昨日より、ナラの無垢フロアーを貼り始めています。残念ながら道産材ではありませんが、12mm厚で定尺(1.82m)のこの材料はたいへん費用対効果の高いものです。床材の価値は1:巾広であること、2:長さがあること、3:厚いこと、4:節が少ないこと、5:狂いの少ないこと。ですが工期のない現場では、2:長さがあることがとても大切です。巾があっても短ければたくさんの枚数が必要ですし、無垢の木なのでそれぞれの癖(狂いや反りの程度)も違います。そこである程度長さがある材だと、一回で広い面積が貼れるので、結果的に手間の掛かる無垢の床材を貼っても時間の節約になるのです。
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下に見えるのは、36年前(竣功当時)の桜の化粧フロアー(無垢ではなく張り物)です。その上に糊とフロアータッカーで留めてゆきます。
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色のばらつきも程よく、比較的小幅の材でも貼り栄えがします。材が短いと色むらがうるさく感じてなかなか「おっ!いいねえ~」とはなりません。
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今回の手柄の一番手は電気屋さんです。壁の下にはすぐにコンクリートの下地が迫ります。壁のボードとの隙間は1~2cmしかありません。そこに、ここでは紹介できない(笑)丸秘テクニックで電線を通し、コンセントや電話、スイッチを魔法のように増設してゆきます。
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上から下に次々に中継地点の開口をあけてどんどん線を仕込みます。
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大工さんの作業台です。ここでフロアーを裁断し加工してぴったり敷き込んでゆきます。