自己紹介

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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2010年3月28日日曜日

北海道のいい家応援セミナー

平成21年度の北方型ECOモデル事業(北海道版長期優良住宅)が昨日セミナーとともに終了しました。会場となった札幌ファクトリーホールにはたくさんの市民が訪れ、事業内容の説明や北方型住宅の説明に熱心に聞き入っていました。弊社設計の銭函の家も無事決定通知を頂き一安心です。ほっ!さてここで北方型住宅について少し説明いたしましょう。北方型住宅とは一言で言えば住宅の地域ブランドです。小泉改革以前、全国の住宅のほとんどは住宅金融公庫の融資と基準により建てられていました。簡単に言うと、融資を受ける代わりに各地域別のきまりを守りなさい。というわけです。寒さの厳しい北海道の住宅も「I地域仕様」として、各部の断熱性や気密性等々細かな技術基準が仕様書に決められておりました。着工前の届けとして義務付けられている確認申請の時にはこの仕様書に施主、設計者、施工者の三社が捺印し、基準を守ることを約束することが受付の条件でした。しかし小泉改革の中で住宅金融公庫は既にその役目を終えたと判断され廃止されます。じつはその本体は住宅金融支援機構として存続しますが、主な役目は直接融資から債権の買い取り業務へと体質を変えるものでした。これを境に民間金融機関は自社の金融商品を主に販売するようになってゆきます。以前は住宅金融公庫の地域販売店として手間の掛かる他社の商品を売らされていたかっこうの民間にとっては、審査や金利に自由度のある自社製品のほうが、はるかに魅力的です。反面、融資の条件からこれまで当然とされてきた性能基準がなくなります。民間ローンの場合は融資に際して本人の経済力や信頼性が重視され、建物の性能は重要視されなくなってしまいました。この傾向は現在も基本的には変わりませんが、担保となる建物が早く壊れることは、施主を始め銀行にとってもけっして好ましいことではありません。そこで現在では瑕疵担保履行法や住宅品確法等により建物の性能を担保しています。しかしこうした全国一律の法は、気候や風土の異なる各地域にきめ細かく対応しているとはいえません。特に冬の長い北海道においてはよりきめの細かい専用の基準が必要です。その基準が「北方型住宅」と理解すると分かりやすいと思います。北海道版の長期優良住宅である「北方型ECO」はこの「北方型住宅」基準をさらに強化した内容です。施主が補助を受ける場合にはこうした全国トップレベルの性能基準を守ることに加え、その普及と啓発に協力することが求められます。新築をお考えの方や性能に不安を感じる方は、「北方型住宅基準でお願いします。」と設計士や工務店に頼んでみてはいかがでしょうか?地元で長年研究され鍛えられた仕様で建設することは建て主にとってきっと大きな安心につながると思います。今年は材料も技術も地場産で!なんていいと思いませんか。(笑)

詳しくは北方型住宅hp http://www.kita-sumai.com/

熱心に聞き入る来場者のみなさん。
会場は大盛況。不況とともに市民のみなさんの住宅性能に対する関心の高さを感じます。

2010年3月24日水曜日

第二回テスクチャレンジコンペ

先日、環境設計コンペの審査に行ってきました。所属している日本建築家協会とスポンサー企業との共催で、次世代の若い設計者を育てることを目的に昨年より開催しています。今年からは参加者枠を拡大し、北海道在住の設計者全てにオープン化しています。当日は11点(まだまだ参加者が少ないです。)が集まり公開の審査が行なわれました。内容は非常に興味深いものが多かったです。まず目に付いたのは建築コンペながら、社会の仕組みや循環可能なライフスタイルを提案したもの。一昔前ならば、設計(要求に対してそれを満足させるかたちを提案する事)から逃げていると捉えられあまりよい評点は与えられなかったスタイルのものが非常に多く、時流を感じました。すなわち建築の表層的な形態が重要なのではなく、社会の求めに答えているか?といった視点です。森林の再生や崩壊しつつある生態系を主題に選び、困りごとを解決する過程の説明にたくさんの労力が割かれていることに驚くとともに、若い世代の頼もしさを感じました。「建築とはデザイナーの作品ではなく社会的な提案であるべき。」まさに私もそう思います。

コンペ詳細http://akichiatlas.com/jp/archives/jia_tesuku10.php


森林と建築の関わりがテーマ、観光やその他の産業を題材にいかに環境的な建築を提案するか?
アイディアコンペ(実現を前提としない)ながら主題は実にリアリティに富んでいます。左より、増えすぎた鹿と森、人との共存をテーマにした案、中は同じように鹿の駆除とハンティングを観光的な視点から建築化する案、右は間伐材の直接利用をテーマにしたもの。いずれもたいへん美しい表現です。

審査開始から4時間、優勝候補が絞られてきました。


2010年3月16日火曜日

お手伝いよろしく!

