2020年4月2日木曜日

宮の森の家Ⅱ 基礎高さの決定

本日は基礎高さの決定のために「宮の森の家Ⅱ」の現場へ・・・

現地では既に遣り方(建設に用いる仮設の定規)が出され、前面道路との高低差からどの程度の高さに基礎高さを決定するのが車路の勾配を考えた上で妥当なのかを打ち合わせできるよう準備万端。

写真は現場を担当する、丸作吉田建産の吉田専務のCADによるスケッチ。10cm刻みに細かく高さが示され現場で、高ささえ決めれば即座に勾配がイメージできるように配慮されている。

こういうところさすが! 人によっては漠然と「どこを基準にしますかあ~?」なーんていう大らかな現場監督さんも居ますけど(笑)・・しっかり図面を作ってきて今の状態だとこの勾配、でもあと10cm基礎を上げるとこのくらい等々・・質問が具体的で分かり易い。

想像してみれば簡単なことですけど基礎のコンクリートが固まってから・・もう少し低かった方が階段上がり易かったですよね~?なーんて・・間違っても直せません。(笑)

地盤の上に建てるということは地球相手にこちらが現状に合わせないといけないわけで・・そうした理由でこの地味な打ち合わせは重要なんです。

現地には角度を測るトランシットとレベルが準備されていて・・


ピシッと張られた水糸に定規を当てて、隣地との離れ(水平距離)や振れ(隣地境界線に対して平行か否か?)を見て行きます。

高さと同様・・「山本さーんあと15cm西側に動かしたらよかったね?」なーんて後から不可能ですのでしっかり各寸法を確認しておきます。(笑)
帰りはおなじみの材料屋さんを訪問。「山本さん・・少しなんですけどキレイなモミの木の羽目板があるんですけどご覧になります~?」と担当者・・「もちろんですよ!」と私・・「じゃあ二~三枚出してみましょう、いかがです?」、「うーん色味も木目もきれいねえ~」と私。

「今進行中の現場で使えるかどうか建て主さんに提案してみますね。」と伝えてまずはお取り置き。 意外にも北海道は広葉樹の大きな市場があって域内では地元産や外国産の銘木の流通量が多くて安価。お馴染みの白樺や真カバ、目白樺、ナラ材にニレ材、そしてカエデ材・・北海道の建て主さんって幸せですよね~(笑)

ふとFMから聞こえてきたm-flo 昔の曲だけどいいですよね~



2020年4月1日水曜日

常盤の家 基礎工事完了

本日は学校が休みの一級見習い建築士さんと現場監理。「建築士さんところで設計図通りですか?」 排水、幹線引き込み、給水栓立ち上げ、その他各ケーシング、パッシブ換気の給気管等々・・もう一回全部点検よろしくです。(笑)

「アンカーのピッチは?埋め戻しのレベル設定は指示通り?来週から大工さん呼んでも大丈夫?(笑)」

おいおい土間は今日打ちたてだから・・まだ上がっちゃあだめよ乾いてないから(笑)

次はホールダウンアンカー見てよ~曲がってない?ネジにトロ(モルタル)飛ばしてない?一応全数見てみてね?(笑)ヨロシク~・・

埋設CD管は?ちやんと3本入ってますか?

周りに砂利しっかり敷き込んで均してあるから現場も乾いてきれい。「常盤の家」は敷地が広いので資材の置き場にも困らない。カラマツ材は雨にあてるとすぐに黒ずんじゃうからしっかり雨養生して置き場所を確保しよう。顕わしの仕事は養生第一!気をつけよう。クレーンを使って奥から一気に建て方を進めよう。きっと骨組みがきれいだと思う。週明けから大工さんたちが来てくれるから。

今日はBOOM BOOM SATELLITES  なんていかが・・うーんカッコイイ!




2020年3月28日土曜日

常盤の家 基礎脱型工事

常盤の家は基礎工事の脱型(コンクリート型枠を外す事)が完了した状態。後は土間コンクリートを1回打ってコンクリート工事は終了となります。

こちらは基礎パッキンを挟む予定の基礎の天端。凄くきれいで滑らかなのはセルフレベラーセメントのおかげ。この水平精度がしっかり出ていないと土台の下の気密が取れない。なので凄く大切なところです。

