2025年6月7日土曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.06.07

 

夕日に照らされた南側。二階のテラスが跳ね出されている。結果、その下も楽しく使える半屋外空間。田舎暮らしはこうした軒の下みたいな空間が実に役に立つ。

都会から移住予定の建て主さんも半信半疑だったのが、現場に来るたびに「あ~そーだったのか!」と分かってくれるのがすごく嬉しい。

こちらは北西側。3つ並んだロフトの高窓からは、きた住まいるヴィレッジ第一期の敷地と美しく整備された中央公園が一望できる。敷地で一番の眺めは子供たちのために!

本日は電気配線を確認。特に外壁廻りは気密コンセントBOXの有無をしっかり確認。

調理器具の多さに対応したコンセントは3か所(2口/箇所)透明なガラスの入った横長窓からは北側玄関の出入り動線が管理できる。

今日は週末・・ヴァンヘイレンでも行きますか/笑




住まリテ?もうそんな時代・・

 今日の話題は情報提供。家づくりを目指す人向けになんと国交省が官民連携で作ったサイト。その名も 住まリテ。中々の出来の良さなのでご紹介させていただきます。

住まリテHP https://www.mlit.go.jp/sumai_literacy_pf/

実は日本人の多くは自分の国を先進国だと思っているけど・・中でも凄く遅れている分野が暮らしと住まい。そう家づくりなんです。世間的にはリテラシーの低い分野・・

リテラシー:本来は読解力の意。近年は特定の知識を使いこなす力を差す。

みんな昔、社会の時間に習ったことがある昭和のキャッチフレーズ「夢は庭付き一戸建て」。庭すなわち宅地を買ってその上に一戸建てを建てることが昭和的な夢。男性ならこれができて一人前、女性ならそんな住まいに住めることが幸せ・・そんな風に昭和の夢は実に単純/失礼・・シンプルでした/笑。

その一方でそうやって大手住宅会社とそれを皆でお手本に一戸建てを量産し続けた結果・・僅か半世紀で約600万戸の空き家を抱えるのが令和の時代。もちろんこれでも築30年も経たずに壊される家が膨大にあった結果の数字なので、日本の家づくりの質がいかに低かったのかが分かる証拠となっています。

そう・・物のない貧しい時代を生き、自身の主張も認められなかった多くの昭和人にとっては「あなたの希望通りの家が建つ」というキャッチフレーズはものすごく心に刺さるものだった。幸運にも一戸建ての建て主になれた人はみんな、にわか勉強をして自分好みの間取りや壁紙、調度品で家を作り飾ったのでした。

そんな風に横並び意識の高い日本人が作った間取りや家々は本来なら普遍的で新たな住まい手にとっても暮らし易く、仮に直すにしても直し甲斐のある家のはずだった。ところは結果は前述のとおり、あまりに個人的な好みや自分的にはこれが最適!を積み重ねたところで住まいの質は上がらなかったばかりか、昭和の中古住宅の多くは肝心なところが使い難く住み難く・・おまけに夏は暑くて冬は寒い・・直したいけど高額過ぎて、それならいっそ新築の方がよくね/笑・・の悪循環。 平成までは何とかそれで乗り切れたけど令和の時代はそう甘くない。溢れかえる情報を取捨選択し使いこなせる知力が求められています。

この機会にぜひご一読を!

今日はPOLICEのカバーをHSCCで・・相変わらず質高し!です