道内は電気料金が国内一高い地域となりました。

そんな中、2022年は「追分の家」、「藻岩の家」というウッドショック時代に合わせて断熱構造を最適化した2軒の300mm断熱の家を完成させることができました。300mm断熱第一号の「銭函の家2009」から数えてちょうど38棟目と39棟目。来年は記念すべき40棟目の新築となる「発寒の家Ⅳ」、300mm断熱改修として「発寒の家Ⅲ」を完成させたいと思います。

今年もクライアントのみなさまには厳しい情勢の中、最高の環境でお仕事をさせていただきました。またコロナが収まるにつれ少しづつ復活したOBさま宅訪問、新築の見学会にもOB&OGさまをはじめたくさんのクライアントさんにご協力いただきました。久しぶりにお会いする人も居ましたが、どのクライアントさんも光熱費が高いとか寒さを我慢しているという人はおらず、幸せに気持ちよく過ごしているとお聞きして安心しました。こっから先は余談ですが・・14~5年前の断熱仕様とオール電化の家だと、今や冬場の光熱費が6~7万円という家も珍しくないとか・・私に断熱の大切さを教えてくれた当時の先輩たちには感謝しかありません。

現場で奮闘してくれた作り手や様々な建材の生産者のみなさんにも心より感謝いたします。地域のノウハウや建材を積極的に使って作る「300mm断熱の家」はみなさんのご理解と協力なくしてはできません。これからも心を込めて作っていただいた材料や仕事に答えられるように一層、精進したいと思います。

今年一年、お世話になったみなさま、ありがとうございます。よい年末をお迎えください。


冬季休業は2022年12/29~2023年1/5までとさせていただきます。

みなさま良いお年を!


2022年12月9日金曜日

第51回熱シンポジウム


 実は2009年から開始した自社設計案件のオール300mm断熱化。その取り組みを認めていただいて、開発者の仲間共々・・日本建築学会さんより表彰頂いたのがかれこれ4年前。本来なら翌年に講演となるはずが・・コロナのせいで気付けば2022年もあと僅か・・そんな訳で明後日12/11(日)に北海道大学にて少しだけお話しをさせていただきます。みなさまぜひ「第51回熱シンポジウム」へ!ZOOM聴講も可能みたいです。






2022年12月4日日曜日

クライアントさんと冬の桂岡の家Ⅱへ

 

今日はクライアントさんと一緒に「桂岡の家Ⅱ」へ。着いた時は吹雪いていたけど、やがて青空に。冬の石狩湾がとてもきれいでした。薪ストーブが燃える静かな室内。断熱は冬を一層素敵な季節に変えてくれます。今年の冬も楽しく過ごして下さいね/笑


OBさま宅の訪問は、新規のクライアントさんには人気のイベントです。自分と同じ等身大の他人がどんな風に家づくりを始めたか?、疑問や不安をどんな風に乗り越えたのか?土地探しのコツや、なぜその敷地を選んだのか?、住んでみての感想や実際の光熱費等々・・最近はコロナだったりSNS絡みのプライバシー保護だったりで・・中々、見学会やお宅訪問が難しくなりましたが・・逆に何はZOOMでもよくて何は難しいのかがハッキリしたのもここ数年の大切な気付きだと思います。

お話しをしている間にどんどん晴れて、冬の石狩湾が見えました。

今日は久々にHSCCなんていかがでしょ





2022年11月25日金曜日

住い手のみなさん、ありがとう

 

先日、ふとフェイスブックを見たら「藻岩の家」が住まい手さんによって投稿されていました。いつもは自分が投稿する側なので・・なんだか不思議な感じ/笑・・でも嬉しかったのはとても幸せな様子が伝わってきたこと。住まい手さんにとって最高のアジト/笑になることを心よりお祈りしています。

今年も年始からウッドショックにウクライナ戦争・・最近では歴史的円安等々・・建築業界的には大変な一年でしたが・・こんな風に喜んでいただいて今ではホッとしています。

こちらは久々に点検で伺った「追分の家」。少し見ない間に外壁は味わいを増していて・・こちらも楽しそうに暮らされている様子が伝わってきました。
住まい手さんにあらためて住み心地や冬前の注意点をお伝えし、お引越し後から現在までのお話しになりました。その中で・・「ブログってまさにその人の人間性が出るんですよね」そんなお話しを聞いて、こちらも少し不思議な気分になりました。

