2020年7月11日土曜日

常盤の家 タイル工事


「常盤の家」のタイル工事です。


タイルと言えば縦横に目地が通る貼り方が一般的ですが、当事務所の場合はサイズ違いの白いタイルを様々に組み合わせてその家オリジナルのパターンを作っています。

コーナー用の役物等や誰でも貼れるネット貼り等も好みではないのでタイル屋さんは毎度大変です。

こんな風に窓廻りも枠を入れないでタイルで抱き込んで納めて行きます。今回は目地をクラシックなグレーとしてパターンが目立つようにしました。

国産のタイルだと精度が良すぎてこんな感じに揺らぎは出ませんがそこは外国製の良さ。

もちろん精度が低いという事は・・・一枚一枚大きさが違います。

そこをタイル屋さんはピッタリの目地幅を考えてこんな風に厚みを感じる壁に仕上げてくれます。まさに塩梅(アンバイ)が絶妙の職人仕事・・いつも親方ありがとね(笑) 
100×200を縦方向に半丁ずらしてこんな感じ。表面の釉薬が昔っぽくて輝きに深みがあります。タイルっていいですよね~(笑)

今日はクラシックロックショーなんていかが?


2020年7月7日火曜日

テレワーク

「野幌の家2017」
今後・・テレワークスペースは益々必要になるといいと思います。昔はこんな部屋作って・・「仕事を家に持ち込むな!」的に言われたこともありましたけど・・

コロナ禍で見えてきたのは意外にも「会社から自由になるきっかけ・・」早く必要な時だけ会社に行けばいい社会になるといいなあ~と・・(笑)

「南幌まちなかの家2018」

「澄川の家2014」

実は数年前まで・・PTA会長をやっていて・・今の時代、お母さんの家庭事務の量が膨大に増えてることに気付きました。

本当は早く男性も子育てを理由に会社を休める社会になればいいけど・・やっぱお母さんの一時専業主婦化は中々なくならない。


「澄川の家2014」

そんな時・・学校の当番や行事連絡、清掃週間だから雑巾縫って来てね!とか子供に持たせる〇〇の下ごしらえとか・・学校HPの閲覧(パスワード付)、学級便り(PDF)のダウンロード、各役員会のママ同士の連絡等々・・これらをお母さんたちはスマホ1台でこなしていた(凄い/笑)・・ 
「宮の丘の家2011」

当然それで可能なものはいいけど・・書類をダウンロードして記入後に返信!とか・・子供に持たせる!とかの時は中々大変そうだった・・そんなお母さんたちを見て、家ってお母さんていう職業の仕事場だな~と・・作り始めたのが最初。

「西野の家Ⅱ2013」

やり掛けの家事や干した洗濯物を気にせずにお母さんたちがテレワークや事務仕事に専念できるように考えたんだけど、意外にも今回のコロナで見直されることになりました。

「山の手の家2015」

「山の手の家2015」

「野幌の家Ⅱ2019」

「新琴似の家2018」

「菊水の家2010」

「菊水の家2010」

今日は雨・・上原ひろみ&チックコリアなんていかが


2020年7月2日木曜日

宮の森の家Ⅱ 外装工事

毎日・・雨が多くなってきました。雨の中では中々外壁を仕上げられなくて、大工さんは内仕事を先行しています。

今日もほぼ一日雨続き・・屋根の板金も、エントランスのシート防水も既に完了済みなので心配はありませんが・・外壁が一向に進んで見えないのが残念です。

今のうちに窓廻りをしっかりチェックしておきます。

外部から見た時にサッシの枠の厚みを極力見せないように納めて行きます。

こちらは完成した窓廻り。窓枠は従来のように壁より出るのではなく壁より引っ込んんで深い陰影を作ります。

もちろん見た目の良さのみならず、耐久性や断熱上もこんな風に壁の中に引っ込めてしまった方が断然有利になります。

当事務所でいつも作っている300mm断熱の家では一般的な家の約3倍、ここ数年・・高性能と言われ始めた200mm断熱の家と比べても約1.5倍の断熱材を使いますから必然的に壁が厚くなり特徴的な窓廻りに進化して行きました。

