2026年5月17日日曜日

釧路の家Ⅱ 2026.05.17

 

基礎工事が完成した釧路の家Ⅱの様子です。週明け20日過ぎより土台敷きを開始する予定。天候にも恵まれていよいよ大工工事が始まります。

現場では基礎の天端に均しモルタルが塗られ、アンカーボルトは垂直に台直しされています。一般的な住宅基礎に比べ、スカート断熱や外周部のL型偏心基礎、玄関土間のスラブ化(玄関下にあえて暖房空間を設ける)、アンカーボルトの狭間隔化・・等々、非常に手間のかかる基礎を作っていただきました。

これも全て、長く住まえる家にするため。端的に言えば・・一般的な家の床下に関心を持つ人はいないし、存在すれど使える空間でもない。ましてや人が入って点検や修理をすることなんて想定していない。(一応・・形の上では入れるようにはなっています/笑)

じゃあ床下は家にとって大切じゃないかといえばそれはむしろ真逆。給排水にガスに灯油、パッシブ換気の家であれば欠かせない床下暖房空間、構造的に見れば家全体の荷重を最終的に支える1階の床組み&基礎・・これらと密接に関係するのが実は家の床下なのです。

芦別の家2019
そこでこんな風に完成後も人が入り易い床下をデザインするようになりました。経年による水のトラブルや床の鳴り、それらに対する予防措置や修理がし易いように、床下を作る場合は人が入ることを十分想定しておく、照明を設け基礎断熱として床下を熱環境的に室内の延長と考えるのも全く同じ理由からです。

基礎断熱のジョイント部分にウレタンを充填し、各種のアンカーボルトは垂直に台直し完了しました。

基礎天端モルタルも完了し周囲は埋め戻され、足場架けはすぐに行える状態です。

今日はB.Jamesなんていかが



2026年5月8日金曜日

花咲く季節 2026.05.08

北海道は花咲く季節に入りましたね。今日はあまり手が掛からないお勧めのお花をご紹介いたします。一度植えると季節に応じて毎年花を咲かせてくれる植物は手が掛からずに実によいものです。 
ムラサキナズナ。ぱっと見は芝桜のように見えますが芝桜は花弁が5枚なのに対してこちらは4枚。地面を覆うようにたくさん咲くのでお花の絨毯のようになります。最近流行りの石庭のようなお庭にもぴったりです。

こんな風にまとまると紫色のお花の絨毯のように見えます。

シャクナゲ(石楠花)ツツジ科
最近あまり人気のないツツジですが、北海道のような寒い地域でも越冬はもちろん毎年元気に花を咲かせます。とくにシャクナゲはピンクのつぼみと花が美しく1本庭にあるだけで気品を感じさせます。一度、庭に定植すると意外に手入れが簡単なのもお勧めのポイントです。

こちらはつぼみ。花でよし・・つぼみもよし・・昔は庭木の女王でしたが、最近は人気がないのがとても残念。近所の人が持てあましていたらぜひ分けて頂きましょう/笑

シロヤシオ(白八潮)ツツジ科
春、真っ白に咲く美しいツツジ。こちらも一度庭に根付くと意外とお手入れは楽。そのくせ毎年美しい花を咲かせてくれます。

ドウダンツツジ(灯台躑躅)
壺状の小さな白い花が特色です。一般にツツジの花は美しいですが、控えめな愛らしさが何ともよい感じです。夏の間は緑の葉ですが、秋には真っ赤に紅葉してまた違った姿で目を楽しませてくれます。
控えめで白と緑のコントラストが美しいツツジです。今の季節、ホームセンターや園芸市で手に入れて庭に植えておくとずっと楽しめます。

今日はナイルロジャースをHSCCのカバーで・・いいす


2026年5月1日金曜日

畑の季節到来

 

本日より事務所の畑に植え付けを開始しました。手前が青じそ、奥がパセリ。これからの食卓には欠かせないハーブです。土は二週間前に石灰とバーミキュライトを鋤き込んでよく耕しておきました。意外に思われる方も多いとは存じますが・・家の設計はもちろん、家庭菜園の技術研究も当事務所の業務の一つなのです。