特にブログは他の交流型SNSと違って匿名性の高いものです。意外に読者の方々の生の声を聞くことは少なく・・建て主さんと言えども如何に計画するか?問題を解決するか?の話しが多くなるので必然的にご契約前のブログの感想なんて中々・・そんな中で、実は今日の日があるのは~なーんて聞くと・・設計者冥利に尽きます。

ああ忘れていました、上の写真はお嬢さんのお友達が遊びに来ていて大好評の屋外テラスの様子。こんな風に楽しんでお使いいただき本当に幸せ・・また雪の前に伺いますね!/笑

今日はテイラーで・・








2022年11月22日火曜日

藻岩の家各室スナップ

「藻岩の家」の各室スナップ。見学会では多数のご来場ありがとうございます。夏のみならず雪と氷点下を前提とした設計の数々をぜひご覧ください。

地方都市の共働きには車二台必要でしょう。とか・・靴や体に雪が付くことを前提にした玄関とか、ウインタースポーツや季節のアクティビティに対応する土間空間、基礎断熱で手に入る床下も照明と換気を完備して使える空間に変えようとか・・・ああ忘れてました・・ジンギスカンやBBQが一層楽しくなる半屋外空間とか/笑

当事務所のミッションは地域固有の「らしさを建築化」することなんです。

 地方都市に車二台の要求は多いし、今回のような敷地環境だと必要ですよね。もちろん車二台だと冬タイヤも合計8本にもなる訳でして・・その他にも冬に欠かせない灯油やガスの給油やボンベ交換等々・・敷地周辺の道路事情や積雪量等に応じて、住宅本体とは別に附帯施設には工夫が必要です。もしこれが街中ならまた違った視点が求められます。
前面道路が4mしかないので冬給油のローリーが停まると道路を占領しちゃいます。唯一の生活道路がそれだとご近所さんに申し訳ないのでカーポート自体を2.3m道路から離し寄り付き空間を確保。もちろん昨年のような大雪の年は家の前までローリーも来てくれない。そんな場合は画面右奥からホースを引っ張ってきて給油せざるを得ない。なので灯油タンクはこの位置なんです。普通・・ガスや灯油なんて家の前に置きたくないじゃない?でもそれに向き合って解決する方法が今回は特に求められました。

車二台ともなれば替えタイヤは常時8本、それ以外にも夏場なら除雪機やスコップ&シャベルその他、一般的に必要となる家庭の物置容量が必要。日本の家づくりってほぼこの屋外物置に関心がないので、実際はカーポート共々完成後にホームセンターに買いに行くのが悲しいかな・・当たり前。ちなみに物置の広さは4畳、灯油&ガス置き場が2畳です。

北海道に住まう人の夏季の楽しみジンギスカン&BBQ。意外や意外・・雪のない時期に屋外で大らかに肉を焼き近所から苦情がこない地域が北海道。当事務所の設計でも安全安心にこの愛すべきリクリエーションを行える場所を大切にしています。具体的には床が熱に対して安心できるものであること、煙がこもらない構造であること。そんな理由でこんな風に作っています。広さは18畳もありますから家族の他に両親や兄弟世帯を呼ぶのもOK。

例えばね・・子供たちと一緒に雪まみれになって遊んだ後とか・・明日のスキー学習に備えてワックス塗ってあげるね~とか・・雪まみれのヤッケやボード&スキーを乾燥させたいとか・・肩や靴の雪を払ってもお母さんに叱られない玄関とか・・色々と違った工夫が要るんですよ/笑

そんな理由で雪国向けの大きな玄関土間です!