こちらはパッシブ換気の床下導入管。コンクリートのノロが回って穴が塞がらないようにしっかり養生済み。

埋め戻し前のベースを確認。建物内に引き込みを行う場合は基本、電気や電話、その他通信線、ガスも地中埋設にて行っています。

設備屋さんの材料が入ってきました。排水管や電力、通信線のために必要なCD管も地中にセットした後、埋め戻しを行います。

お隣の家がほぼ完成した様子。当方の現場は4月の頭に大工さんが乗り込み建て方開始の予定です。コロナウイルスに気を付けつつも一気に賑やかになりそうです。

今日はルカサーの歌でも聞きませんか


2020年3月22日日曜日

宮の森の家Ⅱ 地鎮祭

本日は「宮の森の家Ⅱ」の地鎮祭でした。ここ一月ほどで雪も随分融けましたが、敷地内にはまだまだ雪があります。宮司さんは西野神社さんから。朗々と響くよい声で祝詞を上げていただきました。

「宮の森の家Ⅱ」をご担当いただくのは初めてご一緒させていただく丸作吉田建産株式会社さんです。

専務の吉田さんは設計畑出身ということもあり、自社工法の改良や工夫に凄く積極的。お見積りの最中も様々な刺激を頂きました。そろそろ300mm断熱も10年の節目。大胆なリニューアルを思い描いています。

現場所長のNさんは本日の写真を担当。少し春の土の匂いを感じながらもうすぐ現場がスタートします。

今日はレミオロメン・・この季節になると聞いちゃうんですよね(笑)




2020年3月21日土曜日

常盤の家 型枠工事

本日の「常盤の家」の現場です。現場では基礎の型枠工事が進行中です。
写真は排水管を後ほど通すケーシングを忘れていないか確認しています。

「常盤の家」を担当していただくのは飛栄建設さん。昨年は「野幌の家Ⅱ」と「新琴似の家Ⅱ」をご担当いただきました。多くの工務店さんが大工さんを現場毎に外注することが多い中、飛栄さんの大工さんは社員さん。ですから私の現場に来てくれる大工さんはみなさん顔馴染みの人ばかりです。

そこでは過去の現場の改良点や様々な提案を頂く訳でそれを基に図面を毎回改良することができます。そんなことに無頓着だった昔は、毎回異なる外注大工さんに、現場毎に同じ話を繰り返すばかりで、中々成長が感じられないと悩んだ時期もありました。

現社長の松田さんはキャスティングを考えてそこを上手く調整してくれます。良い建物を作るためには設計者の精進はもちろんのこと、精一杯打ち込める環境が欠かせません。

話しは変わりますが「常盤の家」の住まい手さんは、飛栄建設さんの現場をお見せしたことがきっかけで指名を頂きました。

不思議なことですが・・素人と言っても、自らが家づくりをする立場になると自然に心の目が開いて今まで見過ごしていた他の現場が気になるようになったりします。そこで私の事務所では工事中の現場に図面をやり取りしている作り手さんをよくお連れします。

実はどんなことが大切なのか?良い仕事と並みの仕事はどこが違うのか?そんな話をしながら現場を回ると見る見る目利きになります。

基礎断熱は160mmのEPSです。非常に丈夫で紫外線にも強く費用対効果も高いボード状断熱材です。山本設計の定番になりました。

こちらは基礎断熱とそれ以外の部分の取り合いです。指定の厚みで断熱材がしっかり使われているかどうか確認して行きます。

今日はQueenなんていかがだろう




2020年3月16日月曜日

北方型住宅2020



「北方型住宅2020」北海道の住宅の新たなスタンダードが登場!

詳しくは下記のリンクから
https://kita-smile.jp/north2020?utm_source=Facebook&utm_medium=CPC&utm_campaign=hoppou2020&fbclid=IwAR0hCrqRKdsymvUt8k5dQShWd9dW7Bv1O_Dx3jnXCVwoj3d-G5Skc8p5Mic

2020年3月12日木曜日

常盤の家は北方型住宅2020!


パリ協定による温暖化ガス削減目標やSDGsに見られる地球環境の保全と持続可能な社会を目指して北海道が定めるあらたな住まいのスタンダード「北方型住宅2020」

「常盤の家」は北方型住宅2020の基準クリアをスタートにしました。今回はBELSもちょっぴり頑張って一次エネ削減率も4割超え・・さらに頑張ろう!(笑)

「北方型住宅2020」の仕様を簡単に説明すると、国の長期優良住宅に下記の8項目を加えた内容です。

1:外皮性能 UA:0.34W/㎡K以下。要は1.2地域のG1同等
2:耐震等級 等級2以上 通常より耐震性を25%UP
3:BEI   等級5以上 BEI:0.8以下   
4:C値   1.0㎠/㎡以下 
5:履歴保管 設計図等は専用クラウド(きた住まいるSS)に保管
6:性能の見える化 ラベリングシートを発行
7:設計者  建築士資格の他にいわゆる断熱専門資格BIS
8:高齢者対策 等級3 なんで長期優良の項目にないの?(笑)

つまり国内最強の内容となっています。北海道の住まい手さんは幸せだと思います。
疑い深い人は上記の内容を有名ハウスメーカーの仕様とぜひ比べてみて下さい。(笑)

