2025年6月15日日曜日

最近は・・設計に打ち込みながら畑作り

 

毎年この季節は、設計に打ち込みながら・・野菜を育てています。畑も当事務所では立派な仕事。住まいという暮らしの産業に携わる者として、土との関わりを設計に生かしています。

現場がどんどん進む今日この頃ですが、植えた野菜たちも着実に育ち、けして歩みを止めません。毎日少しづつ変わってゆきますね。

私にとっても・・いつしか設計の質を保つための大切な時間というのか、解決に煮詰まったときに、意外な方向からアイディアが降ってくるきっかけというのか・・

今では会社の業務に”家庭菜園”と入れておいて本当に良かったと思っています/笑。

ところで・・家づくりの際、玄関近くに物置があった方がいいとか、最近では下駄箱だけじゃなくてシュークロークを設けてコート類もまとめて仕舞えた方がいい・・なんてかなり漠然とネット検索する人は増えたと思います。

その一方で・・なぜ玄関と物置の連携が必要なの?とかシュークロークまで?なんてことは意外と疎か/笑・・

例えば・・家庭菜園という経験値があれば、必要となる農機具や堆肥、支柱やネットがないと、そもそも成立しないということが簡単にイメージできるようになります。作業で汚れたズボンや上着は家に上がる前に玄関の一部(シュークローク)で着替えたいし、場合によっては、洗濯場所と動線をつなげてあげるとすごく都合がよかったりする/笑。

家の設えを考える際は、自身の思い込みだけじゃあなくて必ず、他の人の実践(引き出し)を下敷きにしたリアルから発想する。一見、もっともらしく聞こえてもやったことがない人の描く間取りは浅い・・すぐに使えないことが明らかになります。

そんなよくある例が物置やカーポート。ご存じ北海道は雪のシーズンが長い地域、それに都市部でも基本は相当な車社会。そんなことは昔から周知なのに・・なぜか物置やカーポートは翌年以降の家が多い。

住宅本体はデザインや外装も含めて、あれだけこだわったのに・・翌年家の前に作る、カーポートや物置はホームセンターの安売り既製品?・・・

なんかそのパターン・・バランス悪くない?/笑

もちろん住宅と一緒に設計できれば越したことはないけど・・特に最近は予算のことも大きい。そんな時はショボく見えないとっておきの既製品を存分に使いこなして対応します。

田舎暮らしを徹底的に楽しむ「南幌まちなかの家Ⅳ」もまさにその方向ですから、みなさんにはぜひその違いを見て頂きたいと思っています。

想えば・・昭和、平成の家づくりは主に部屋の数と全体の坪数にこだわっていたように思います。要はまだまだ「大きいことはいいことだ!」時代。

そんな中、庭や家庭菜園という新たな楽しみだったり、家で仕事ができるようになったりの変化は、そうした量にこだわっていた時代の家づくりを大きく変えつつあるように思います。

みなさんもぜひ、家庭菜園を始めてみませんか/笑 
野菜の実る夏のBBQは北海道らしさそのものだと思います。

今日はブルースホーンズビーのカントリーが聞きたくなりました。この響き・・北海道らしいと思いませんか/笑