2017年5月14日日曜日

チーム南幌始動

実は建築家仲間と地域の工務店さんでチームを作り、南幌町にモデルタウンを作ることになりました。南幌町と言っても、知る人は意外に少ないですよね。高速道札幌インターから岩見沢方面へ、江別東で下りて約10分で着く小さな田園都市。 運転してみると意外に近い。私の住む札幌市西区方面で言えば、新興住宅街は既に小樽市との境界近くまで広がっているから、JR沿線以外は都心までの通勤が1時間コースもざら。 なので第一印象は「札幌じゃないのに札幌(都心)に近いんだ~」という意外なものでした。その南幌町の住宅街「みどり野」の美園地区に来年5月オープンを目指してまずは5棟のモデルハウスを建てます。もちろん今後、5組以上の工務店+建築家チームの参加があれば大歓迎。乞うご期待です!(笑)

冒頭で触れたように、近年札幌市では新興住宅街の郊外化がどんどん進み、まち境を越えそうな勢いである。結果的にニュータウンとは言うものの仕事場からはどんどん遠くなり、一応・・市内とは言えど子育てに取り組む若い世帯にとって必要な学校やさまざまな都市インフラの整備はこれからの場合がほとんどである。仮にそれらが整備されたとしても20年経って街中が子育てを終えればせっかく作った学校もかつては賑わった商店街も大金を掛けて整備したインフラもその必用性を急速に失ってしまう。
 
最近よく目にする、かつて札幌のベッドタウンと呼ばれた大規模団地の荒廃や加速する学校の統廃合はまさにこうした郊外型ニュータウンのちょっぴり先の末来を示していると言ってもいい。そもそも同世代の勤め人だけ何百世帯も都心から離れた地域に住まわせて、同時期に子育てが終わることなんて分りそうなものだし、その後は都心からの距離が街を維持するための重たいコストに化けざるを得ない。という図式はこれから子育てを考える人達にはよく知っておいていただきたい。
 
そんな従来型のまちづくりの反省から近年注目されているのが、コンパクトシティーである。意味は実に簡単で、これまでのように住宅街を中心市街地の外に向ってどんどん拡大するという考えをやめ、極力まちの中心に集まって住もうというものだ。そもそもどんなまちだって中心には役場があり図書館やスポーツセンターがあり、学校はもちろん、バスターミナルやマーケット、銀行や郵便局がある。そこまでが徒歩圏なら子育てが終ろうが、高齢化しようが20年後に再び住いを移す理由自体が薄れるのだ。「札幌に働きには行けど居住にまでこだわる必要はない。」という発想の転換ができれば、例えば隣町の駅前暮らしや市役所の隣に家を持つことだってけして難しいことではない。
 
昨年の「北広島の家」などはJR北広島駅まで歩いて3分、図書館や市立病院までだって5分で行ける。これで土地代が50坪で600万円台なら建築に掛けられるコストに悩む必要は少ない。もちろん300mm断熱やトリプルガラスを使った新居ができる。最近は若い世代の移住促進に前向きに取り組む自治体も多いから、子育て世代に対する様々な支援制度が充実しているまちは、積極的に住いの検討候補に加えるのが賢いと思う。
 
 
参考HP:きた住いるランド http://www.kita-smile.jp/ 

そんな意味でも南幌の「みどり野」美園地区は魅力的な住宅街だ。一区画が概ね100坪弱と大きく、上下水道はもちろん集中プロパンまで完備されて概ね200万円台で手に入る。もちろん役場まで歩いて15分、それ以外の施設も全てそれ以内で行ける。町も積極的に移住に力を入れているのでぜひ役場のHPをチェックしてみよう。
南幌町役場HP http://www.town.nanporo.hokkaido.jp/


写真は先日、敷地に集合した建築家と工務店のメンバー。

プロジェクトは南幌町長も応援!、どーせならこういう町に住んでみない?

南幌町に敷地の模型を持ち込み、全員で街並みの検討。隣に何が建つのか分らないって、当たり前ですけど、できることなら分ったほうがいいですよね~(笑)
 
今日はSting、この声のカッコいいこと!