北方型住宅2020とは? https://www.kita-smile.jp/portal/blog/kentiku/2019/files/200304_2020tirasi.pdf?fbclid=IwAR15z_bP7CSYYAF0sY_cNjTsQEaJ6SRR2VXYR09dcr2ggNNDcVZ7qsMzqNo

ピチカート5っていかがでしょう?おしゃれ(笑)

常盤の家 鉄筋工事

常盤の家の基礎配筋がほぼ組み上がり検査に行ってきました。

地盤の冷たさを拾って床下の土間コンクリートが結露を生じないように一旦水平に防水し断熱します。

鉄筋の間隔は20cmを越えないこと。あちこちにメジャーを当てて写真を撮ります。

床下を安全な室内空間として使うためにはメンテナンスが可能な天井高が必要です。また全ての床組みを見上げて目視点検が可能なように人通口の位置と設計に注意を払います。

床下という一般的には中々目の届きにくい場所を普段の暮らしを通して自然に維持管理してもらうためには中に人が入れる寸法で設計することや照明を設置する事、そしてそこを定期的に使う動機を作ることだと思います。もちろん温熱計画的に充分安全側に設計することも重要なのですが、住まい手さんが極力簡単に使えて、たとえ少々使い方が良くなかったとしても深刻な状態に陥ることの少ない設計がとても大切なことをここ10年くらいは特に意識するようになりました。

平たく言えば・・従来の断熱気密住宅はその良さを充分引き出して暮らそうとすると、日本人にとってはかなり馴染み難い住まい方を憶え慣れねばなりませんでした。もちろんそれが、寒かった今までの家と違うのだ!ということがセールスポイントになった時代もありましたが、今では極力そうした特別な約束事や住まい方のコツ?を住まい手に押し付けることなく、一年を通して気持ちよく過ごせる住まいを目指しています。

なにも高性能好き住宅マニアでなくとも(笑)・・すぐに住みこなせること、断熱気密住宅にとって本来ならNGとなる・・使わない部屋の暖房を切って回っても、安全な温湿度を知らないうちに維持できること。換気も必要な時期に必要な量が自然に供給され、主に夏場の窓開けだけで年間換気量をほぼ満足できるようにすること・・住まい方は少しでも易しいものにしたいと思います。

ふと見ればお隣りの家がもうすぐ竣工の様子。見慣れた北海道の住宅街にちょっぴり違う風景を作りたいと思います。

きょうはキリンジなんていかがでしょう・・



2020年3月8日日曜日

常盤の家 着工しました

基礎屋さんが敷地の雪かきをしてくれて、無事着工した「常盤の家」です。

本日、2020年の3月8日(日)は新型コロナウィルス肺炎の流行で北海道内に緊急事態宣言が出て二回目の週末に当たります。そんなこともあって中々私たちも出歩き難い日々を送っています。早く収束しいつも通りの日常が戻ることが待ち遠しいですね。

設計者的にはやはり水気が少なく地盤の良い山側の土地が好きです。実際に掘り始めてみると・・今年は暖冬のせいもあって地盤凍結はなし。かといって水も出てこない良好な地盤です。          
敷き込む砂利の厚みは全体に水平となるように、丁寧に入れては高さを計りながら進めます。写真はレーザー式のレベル測定器。頭から四方に向けて水平にレーザーを照射しものの高さを計ります。ぴったり同じ高さが出たらそれは敷き込んだ砂利の面が水平になった証し。傾いた面にコンクリートを流しても精度は出ませんから、後からやり直しの効かない地味なれど大切な仕事です。
        
完成した住宅の床下は地盤面より下に掘り下げ、室内の延長として使うことが多いので止水措置のし易そうな地盤の状況に一安心です。

土も水分量が少ない黒土が表土

基礎下の増し固めと水位の低減を狙って砕石を充填して充分転圧します。

土間下に用いるEPS50mmです。

今日は阿部真央なんていかがだろう・・いいね~



2020年2月10日月曜日

常盤の家 届け出


これから着工予定の「常盤の家」の建築確認、長期優良、BELSの申請書類が完成しました。毎度ながら思うんですが・・この書類の量、、、どーにかならんものでしょうか?(笑)余談ですが、里山住宅博の袋はたいへん役立ってまーす! 連休明けには北海道建築指導センターさんに提出予定。ことしも早々とシーズン開始です。

今日はサカナクションで行きましょう!