北国に住んだことのある人だと分かると思うけど・・気候に幅があるとアウターって凄く増えるじゃないですか。北海道もまさにそう。春、秋、冬のアウターや靴は雪のない地域のほぼ倍・・なのでこんな空間が凄く喜ばれる。学生時代に習った住宅作家の巨匠たちの狭い玄関だと・・まあ無理かな/笑

基礎をぐるりと外断熱した結果・・床下は室内として手に入る。こんな便利で使える空間、なぜ今まで注目しなかったんだろう?って設計者として疑問になるくらい凄く役に立つ。子供たちの探検ごっこにも最高だし、小さな設備屋さんたちは「あのね今日ちょっと床下濡れてたよ」なーんてすぐに教えてくれる。壊れにくいものを作ることも大切だけど・・普段から簡単に目視できる。直し易いことも大切。

床下に置いた小さな熱源は上階を暖めると同時に外断熱されたコンクリートを簡単に蓄熱させる。蓄えた熱を引き出すために冷たい外気を床下に導入し、作り出した温度差勾配を利用して無理なく外気に予熱(熱交換)を行う。つまりパッシブ換気って冷気をダイレクトに部屋に入れないから、すごく居心地がいい。もちろん季節ものの収納や基礎コンクリートの乾燥にも合理的。
手摺は白樺合板。太鼓状に面取りしてWAX仕上。壁はぱっと見塗り壁ですけど、実は表具。補修&塗装可能な石膏素材の壁紙です。

スッと水平に通した薄い床で上下に分割された水廻りの図。「階間に隠蔽ダクト」という縛りから自由になったおかげで、階高やフトコロ厚もまた自由。

すごく大切な家庭事務を中心とした裏のサービス動線。ハレの空間づくりにばっか集中する人が居るけどこういう整理や収納のスペースを用意してあげるから・・結果的に居間や食堂が片付きます!という考え。

眺め的に思いっきり開放可能な方角とそうでない方角を区別して作る半屋外空間。高断熱高気密住宅がともすれば失いがちな大切な空間。暖かいところだけでもダメ、部屋ごとに温度ムラがあるなんてもっとダメ・・意図的に暖かい、涼しい、ちょっと寒い、寒いを選択できるようにするのが大事。

ふり返ると半屋外の収納が・・例えば手直に使う根菜類をちょっと仕舞っておきたいとか、二階がKなので明日朝のゴミ袋をちょっと入れておきたい等々・・もちろん二階テラスは夏も最高なので、ホットプレートや椅子&机なんかも仕舞っておけます。

最近はまっているFIVE NEW OLDいいっすね~




2022年10月28日金曜日

「藻岩の家」見学会のご案内

 


みなさまのおかげをもちまして取り組んでまいりました「藻岩の家」がいよいよ竣工となります。 この度、建て主さまのご厚意で3年ぶりにリアル見学会を行いますので見学をご希望の方は必要事項をご記入の上当事務所のお問い合わせフォームよりお申込みいただければ幸いです。

*:注 新型コロナ対策のために当日はマスクの着用をお願いいたします。また3密を避けるため、概ね一組さま1時間程度のご見学にご協力いただければ幸いです。
今回は11/5.6のご同業者の見学等はご遠慮いただきますようお願いいたします。

お問い合わせフォーム https://ako-a.com/contact.html

◆「藻岩の家」とは
 山麓の美しい山並みと眺望が人気の住宅街 藻岩地区。眼下に広がる眺望を取り込んだ傾斜地に建つ家です。前面道路が狭いために冬場の暮らしや除雪に配慮した配置の工夫。今までなかった車のすれ違いスペースの確保や2台分のカーポートと収納力抜群の物置。ガスや灯油タンク類を見え難くスッキリ格納するサービスヤード。夏場は家族で楽しむ最高のBBQスペースにかわる多用途のカーポートは当事務所の”らしさ”でもあります/笑。北海道の人のために最高の間取りや工夫を提案することが当事務所のモットーですから、春夏秋冬に欠かせない工夫をたくさん建物中に盛り込みました。

 傾斜地のため玄関が道路から3m以上も高くなる立地。(有)ガーデンジャパンのガーディナーである小坂さん設計のアプローチを登って玄関へ。夜間は暗いので人感センサー付きの照明で足元を照らすように工夫しました。今後は好きなハーブを植えたり家庭菜園をしたり自由度の高さを確保しつつ除雪の障害になる高木の使用を抑えた雪国らしい庭です。

