2015年12月9日水曜日

東光の家 着工

いよいよ始まった東光の家、札幌から150km離れた旭川市の現場です。道北圏は北海道で最も寒い地域。雪も早く、高速道路は既に一面の雪景色です。想えば、昨年完成した「澄川の家」の内覧会でお会いしたクライアントさんご夫婦、北海道向きの間取りとして提案することの多い、二階居間型のプランをたいへん気に入って下さいました。一方、札幌と少々違うのは世帯あたりの車の所有率が高いこと、公共交通機関が札幌ほどは整備されていない地方都市の特徴として一家に2~3台の車も珍しくありません。当然、車庫やカーポートを建築に組み込んで欲しいという要望も高くて「東光の家」も貫通型のカーポートを持つスタイルで設計しました。

敷地の地盤は固く良好で不安はありませんが、地盤保証のために地表面から-1.5mまでを砂利に置き換えて改良します。その一方でスカート断熱工法を用いて一般的な旭川の凍結深度80cmより20cm浅い基礎とすることで高価なコンクリートを節約します。

こちらが掘削中の現場。砂利を入れる前は、ちょっとした塹壕(笑)。小柄な人なら隠れてしまいそうです。

こちらは砂利を入れたところ、T主任が立っているところまで砂利を入れます。まあ~けっこう入ります。しかし凍上の危険性のある敷地で、水はけを改善しておくことは安心につながります。

「東光の家」を担当していただくのは旭川の隣町、美瑛町の清水組さん。はじめての300mm断熱の家挑戦となりますが、その分、打ち合わせはばっちり。先日、建て主さんも含めて一緒に着工を祝いました。この場をお借りして、建て主さま、古川社長、K所長、T主任どうぞよろしくお願いいたします。皆で力を合わせてよき家づくりにしましょう!
 
素敵な清水組さんのHP美しい美瑛のフレーバーが一杯です。
 
北海道以外の人に見られると必ず笑われる北海道弁、「雪を投げないで下さい」(笑)
本場からお送りいたします。
 
さていよいよ冬本番、安全に配慮して楽しんでゆきましょう!
この日に聞きたかった! D.Fosterなんていかが

平和の家 内装工事

外部はすっかり完成し、内装工事に移った「平和の家」。床材は、大人気、おなじみ瀧澤ベニヤの樺フロアー、美しさとコストパフォーマンスが抜群です。窓下に設ける床の換気口は同社の白樺積層合板で枠を組み、旭川家具の老舗、匠工芸でガラリを作ってもらっています。パッシブ換気の要件である床下と床上を空気的に一体とする上で大切な役割を果たします。以前は既成の床ガラリも使っていましたがやはり床材とデザイン上の相性を考えてオリジナルデザインを起こしたものです。材質はナラやタモ、時には洋木のローズウッドにウオールナットなんかもあります。あえて材色を違えて、床のアイキャッチとしています。 
床ガラリの大敵は中に物を落とすこと。もちろん床下に自由に入ることも出来ますが、毎回だと困ります。そこで網戸用のネットを入れて物が床下に落ちないようにしています。

こちらもすっかりお馴染み、室内側の配線層と付加断熱層。大切な気密、防湿用のビニールを極力破らぬように電気の配線や給湯、給水管はこの層に納めます。

「平和の家」では新たに外壁の押し縁(縦ライン)の巾を部分的に変えて壁の表情が変わるようにしています。材質は地元のエゾ松、トド松です。
 
今日はD.Bowiなんていかが