2020年1月25日土曜日

高砂台の家 お引渡し

昨日は高砂台の家のお引渡し&取説でした。約1ケ月予定が押しましたが、これで2019年着工案件は全て完了。工事に係わったすべてのみなさま、本当にごくろうさまです。おかげさまで、また一軒素敵な家が完成しました。(笑)

まずは旭川ガスさんによるエコジョーズの説明。旭川市は都市ガスの敷設率が高い都市なので都市ガス(天然ガス)熱源のエコジョーズの方がプロパン熱源を上回ります。

2011年の東日本大震災以降、北海道で急速に変わったのが暮らしのエネルギーの大変換。震災以前はほぼオール電化でしたが2020年現時では凄くガスが増えました。

300mm断熱の家の大切なコンセプトは「簡単に使える!」ことです。
エコジョーズの暖房設定は1日に6~8時間程度住まい手さんのライフスタイルに合わせて運転するだけ。それ以外は止めてしまってかまいません。お引渡し時に一度タイマー設定してしまえば後は微調整で充分です。

計画換気も冬場はパッシブ換気ですので、外が寒くなる程、動作が安定し暖かい季節になるにつれて自然と動きを止めてしまいます。また冬が近づくと再び自然に換気を始めるので住まい手さんは機械の調子やフィルターの交換等を気にする必要がありません。

パッシブ換気とは? https://pv-system.jp/

夏場は北海道ではおなじみの窓開けやナイトパージで特に住まい方は難しくありません。

今までたくさんの高断熱高気密住宅を作ってきましたがどうやら成功のコツは気兼ねなく簡単に多少ズボラに住んでも深刻な事態に陥らないこと・・・簡単に住みこなせる高性能住宅です。

なのでかなりズボラ(失礼/笑)に暮らせます。
(但し、私のお客様はけしてズボラじゃあないですよ/笑)

クリナップさんによる丁寧な機器の取説。外国製の大きな食洗器があるので使い方やメンテナンスのコツをしっかり伝えていただきます。

ステンパネルのコンロはなかなか道具感が強めで使い易そう。

最近では国産並みにかなり色んなことができるようになってきた外国製ですが、やはり国産との違いは高温洗浄できること。この製品も70℃以上のお湯洗いが可能だそうで、容量も充分です。

冬特有の青白い雪明りが差し込む玄関ホール。階高は2520mm
冬の雪明りを昼間の大切な照明として使うために窓の上には下がり壁を付けたくありません。なるべく素直に天井や壁に反射させてふわりと明るくしたいのです。

こちらは、パッシブ換気の戻り空気を吸い込む階段のスリット。ちらりと階段裏の部屋の様子が分かります。夜間はフットライトとして段板を照らします。

キッチンの次は設備の取説。長い冬には温水輻射式の暖房が気持ち良いですよね。

こちらはサーモバルブ室温を感知してパネルヒーターに流れる温水を加減します。送水温度は40~50℃で充分。ちなみにエコジョーズでは7段階に暖房温水温度を調整できますが他の家でも概ね使う目盛りは1~3くらいです。

本当に設備は微調整を行うだけの驚くほど小さなものでOK。ちなみに1階の暖房は床下の配管が少しとこのパネルヒーター1枚だけです。






2020年1月22日水曜日

高砂台の家 竣工しました

昨年より取り組んでまいりました「高砂台の家」が無事竣工いたしました。この場をお借りして、関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。

現場をご担当いただいた㈱清水組の若きS所長、そして初めてのお付き合いながら最後まで立派に仕上げて頂いた鍛冶川棟梁、クリナップ直需事業部の石川さん、今回はじめてお会いし良い仕事をしていただいた職人のみなさま、そして貴重な挑戦の機会を与えていただいた住まい手のMさんに今は感謝の気持ちで一杯です。

広葉樹が入手しやすい道北地域ならではの広幅のナラ材フローリング。同じくナラでコーディネートしたキッチンと左官&タイル職の住まい手さんコーデの緑色のタイル。

二階の床の高さがほぼ南側前面道路と同じなので視線を避けながら光の入れ方を考えた結果・・ハイサイドライトとしました。一見、南に閉じた表情ですが明るい室内となりました。

家具が入って暮らしの色が見えてくると住まいは益々生き生きしてきます。

釉薬の揺らぎがとてもきれい

照明と家具一体のヘッドボード。真ん中にベッドが入ります。

明るく広々としたUTスペース。手前の三角形のタイルは職人さんでもある住まい手さんも初めての体験とのこと。

最大スパン3間の唐松集成材の登り梁。まだ湿気が高いのでパッシブ換気の排気口は全開です。左官仕上げの内装の場合は2カ月ほどで湿度が下がり安定します。

鏝ムラを残した室内の珪藻土。写真を撮っていても圧倒的に柔らかい雰囲気に、あらためて大好きになりました。

こういうところもマメに鏝を入れてピシッとね!

今日は大好きなケツメイシなんていかが(笑)