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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2015年1月21日水曜日

宮ノ丘の家Ⅱ 内装工事 全力全開!

1月末のお引渡しに向けて全力で内装工事に当たる「宮の丘の家Ⅱ」の大工Aさん。背後に見える壁は床の樺のフローリングを張り上げたもの。この前にTVと薪ストーブがセットされます。最近は室内に炎のある感じが増えてきました。理由はいくつかあるんですが大きな理由は安全な範囲で温度環境のムラを序除に作れるようになったことが大きいと思います。パッシブ換気が使いこなせるようになると上階に行くにしたがって僅かずつ室温が温度降下する性質を示します。要は「宮ノ丘の家Ⅱ」で言えば景色を楽しむ3階が最も温度が低い領域になるのです。もちろん低いといっても1階あたりの温度降下は1~2℃程度。1階が22℃なら3階は18~20℃の温度域になります。そこでその温度低下のムラを薪ストーブをちょっと楽しむ動機に当ててやろうというのが種明かしです。従来の断熱気密が不十分な室内環境で力任せに下階でストーブを焚くとストーブが周囲の空気を燃焼にどんどん使うのでその分、外の冷たい空気が入って来る一方、暖めた空気は比重が軽くなるので上階に逃げてしまっていました。しかしそうした不安のない室内は不思議な事に熱源から離れた階が最も温度が低くなるのです。かつては家中同じ温度にすることが喜ばれましたが最近ではエリアごとのアクティビティー(活動)に応じて室温に最適なムラをデザインしようとしています。

天井はお馴染みの外張り断熱が350mm。室内には構造垂木が全て顕しになります。

階段は名手であるI棟梁の仕事。

今回は床のフローリングの原板を用いた高度な仕事。まず蹴込板と段板が直角ではなく稲妻状に連続する事。

段板と蹴込板は3mmの目透シ継ぎで目地の底にピンタッカーを打って段板と接合しています。

こちらはパッシブ換気の戻り空気の吸い込み口6mmのスリットです。

2階の寝室の天井は吸音効果の高い化粧石膏ボード。これは最近見直しているのですがたいへんよく効きます。特に音の響きやすい断熱建物にはベストです。

外観の板金が全て完了した状態。濃い茶色がたいへん落ち着いた表情を作ります。
 
今日はテンションが上がってきたのでパフィュームでも(笑)

北海道大学工学部 出前授業


今日は北海道大学工学部まで出前授業に行ってきました。お呼びいただいた森先生、コーディネートをしてくれた3年の桜さん、授業を聞いてくれたみなさん、本当にありがとうございました。授業では長年に渡る地域の積み重ねが北海道の建築の間取りやそのデザインを大きく変えてきた事実をお話ししました。最後にはけっこう質問が出たりみんな大笑いしてくれてとっても嬉しかったです。3年生といえば人によっては中弛みだったり漠然と不安になったり、一番平和だったりする時期だけど、中には「意匠」と「環境」を分けて教えるのはどう思うか?なんていう核心的な質問があったりしてよい刺激になりました。
写真は札幌農学校(現:北海道大学)モデルバーン1877年竣工

札幌市立大学 環境学特論

 
 今日は、毎回楽しみにしている札幌私立大学の大学院授業公開、「環境学特論」の日。この試みの面白いところは学生と市民そして私たち実務者が一同に会して授業を受ける事。今日は最終日、今までの授業の成果を生かして学生のみなさんのプレゼンテーション。
 
 
 
 実は毎回会場になる地域のコミュニティーカフェ。たくさんの地域住民に親しまれている反面、室内環境(特に今頃の冬場)はかなり厳しい。要は寒い!(笑) もちろん私たちは今までこの室内の寒さを反面教師として講義を聞いてきたわけで・・・学生さんたちのプレゼンも現状の改善計画というわけ。
 
 
 現状分析について説明した後がユニークで、解決策はおがくずに店で出る生ゴミを加え発酵熱を利用して足湯よろしくテーブル下の床を温めるという斬新なもの。実はこのおがくずの酵素浴。地元でも密かな人気でけっこう冬場には通う人もいる。自分も間取りに詰まったときは地元の温泉健康ランドを愛用するのでこの提案にはかなりグッと来てしまいました。(笑)

なぜ室内が寒いのかを分析した図。

外部的な要因としての日当たりの悪さや開口部の性能の低さをサーモ画像により見える化した図。

そして最終的な解決案へ・・・・すごく刺激的でした。(笑)
 
札幌市立大学「環境学特論」 http://coc.scu.ac.jp/event/2014/11/20141111111.html