2019年10月4日金曜日

高砂台の家 外壁木貼り

外壁の唐松板貼りが始まった「高砂台の家」。今日の写真は現場を担当していただいている若きS主任に撮っていただきました。

昨日の昼間まではなんとか天気はもったものの、夜半から降り出した雨で本日は札幌も敷地のある旭川も雨・・・なので内部の工事を進めています。

もうブログをご覧になってお分かりになった方も多いと思いますが上手に工事を進める上で欠かせないのが天候との付き合い方。まさか・・おてんとうさまにこちらの都合を聞いていただくわけにも行かないので(笑)現場側で工夫をします。

それがずばり「屋根」と「壁」具体的には屋根の防水工事と外壁のタイベック(防水&防風&透湿シート)貼りです。

要は濡らしてはいけないものを守ることができるところまでが仕事の一区切り。ここまでをいかに天候と上手に付き合いながら、作業出来高と品質を両立させながら進めて行けるのか?そこが優秀な棟梁と現場監督の腕の見せ所なんです。

もし近所の現場があったらぜひ注意してみて見ましょう。1:屋根の防水がいつまでも終わらない。(板金屋さんや防水屋さんが来ない)とか・・2:壁のGW(グラスウール)が見えたまま又はボード状断熱材(例えばスタイロフォーム等)が見えたまま・・・なーんて言う現場はあまり感心しません。(例外:同じ木造であってもツーバイフォーみたいに壁先行で屋根が最後の作り方は話が別です)
上の写真は清水組さんがいつも作ってくれる美しいカラマツ材の外壁材。元は荒木の貫材ですが大きな加工場を持つ清水組さんはその貫に軽くブレーナーを当て、保護材をスプレーで塗布してくれます。

出来上がりは荒木特有の荒々しさが抜けて茶色が強く出、色むらもなく凄く上品になります。北海道の厳しい気象に耐えるのが第一目的ですから、多少の粗さも味の内と考えるのも一理ありますが、貼った直後から美しいこともとても気持ちの良いものです。

                    
上は明日お引渡し予定の「芦別の家」の外壁ですがこんな風に穏やかな茶色が映えます。きっと厳しい雪の白にも似合うだっろうなあ~・・・なんて考えながら明日の準備をしています。(笑)                     
ちなみに上は北海道では通称「青木」と呼ばれる白肌のエゾ、トド松に同じ保護材を塗ったもの。ぜんぜん色合いが違うのに驚きます。

                     
しかし一年経つと・・あら不思議・・白かった肌がこんな風に味わい深く色変わりします。                      
木肌は赤身とは異なるシルバーグレー(銀白色)に変わって行き・・唐松とはまた違った色合いを楽しめます。

今日は大好きなTSUTOMUさんの演奏でパラシュートのカバーなんていかが