こちらは窓下の水切りを下から見上げたところ。強度を出すためと見上げた時に板金の裏の色が見えないように板金屋さんは二枚合わせで丈夫に水切りを折り上げてくれます。

こちらは赤見の強いカラマツ材の列柱を設けた玄関廻りです。保護剤を塗った当初は淡かった色も初夏の日差しできれいな茶色に色変わりし始めました。

この保護剤ですが樹種と日当たりによって様々に発色が異なり経年がそのまま味わいに変わって最近はとても人気があります。

こんな風に玄関ポーチに刺さり込む視線を和らげるために列柱としています。

今日はP.ギルバートなんていかがだろう


2020年6月27日土曜日

常盤の家 現在の様子

家の前に雁木空間が出来上がった「常盤の家」。積雪寒冷地である北海道の住まいは冬場の通行を確保する必要があります。そんな時にこうしたアプローチ空間は大活躍します。

冬場の重労働である家の前の雪かき・・・経験者ならお分かりでしょうが、雪の多い12月末から2月にかけては・・毎日忙しい朝方がかなり大変です。

そんな雪の多い北海道の住まい手にとって除雪作業の軽減は長年の望み・・こんな風に計画しておけば除雪は雁木と前面道路の間をほんの少しだけ行うだけで、手軽に冬場の動線が確保できます。

屋根はここ10年以上愛用しているシート防水。非常に堅牢で極端な話し屋根勾配が0でも漏ることがありません。

一番上の写真のように雨の後は多少表面張力で屋根面に薄い水の膜ができますが、防水上はなんら問題はなく、勾配もありませんから、特に冬場の落雪を止めたい北海道の屋根にピッタリな工法です。

家の中には石膏ボードが貼られ空間がどんどん出来上がってきました。

板目の美しい針葉樹合板をピシッと目透シ貼りしてくれる宇野棟梁。木目が見える白と茶色のステインで仕上げます。 
玄関ドアを見ると壁の厚みがすごく良く分かります。厚みは36cm。近年札幌で建てられる一般的な住まいの約二倍の断熱量。ここ最近増えてきた200mm断熱のような高性能住宅と呼ばれる家と比べても約1.5倍くらい断熱をしています。

理由は一般の人が「体感」(違い)を認識できることを最重視しているからです。

特別な住まい方をした場合にのみ性能が出る住まいではなくて・・ほぼ今までの感覚で住めて簡単な約束を最低限守れば、夏も冬も気持ちの良さが簡単に体感できる。

そんな住まいを目指しています。

一般の住まい手さんが、極力新しい家の住まい方にあれこれ悩まなくていいように・・・

そんなことより週末の焼き肉や家族のキャンプの予定、庭や畑づくりを楽しめるようにそんな住まいを目指して行きたいと思います。

今日は週末・・モンドグロッソでも聞きながら小樽の計画を進めよう




2020年6月22日月曜日

住宅の木外装が身近に

北総研(北方建築総合研究所)より画期的なニュースが届いた。

2020年現在、北海道で当たり前に建つ木造住宅の多くが壁内に100mmのグラスウール(以降GW)を充填して更に外壁側に付加断熱を加えた構造をしている。従来は壁内に充填する断熱材はGWのような繊維系断熱材が多かったが付加断熱に関しては、繊維系、ポリスチレンボード系、フェノールボード系と様々で、同じ系列でも各社の防火認定の違いで選べる外装材に制限がある場合もあった。

そこで北総研では木外壁のための新たな防火構造を一から開発するのではなく、既に誰でもやっている構造を上記の3系列ごとにまとめ、まずはフェノールボード系断熱材を付加断熱に用いたグループで防火構造の大臣認定を取得することに成功した。

