2025年5月19日月曜日

恵庭の家Ⅱ 現地調査 2025.05.17

 

「恵庭の家Ⅱ」の現地調査。敷地は住宅街の一角にありながら雑木林や小川に隣接し、都市の利便性と静かさが共存する二面性が特色。北と東には隣家が迫るが南と西は静かな森が広がるロケーション。

以前の住人が育てたのだろうか、水仙にチューリップ、ルピナスらしきものも野生化している様子。
南東側に雑木林が開け、敷地はかなりの勾配で下っている。敷地に平屋を建てたとしたら南東側敷地の二階の窓と同じ視線の高さかな?っといった感じ。冬の情景を思い浮かべてみました。

ドラマチックに南東側の風景を窓から取り込みたいのなら傾斜面にぎりぎりまで建物を近づけて建てる方法もありなのですが・・南東側なので家庭菜園のスペースも欲しい。そうなると、ある程度引きを取って畑の向こう側に景色を見せて・・畑なら冬は枯れて眺めを邪魔しないかな?とかいっそ高木を植えて、奥の風景が自身の庭に連続しているように作るのはどうだろうか?等々・・あれこれ考えながら敷地内を歩き回りました。
こんな風に高木の全高の半分から上が見えるような感じ。手前のふきやタンポポの生えているところが、家庭菜園の適地。太陽は左から右へ動きます。

さて、どんな風に楽しい家になるものか・・まずはスケッチ開始です。

今日はバンアパなんていかがでしょう





南幌まちなかの家Ⅳ 建て方開始

 

「南幌まちなかの家Ⅳ」では建て方が始まりました。本日は現場を担当していただいているネオス建築さんの中野所長さんと皆川棟梁により土台敷きが開始されました。写真は足場の上から見下ろしたところですがシンプルに整理された基礎の構造区画が分かります。

土台と基礎の間の気密を取る部材はレール120/Jベック製。床下に冷気が吹き込まぬよう基礎断熱に欠かせない材料です。

こんな風に厚手の防湿シートに締め付けることで潰れて気密を確保するゴムが日本レールのように接着されています。基礎と土台の間にこの建材を敷き込んでから土台を取り付けボルトできつく締めあげます。

レール120/Jベック(株)HPhttp://www.jbeck.co.jp/products/kimitsu/rail/index.html

本日の目標は1階の柱をあらかた建てるところまで。構造材の加工は(株)ニッショウさん。赤平の共和工場で加工していただきました。
株式会社ニッショウ https://www.nissyoprecut.jp/company/

ナットをしっかり締めて土台をしっかり基礎に圧着させてゆきます。

気密レールを敷き込んだ後、さらに気密を上げるためにコーキングも行います。中野所長自ら外周部全て丁寧にコーキングして行きます。

こちらは床組を支える鋼製束がずれないように土間に接着するための専用接着剤です。ネーミングにシャレを感じます。


こんな風に細くとも強度の高い束柱で床組みは支えられています。これによって非常に高い床剛性を得られます。また高さを調整することが可能になるので後から床の高さを微調整することも簡単になります。

明日より梁掛け(高所仕事)となりますので引き続き安全に進めて行きましょう!

今日は竹内まりやなんていかがでしょう





北郷の家 2025.05.17

 

性能向上改修工事の「北郷の家」、外壁廻りには耐力面材(昔の筋交の代わり)が設置され、黄色い防湿シートが貼られ、サッシ(YKK APW430)が取り付けられました。

ちなみにYKKAPW430シリーズは国内で最も寒い北海道地域専用のサッシとして地元で開発され2014年に先行発売された三層ガラスの断熱樹脂サッシです。昨年の10月よりアルゴンガス層を従来の16mm×2層から18mm×2層にグレードUPし、より断熱性が向上しました。

北郷の家ではすべてのサッシがこの430系となっています。


二階の寝室より右手の吹き抜けを見たところです。1階と2階の柱を極力通して窓も上下階でズレがないように極力合わせてあります。

30年前と今では柱、梁の本数と強度が全然違います。色の濃いのが古い柱や梁。白く見えるのは補強のために追加した柱と梁です。

気密シートを貫通する各種の管は専用の気密ガスケットを用いて漏気しないようにします。

写真は100φの管ですがこんな風に専用ガスケットで管の周囲から空気が逃げないようにしています。
今日はスガシカオなんていかがでしょう