せっかく家を建てたのですから住まい手さんには室内を楽しむのと同様に土地の恵みを味わってほしい。北国らしい庭の研究と両輪で進めているのが、素人でも簡単にできる野菜作りという訳です。

昨年は事務所の菜園でトマトの尻腐れが出始めたので土の酸性化が問題となりました。トマトは夏野菜の王様ですが少々作るのにコツのいる野菜でもあります。特に大玉種(ももたろう等)は酸性土の影響を受けやすく土の管理がよくないとせっかく大きく実ってもお尻からすぐに傷んでしまいます。またこぶし大の大きなトマトは見た目は立派でも生食以外は中々使い勝手もよくありません。

そこで、簡単にたくさん採れて生食からソース、ドライトマトまで・・実に使い回しの効く中玉トマトを毎年作るようになりました。トマトって小さなものほど作るのが簡単。でもミニトマトだけだと小さすぎて・・そんな時にぜひ中玉トマトをお勧めします。

当初は大玉トマトとミニトマトを作っていたのですが・・

最近はこれくらいの中玉トマトとミニトマトの組み合わせが多くなりました。
簡単にたくさん採れるので、余ったら電子レンジでじっくり水分を抜いてドライトマトに。スープはもちろんパスタにもシチューにもカレーの隠し味にも濃厚な甘みは最高です!/笑

こんな風にたくさん真っ赤に実るので・・・

二つ割にして電子レンジで乾燥させます。オーブンモードだと180℃で30分~後は仕上がりを見て調整・・ぜひっ!


トマトを植え付けた後に、苗全体にお酢由来の虫よけを噴霧し、風で倒れないようにくくっていたら・・ちょうど都合よく雨が降り始めました。

サクランボの花が満開です。

今日は午前中温かだったのでチューリップが

今年もつつじがきれいに咲いてくれました。

今日はKOIAIなんていかが・・新ボーカルも上手いです


釧路の家Ⅱ 2026.05.01

 

釧路の家Ⅱはコンクリート脱設の3回目が終了。基礎周囲は設備配管を完了し埋め戻しを終えました。

釧路の家Ⅱは環境の時代に合わせ進化させた布基礎を採用しています。現在でも道内の木造住宅の布基礎は上図の右側が一般的です。各地域ごとに定められた凍結深度を守り掘削ラインをジグザグに変えながら基礎のある所は深くそれ以外は浅く地面を掘って基礎工事を進めます。当然ながらより寒い地域は深く掘る部分が多くなり・・その分廃土量も増え、処分費も掛かります。もう一点はコンクリート量も寒い地域の方が基礎が深い分だけ余計に掛かるのです。

そこで上図の左手のように改良した布基礎を当事務所では2022年(ウッドショック)以降より採用しています。スカート断熱と呼ばれる技術を用いると、地域に関わらず凍結深度を軽減できます。釧路市の凍結深度は地表より1mですがこれを札幌圏のように0.6mまで40cm軽減しコンクリート量と廃土量を合わせて節約します。

こんな風に文章にすると簡単ですが、作り手的には大変です。基礎屋さんのほとんどがこうした外周部L型のスカート断熱に慣れていませんし、普段とは異なる仕事への不安も大きいからです。そこで欠かせないのが現場監督さんのリーダーシップ。もちろん本人もスカート断熱に十分な理解がないといけませんし、何より現場の空気を未経験による不安から新たな技術への興味に変える力が求められるからです。

スカート断熱設計施工マニュアル

釧路市の凍結深度

脱型後にはウレタンにより基礎断熱の隙間を丁寧に補修します。

水平のスカート断熱と垂直部分の取り合いも極力コンクリートが出ないようにウレタンによる充填が行われています。

埋設されるスカート断熱部分も同様にウレタンで隙間を埋めて頂きました。必要度としてはそこまで高くありませんが施工者の細やかな配慮は嬉しく感じます。

埋設されてしまいますがこんな風に少しづつ浸透水に対する水勾配もとって仕上げて頂きました。

こちらは玄関ポーチ部分です。

玄関ポーチの下にはまず防湿層として厚手のPFフィルムを敷き

凍上防止の観点から前面に断熱材を敷き込み土間コンを打設します

今日は加藤ミリアなんていかがでしょう