今後は同様に繊維系グループ、ポリスチレンボード系グループと順次、認定を取る予定で、一気に住宅の木外装が身近になる。


例えば、道内には美しい道南杉、カラマツやエゾ松、トド松なんかがたくさん植林されているが今後は家の外装としてもより身近なものになって行くだろう。

また今後は同様に全国でご当地の銘木を外装に使った住まいが増えることが楽しみでもある。
今日はゲス極なんていかが


2020年6月19日金曜日

宮の森の家Ⅱ 気密測定一回目

本日は「宮の森の家Ⅱ」の気密測定の第一回目。結果はC:0.1cm2/㎡と最高でした。特に気密に関するディテールは断熱の品質と耐久性に直結するために2009年から防湿&気密層を傷付けない納まりを始めましたが、その間にお付き合いさせていただいた多くの工務店さんから様々な改良点をご提案いただき、10年以上に渡り改良を積み重ねてきたものです。そんな中、当現場が初めてのお付き合いになるヨシケンさんの大工さんの手によって良い結果となったことは設計者としてもひと安心。それと同時に、協働という対等な目線のコミュニケーションがいかに大切か、また今まで様々な改良点のアイディアを頂いた工務店さんたち、現場で実践を重ねてくれた棟梁さん大工さんたちに心より感謝したいと思いました。 
室内側に気密層がある納まりは、耐力面材の外側に気密層がある納まりと比較すると対結露上はより安全側になるものの気密シートの連続が複雑で数字は出難いです。

厚手の気密シートは挟み付けることで性能がぐっと上がりますから、従来の気密施工の名人たちは室内側の石膏ボードを全て貼った状態で気密測定をしていました。

但しこの工法はもし万が一漏気が分かっても治す術がありません。理由は簡単で漏気部分は既に石膏ボードで覆われてしまっていて目視が困難だからです。そもそも石膏ボードを貼ることで気密を出しているのですから、ボードを外しながら漏気部分を見付けることも状況を難しくします。平たく言えば室内側の石膏ボードを用いた従来のボード気密とは一発勝負・・コツを体得した名人限定の工法とならざるを得ない点が課題でした。

果たして目の前の気密施工が満足すべきものだったのか?改善点があるのか?を確認し、仮に後者ならその時点で対策を行う余地を残すためには写真のように気密シートが目視できる状態で気密を出す納まりが必要でした。 
こんな感じで室内側の細い間柱で気密シートを挟み付けて、シートが見える状態で気密測定が行えるようにします。

言ってしまえば簡単ですが・・ここまで来るのに意外に時間が掛かりました。

今日はスカパラなんていかがでしょう


2020年6月18日木曜日

宮の森の家Ⅱ 上棟式

昨日は「宮の森の家Ⅱ」の上棟式でした。午後から現場を片付けて掃き清め、宮司さんをお呼びしました。

朗々と響き渡る声で建て主さまのご繁栄と家内安全そして現場の無事故と安全を祈念していただきました。

想えばこうして上棟の日を迎えるまで、気付けば3年の歳月が経っていました。幸運にも他の現場の忙しさにかまけていた自分はおめでたいことに、本来の上棟の喜びを忘れていたように感じました。

つい昨日まで・・図面の中にしかなかった絵が現実に変わる驚きと喜び、日増しに出来上がる姿に私たちも、住まい手さんもどんどん日々の楽しみが増して行きます。

世間ではコロナ禍と言われますが、日常がほんの少し変わることで・・毎日忙しいと働いていたことが・・いかに幸せでかけがえのないものだったのかを想い出しました。 
コロナが原因で亡くなられた方々や今も闘病を続ける人達には心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。また毎日、命がけで治療や看病に当たる医療従事者の方々、インフラを支えるソーシャルワーカーの人々には感謝と応援の気持ちを捧げます。

