2025年9月30日火曜日

南6条の家 2025.09.29

 

「南6条の家」の配筋が組み上がりました。基礎の根掘り深さは地盤面-450mm。本来は-600mmが札幌市内の凍結深度ですが、スカート断熱工法によって凍結深度を安全に15cm緩和し、コンクリート量を抑えて強い基礎を作ります。

スカート断熱工法設計施工マニュアル/ 地方独立行政法人北海道立総合研究機構https://www.hro.or.jp/upload/24251/skirt_manual_sekkei.pdf

最も凍結の心配される基礎外周部分は基礎下が凍上せぬように土間下の断熱材を水平に延長させます。

また基礎の外周部分は基礎断面が一般的な布基礎の逆Tの字型ではなくL型となり、土間下の断熱材と立ち上がりの断熱材が連続します。

スカート断熱による浅基礎は十分な強度を持ちながら環境負荷の高いコンクリートの量を節約し基礎を作る上で欠かせない排出土量も抑えます。

こっから先は余談ですが・・ガソリン&灯油価格が安かった時代は燃費の良い車なんて人気がありませんでした。理由は単純で燃料費を気にする必要がなかったからです。

また安価な燃料価格は広い北海道で輸送コストを低く安定させ、重くてかさばる建材を全道各地に安価に配送することが可能でした。

その一方で現在の状況は真逆。燃料価格の高騰は電気代を上げ、その電力で生産される物の価格を上げ、交通費を上げ輸送費も上げています。

私は建築の設計者ですからこうした状況に対し十分な安全を確保しつつ費用対効果の求めに応じなくてはいけません。今のインフレ(物価高)を逆手にとって設計をより進化させたいと考えています。

今日はクラシックロックショーでG.ムーアなんていかがでしょう