2011年9月18日日曜日

西野の家 内装工事

写真は階段からの見上げ、前回解説した針葉樹合板の目透かし貼りが完成しています。一見してお分かりのように、簡素で気取らない感じの仕上がりになります。暮らしていて多少壁が汚れても傷が付いても気にならないことは、実は住宅にとっては意外に大切なことなのです。しっかり作りこんではあっても気取らず控えめ、たとえばきれいに作りすぎると家にいる主婦はいつも新築時の輝きを保とうとしてけっこうたいへんだったりしますよね?(笑い)しかし新築時が大らかだと、ずいぶん気が楽になりませんか?「片付けすぎなくてちょうどよいくらいです。」なんていわれるとずいぶん救われるということは、実はまだまだ日本の住まいが自分たちというよりはよそ向き(他人様向き)に作られているような気がします。暮らしの達人になりたければ自分たちにとっての「丁度よさ」をもっと発見してよいと思うのです。



塔屋からは強い南東側の朝日が入り階段に光を落とします。この次はこの光の処理をお話したいと思います。


昭和生まれの私は初音ミクよりもオリジナルが好きですけど~。(笑)