その一方でそうした多くの尊い犠牲を通して頂いたチャンスをけして無駄にすることなく家づくりに打ち込めることに感謝したいと思います。

今日はピアノが聞きたくなりました。


2020年6月13日土曜日

宮の森の家Ⅱ 断熱&気密工事 室内


宮の森の家Ⅱはほぼ・・来週から外装材が貼れる状態にまで到達しました。しかし・・午後から急に降り出したひどい雨のために・・多少外仕事を残した状態で、内部の断熱&気密工事に予定を変更。

北海道の大工さんらしいきれいな壁の105mm充填グラスウール。グラスウールは最も安価な断熱材であると同時に最も丁寧に充填しないと本来の性能が出ない難しい一面も持っています。そこを充分理解した上で施工や設計をしないと図面上の厚みは充分でも 、実際の性能はその半分の家と変わんないよね~なんてことにもなりかねません。
上の図は繊維系断熱に慣れた施工者や設計者ならお馴染みの図ですが・・GWの充填とは中々コツを要する作業で例えば上から3番目のように間柱の際でほんの少し無理にGWを押し込んだだけで本来100mmのGWが実は46mmしか効いていない!(ショック!)というものです。要は図面に100mmと書いたから100mmの断熱が出来上がる訳ではなく施工次第で50mm断熱かもしれないしもっと悪いかもしれないと・・だからGWは本当に丁寧に丁寧に入れないといけません。

実際にこの絵を知らない大工さんや監理(管理)者はこうした施工を当たり前のように見逃してしまいます。同じ厚みで断熱したはずなのに・・暖かい家と寒いとクレームになる家があるのは、この基本的なコツを知っているか否か・・なのです。

こんな風に丁寧に充填します。丁寧に施工できさえすれば最も安価なGWは一転、最も費用対効果の高い断熱材です。

熱橋となる部分の羽子板ボルトや金物類は予めしっかりウレタンにて防露対策をしておきます。

広幅シートを充分な重ね代を取って先張りシートと連続させます。

外部とつながる部分はケーシングを打ち込んでこれからガスケットを被せて周囲をテーピングします。
今日はPIZZICATO FIVEなんていかが

2020年6月12日金曜日

常盤の家 内装工事 枠付け

「常盤の家」は内装工事の枠付けに到達しました。写真は巾木廻り。床との間に目透かしラインを入れて床がスッと壁の中に吸い込まれるような感じに仕上げます。巾木の厚みはほとんどボードで隠れるためにスッキリ納まります。

通常の作り方なら、まず石膏ボードを貼ってその上から必要な長さに切った巾木を貼ります。その一方こうした先付け巾木はまず巾木を決めてからでなくては石膏ボードが貼れません。

こういう仕事がしっかりこなせるのが棟梁の腕。宇野棟梁よろしくお願いします。 
枠も留めたところが石膏ボードの厚みで隠れてしまうようにしっかり目配りします。

こちらはドアの三方枠。しっかり45度に切った留め切。きれいです。もちろん枠は全てタイコ面の加工済み。手触りが優しいこと、造作材である白樺合板の断面の模様を一番きれいに見せてくれる細工であること。そんな理由でよく使います。

こちらは階段の段板廻り。90℃方向にボードが貼られ、一部巾木が絡み・・・といういわゆる脂っこい部分。しっかり打ち合わせてきれいに納めます。

パッシブ換気の戻り空気を回収するための階段スリット。夜間はフットライトにもなります。(笑)

針葉樹合板と段板の間に5.5mmの目透シが取られ、階段下の機械室の明かりがスリットからちらりと漏れるいつもの感じです。

今回は階段の幅で蹴込板を切らないで階段の全幅まで伸ばし、登り口の人がちらりと上を見上げると白樺合板の美しい積層模様が見えるという趣向。

さて明日はまた週末。しっかり打ち合わせをして日曜はしっかり休みたいと思います。

今日はクールセイダースなんていかが