春先からの着工を控え、現在実施図面の真っ最中、貧乏事務所なのでスタッフ募集とはなかなか行きませんが、本日よりスポット的にお手伝いをお願いしています。やっぱり若人はPCの憶えは早いですね~(笑)。本日は当事務所のCADの基本操作と建具表をお手伝いいただきました。この調子でどんどん設計を憶えてほしいと思います。身の回りの家具や雑貨をまちの巨匠達と自由につくる楽しさの話しをしながら憶えた設計の知識で、本棚やTV台を買うのではなく、自ら設計して予算や作り方の打ち合わせもしてほしいと思います。設計というと厳密で難しいイメージもありましょうが、実は暮らしを楽しくする知恵の集まりであることにぜひ気付いてほしいと思います。頑張ってくださいね。



2010年3月12日金曜日

もうすぐ直(治?)りますから

以前の日記http://ako-re.blogspot.com/search/label/%E5%AE%B6%E5%85%B7でお伝えした椅子がもう少しで出来上がります。写真は本日送られてきた工場での様子、各部はクリーニングされジョイントは糊でカシメられ、最後に布テープが編みこまれます。全て家具職人の手仕事でひとつひとつ蘇る家具たち。「しっかり直しておいたからまた役に立ってね、何度でも直せるんだから。」いつもこんな気持ちでクライアントさんにお返ししています。今年はどんな家具をデザインしようかな?「家具はちいさな建築です。」って昔学校で習ったっけ。


編みこみの途中。テンションを掛けながら編みこんでゆきます。
編みこみが完了した状態。

単色もぐっと映えます。色はクライアントさんのリクエストである紺色です。

2010年3月9日火曜日

久々に

本日は、久々に西岡の家に伺いました。家に建て主の物が入り、暮らしを感じるようになることは、設計者としてたいへん嬉しいことです。居間の窓台にものが飾られているのを見ると、ここが大切にされている様子が伝わってきます。窓の外の景色が春めくのが待ち遠しいです。電気代の請求書をコピーしてもらい、設計上の数値と実際の使用量を比較します。一見地味なことですがこうすることで、温熱設計の勘を鋭く保つことが出来ます。設計上≒計算上≒実態となるのが理想ですが、当然ながらそれぞれに誤差も生じます。設計者が断熱や気密、換気に暖房といった機器の大きさを適切に設計できなくては、とても省エネになんてなりません。そんな意味でもエネルギー事業者やメーカーの言いなりにこうした設備(特に暖房設備)の大きさを決める現在の設計標準は改めるべきだと思います。


元気に育つバジル。さわるとよい匂いがしました。

窓の側も植物によってそれぞれ好みがあるそうで日向が好きなものと少し影がすきなものがあるそうです。そんなことを観察しながらあちことに鉢を動かしていたら現在はこの配置が良いのだとか。

北側の屋根に積もった雪が窓からの放熱で融けている様子です。北海道の市販品としては標準的な性能の窓もこうして見るとまだまだ改善の余地があるのがわかります。ちなみに窓からの放熱がないところは。

こんな感じになります。一定の高さに雪が積もるのが分かっていただけるでしょうか。

2010年3月8日月曜日

リフォームするならいいかも!

ブログを書き終え、ふと見ると昨年西岡の家を担当していただいた工務店さんよりメールが来ていました。新築用の補助金である北方型ECOモデル事業は応募総数全て消化したようですが、リフォーム用のR住宅の補助金は、建設水準が厳しいせいでまだ21年度分の補助枠が残っているとのことでした。(リフォームながら性能水準は一部新築以上となるために技術力のある施工者でないとなかなか補助要件を満たせないことも影響して?)リフォームをお考えの方のみならず、設計事務所の皆さんもR住宅推進協議会に加盟している施行店ならば22年度の建設に補助金を使うことが出来るのでお勧めですよ~。一応説明用パンフレットを貼りつけておきます。
R住宅推進協議会 http://hokkaido-r.jp/

■R住宅とは(パンフ参照)

■R住宅専用資金もあります。(以前はリフォームなら400万程度が上限 でしたが今は融資枠も新築並みに拡大しています。古いもの≒担保価値(低)から古いものでもしっかりしたものなら担保価値(高)に時代がシフトしてきたようです。でも本来そういうものだと思いませんか?      

築32年の西岡の家: Before




■R住宅基準により再生された西岡の家: After

ASJ建築家展

3月6.7日と今年初めてのASJイベントに出展しました。昨年の同時期に比べてお客さんの入りは段違い。二日間で200組以上が来場しみなさん熱心にパネルや展示に見入っていました。私も今回は新しいパネルを加えて展示を行ないました。2009年の仕事の目玉である「銭函の家」(0エネルギー住宅)http://ako-re.blogspot.com/2009_09_08_archive.htmlと、築32年の戸建てを新築以上の性能に再生した「西岡の家」http://ako-re.blogspot.com/2009/10/blog-post_24.htmlです。時節柄みなさんたいへん興味があるようでたくさんのご質問を頂だいいたしました。特にリフォームのお客さんがかなり多くて、新築一辺倒だった以前とは大きくニーズが変わってきていることを実感します。このブログを読んでいただいている方にもぜひ伝えたいのですが、なにも新築ばかりにこだわる必要はありません。リフォームでも元がある程度しっかりしていれば並みの新築以上に出来ます。自分でもう古いからなんて決め付けないでぜひ相談していただければと思います。ご相談や軽い現地調査くらいであれば特に費用はいただきません。最近はR住宅http://hokkaido-r.jp/のように消費者に優しく高性能な基準も出来ていますから、リフォームをお考えの方はHPをチェックしてみてはいかがでしょう。

当日会場の様子、
みなさんたいへん熱心です。