 国は2050年の0カーボン社会の実現に向けて従来の断熱等級4の上に等級5を新設し令和4年10月1日よりは更なる上位等級6・7を施行しました。もちろん従来の最高等級4の上に3つも新たな断熱グレードが今年から追加されることは既に知っていましたので等級7を目指して「藻岩の家」をデザインしました。札幌は国の地域区分では寒冷な2地域となり等級7を満たすためにはUA値で0.2W/㎡K以下が求められます。「藻岩の家」のUA値は0.18W㎡K。「追分の家」、「桂岡の家Ⅱ」と同様、最高の断熱性を実現しています。

 今年の春より始まったウッドショック。コロナから立ち直りかけた日本を今度は建設資材の高騰が襲いました。まさにその波をもろに受けた「藻岩の家」でしたが断熱工法を大胆に変更し木材の使用量を抑えつつ国産材の比率を高め、従来の性能や意匠を越える新たなデザインを生み出すことを目指しました。

 1988年から進化を続ける「北方型住宅」その最新版である「北方型住宅2020」の仕様を満たし大きく超えるとともに将来的に太陽光を搭載すれば容易に0エネ化できる仕様としています。床下に設けた蓄電池スペースや予備の埋設管等々、将来的な「北方型住宅ZERO」への進化にも最短で対応可能な住まいです。

当日は久々にリアルにお会いできることを楽しみにしています。
ぜひご覧いただければ幸いです。

今日はXGのChisaのボーカルなんていかがでしょう。上手いす。






2022年10月22日土曜日

藻岩の家見学会の準備に向けて

昨日、足場を解体した「藻岩の家」です。

今年は本当に久しぶりにリアル見学会をしたいと思っています。最新版の「北方型住宅2020」ですし。飛栄建設さんの仕事も最高!

当日はもちろんコロナ対策もしっかりとしなくちゃいけないので・・午前中2組、午後3組×二日≒10組くらいなかと考えています。
これから見学会のご案内を作成しますので乞うご期待!
紅葉の美しい「藻岩の家」の現場からでした。

今日はDreamcatcherなんていかがでしょう



 

2022年10月9日日曜日

北海道住宅フェア2022でセミナーします

 


10月15日(土)に家づくりを目指す人向けにセミナーをさせていただきます。当日は「知っ得」な情報をたくさんご用意してお待ちしています。席に限りがございますので、ご興味のある方はぜひご予約をお待ちしています。また翌日には新谷さん、新海さんによるリフォームやインテリアのセミナーも・・・暖かで素敵な住まいは地域の特産品!ぜひ北海道住宅フェアをお楽しみください。

気になる~という人に・・当日の内容をチラ見せ・・・

①:家づくりを考えているけどまずはなにから? 予算計画と土地探しのコツと基礎知識
②:意外にも・・魅力的な札幌近郊のまち テレワーク主体ならむしろお得?
③:省エネ最前線 ここまで来た北海道の省エネ住宅 燃費に驚愕・・

ご予約やイベント内容等詳しくは一財)北海道建築指導センターへ

一財)北海道建築指導センターHP https://hokkaido-ksc.or.jp/

2022年10月7日金曜日

森と家を結ぶ会のみなさんと

10月5(水)、6(木)と栃木県より「森と家を結ぶ会」のみなさまをお迎えいたしました。会では定期的に研修旅行を企画しているとのこと、研修一日目はスープカレーの名店でみんなでランチ・・その後1件目「桂岡の家」(250mm耐震断熱改修)、2件目「桂岡の家Ⅱ」(300mm断熱新築)そして3件目に旧荒谷邸に伺いました。


1979年竣工の「旧荒谷邸」の関しては・・現代に生きる主人公が40年前の石油危機の北海道にタイムスリップし、記憶(未来の)を頼りに当時の材料で建てた家みたい。壁、屋根の超断熱(壁250、屋根400(mm))はもちろんだけど・・手作りのトリプルサッシ、元祖パッシブ換気、ブロックならではのソリッドな特性を用いた吸放湿性、43年前の防湿フィルム、極小設備による全室暖房、太陽熱給湯、北国型の庇による日射遮蔽、北国型日射取得、北国型の縁側、GL以深に掘り下げた機械室(冷たい空気は最も低いところに集まり易い性質を応用し一気に効率よく暖めちゃう)自分も何回もおじゃましたけど・・行くたびに新たな発見を頂きます。

