2020年4月7日火曜日

南幌みどり野きた住まいるヴィレッジ20200405

4月5日(日)に久しぶりに南幌に行ってきました。

おかげさまで、ヴィレッジも二期工事が始まり「北方型住宅2020」による街並みが少しづつ出来上がりつつあります。

意外に思われれる方も多いと思いますが、ヴィレッジのデザインコードは非常にゆったりとしたものです。90年代に流行った屋根の勾配の統一や外壁の素材・色の規制といった強く特定のかたちに誘導する方法はあえて取っていません。

様々な住い手の趣向を満たしつつも質の高い住まいを提案するためにはある程度の選択肢を用意する必要があります。同じ素材、同じ色、同じ設計思想によるシンプルな分かり易さはインパクトこそ大きいものの・・反面、購入者の好みも分かれるところ・・それよりはより多くの、南幌暮らしを夢見る未来の住まい手に、選ぶ楽しみを残した方がよいのでは?そんな話し合いからつくり始めた街並みです。

例えば、巷にあふれる工業製品の建材ではなく・・木や鉄のような本物の素材を使おう!北国では中々設けることが難しい「内と外の中間領域」(軒下空間やデッキ、屋根のあるテラス、焼き肉のできるカーポート、囲われた光庭等々・・)を少しでも取り入れよう!暮らしにおいては量よりも質を第一優先としよう!長く使える可変性(ゆとり)を間取りに用意しておこう!非常にシンプルな了解事項だけでデザインしています。

言い換えるなら・・街並みが建築家の良識に任されているとも言えるわけで第二期を引き継ぐ建築家にも同じ意識が求められています。

上の写真は昨年夏のヴィレッジですが、こんな風に個別に見ればかなりテイストの異なる家が街並みに同居しています。                     
                     
その一方でビレッジの向かいの区画は従来通りの分譲地として販売され、様々なハウスメーカーが自由に家を建てて行くスタイル。もちろんこちらも自由度は高いのですが・・果たしてどちらが南幌らしいでしょう?

田舎に暮らす本当の豊かさ・・無理して住宅ローンに追われる都会ではなく、ちょっとの工夫で多くの人が見過ごしてしまう・・味わい深い日常を手に入れること。

もちろんお金はあるに越したことはないけど(笑)・・南幌ならそうした暮らしがずっと楽にできちゃいます。

でも・・ありがちな形ばかりのデザイナー風住宅ではなく、全棟が建築家自らの設計による住まい。当然ながら冬の快適さや燃費の良さも一般的なハウスメーカーとは比べものになりません。全棟が「北方型住宅2020」基準をクリアしています。

北方型住宅2020とは? https://www.kita-smile.jp/north2020

「南幌まちなかの家」も素敵な住い手さんが見つかり、緑あふれるこれからの季節が楽しみです。ぜひ週末は家族みんなで名物の南幌ジンギスカンを楽しんでほしいと思います。(笑)近所の人達も集まって来ると・・楽しいだろうな~(笑)

カラマツ外壁の色もすっかり落ち着いてきれいなグレーに変わりました。

ヴィレッジの中央では「武部建設&櫻井百子」組が二軒目の現場を進行中。その現場の前で子供たちと一緒に楽し気に遊ぶ親御さんたち・・・

地域工務店と建築家の協働によるまちづくりに共感して入居してくれたみなさんはコミュニティの意識も特別なのかもしれません。

左手前に完成したのは最近完成した7号棟。中央右奥が6号棟です。

「南幌まちなかの家」の周りにも街並みが出来上がってきました。

緑道側から見たところ、中央に見えるのが「時と共に育つコートハウス」(アーキシップ&アルチザン建築工房)、右側が「カスタマイズできる家」(山之内建築研究所&晃和住宅)

今日はクラプトンなんていかが・・南幌に凄く似合う音