夜はみなさんで居酒屋へ・・

研修二日目は「北海道指導センター」さんへ。設立の趣旨を聞いてびっくり・・住まいの断熱化って当時も混乱や詐欺っぽい人をたくさん生んだんで・・消費者保護の観点から・・それってなんか今みたい/笑。

お昼で研修は終了・・みなさん二日間ご苦労様でした。研修を企画していただいた理事長のMさん、神長さん、そして平日にもかかわらず快く見学をお許しいただいた建て主さまに心より御礼申し上げます。またぜひ北海道にお越しください。みなさまの成功を心よりお祈りしています。

NPO法人)森と家を結ぶ会 https://moritoie.com/

今日はTWICEなんていかがでしょう




2022年9月30日金曜日

藻岩の家 外部ディテール確認

 

ふと気付くと・・北海道も秋の色が濃くなってまいりました。本日は付加断熱で厚みを増した外壁特有のデイテールをチェックしました。断面的に窓のラインと通気層をずらすという選択肢ができる付加断熱。もう20年近く取り組んでいるんですけど、おかげさまで様々な部位やケースを前提に雨仕舞&雪仕舞&凍結仕舞の完成度が上がってきました。

窓上部のシーリングと窓上の通気層の納まり。なぜ目の細かな通気部材を使うかというとずばり蜂対策

見付に対して直行方向に隠すシーリングと水切りの納まり

軒先は薄くシュット跳ね出して

1階に飛び出した下屋の防水立ち上がりと通気層の納まり。

シート防水の株の板金加工。赤塚板金さん・・すごくきれいです。ありがとうございます。

ふと見上げると秋の空です・・

今日はTWICEね~



2022年9月17日土曜日

藻岩の家 気密測定

 

9/16は「藻岩の家」の気密測定でした。結果は開始早々5分で測定終了・・結果は最高の相当隙間面積C値:0.1cm2/㎡。10年くらい前は測定屋さん呼んで2時間くらいはファン回して圧掛けたまま・・隙間を探してましたね。線香焚いたりなんかして/笑・・現場のみなさん素晴らしい結果をありがとうございます。やっぱ飛栄建設さんですよね~。

測定をお願いして10年以上にもなるタギ先生

機械も凄く進歩して測定が早く楽になりました。

今日はIUで行きましょう








藻岩の家シート防水工事

 

二階のテラスデッキの下に物置を作りたい。当然ながら二階デッキの床はスノコ床なので・・そのままだと下の物置に雨漏りしちゃう・・・そこで、スノコ床の下にチャチャッと屋根を作りたい。そんな時にシート防水は大活躍します!の図。

全くの0勾配シート防水の屋根の登場で・・長年の泣き所だった内樋が不要となり理想の陸屋根に近づいた。屋根の平面形の真ん中にRC造の塔屋よろしく物見塔を突き出しそこから屋上に出入り可能。
水平な屋根は板金屋さんの資材置き場だったり、なんせ高所の作業は安全で楽・・このシート防水の0勾配屋根。間違いなくこの半世紀で最高のゲームチェンジャーの一つだと思う。開発者の小室先輩に感謝!

ポリフィアって凄いですね









2022年9月9日金曜日

藻岩の家 板金工事

 

壁の断熱が厚くなったために、窓は引っ込み彫りの深い印象となった300mm断熱の家たちもちろん「藻岩の家」も同様です。

本日はいつもお世話になっている(有)赤塚板金工業さんのお仕事を拝見

こちらは基礎のコンクリートと木壁の境界を見切る腰水切り。普通は見付寸法(折り曲げて正面に見える寸法)が40mmとかなんですけど・・山本設計の場合は15mm。細くて華奢に見えますが、板金を二枚合わせにして強度を出しながら加工していただいています。

こちらはお馴染み薄く跳ね出した庇の先端。この後採寸しきれいに包んでピシッと納めていただきます。

こちらは窓下の水切りです。壁の中に水が入っても大丈夫なように両端部を立ち上げた納まりです。仕上がると立ち上がりは外装材に覆われて見えなくなりますが隠れているところに一杯工夫が詰まっています。

こちら側が北西側の窓。壁より窓が引っ込んでいる様子が分かると思います。板金色はサッシに合わせて黒です。

本当に毎日が早いなあと思います。山はもう秋の気配がし始めました。

今日はMETAFIVE・・オリジナルはYMOだけど最高です