2020年5月30日土曜日

常盤の家 フローリング貼り

瀧澤ベニヤさんより今回はカバのフローリングをお値打ち価格にて入れていただきました。いつもの製品は無塗装品ですが今回は現場で塗装臭を抑えるために塗装品を選んでいます。 
表面の板は3mmの真樺と目白樺。通常は芯材に針葉樹を使いますが今回の製品は芯材も全て樺材(白樺や雑樺)非常に重たくて堅牢な床材です。 
こんな感じで裏も全部樺材です。もちろん貼る前には広げて板材の白や黒が偏らないように全体のバランスを見て貼って行きます。

こちらは階段の段板の鼻の太鼓面加工。こちらは現場でWAXを塗って仕上げます。

今日はガガとアリアナ グランデでも聞きましょう!カッコイイ


2020年5月28日木曜日

生産者さん巡り

5/26(火)はヨシケンさんの吉田専務と「宮の森の家Ⅱ」のフローリングを砂川までお引き取りに伺いました。

現地ではフローリング単板の生産者さんである瀧澤ベニヤの瀧澤専務と製造工場である空知単板工業株式会社の浦さんに製造現場をご案内いただきました。

ここ10年くらいで道内産の広葉樹から幅の広い厚手の板はめっきり取れなくなりました。一時期は外国産が入って来た時代もありましたが最近は非常に高価になっています。そこで貴重な無垢の材料をある程度の厚みにスライスした複合フローリングを開発し、地域資源の有効活用を図りつつ、地域の人が地場のフローリングを使えるように瀧澤専務と商品開発を行い、いつも使わせていただいているのが、お馴染み道産カバ材の床です。

例えば、床材を作る際に従来のように全て無垢の材料にこだわると極端な話し、丸太によってはその大部分を捨てねばなりません。しかし色や木目がよくない材料も薄くスライスし下地として重ねて使えば表面材のみ木目のきれいなもので足ります。

ほんの少量の良い木目の床を作るために大部分を廃棄するような林業を止めることも出来るのです。

北海道には樺の仲間が多いですから、白樺や雑樺は下地として、真樺や目白樺は仕上げ材として2~3mmの厚めの突板に加工して使用します。

瀧澤ベニヤHP  https://www.takizawaveneer.co.jp/ 

空知単板工業HP http://www.sorachitanpan.com/
空知単板工業さんの工場は機械化された最新のものです。

こちらは工業用ロボットによる製造。進んでいます。

厚み3mmのナラ材で幅15cmのフローリングです。もちろんこのまま仕入れて好みの塗装をしても良いですし、注文すれば好みの塗料で塗装もしてくれます。

こちらはマイクロジョイント。短い材料を延長する際に使う継ぎ手です。 
こちらは、最近特に人気の高いナラのラスティックグレード(従来は欠点アリのBグレードと呼ばれた時代もありました)の節を一枚一枚職人さんが補修しているところです。

木部にある多少の節や抜けは表情の面白さでもありますが、その反面けがをしたりしないように丁寧に穴は埋めて製品化します。 
小さな穴でも内部にグルーを充填し

盛り上がったグルーを冷えたアルミで急冷しつつ平たく伸ばします。

きれいに平たく延びて固まりました。

これをノミできれいに削り取り完成です。丸太を捨てずに全部使おうとすると、材料は確かに増えますが、このようにどうしても機械化できないところが出てきます。でも自分の家の床をこんな風に職人さんが一枚一枚丁寧に仕上げてくれるのって嬉しいですよね。

二軒目はその単板そのものを丸太から剥いて作っている瀧澤ベニヤさんの芦別工場にお伺いしました。敷地内には仕入れた丸太が置かれ乾燥し過ぎて割れぬように散水養生されています。 
こちらがその丸太を剥く機械。まるで大根の桂剥きの要領で、丸太をぐるぐる回転させて、必要な厚みの皮(単板)を剥いて行きます。 
こちらがその剥いた単板。この後、使えない部分は取り除かれ、乾燥機で含水率を一桁台にまで落としたら製品として出荷されます。

フローリング用途以外にも各種合板や家具、草履の芯、簾(スダレ)等々単板は様々な用途に使われています。

こちらが乾燥機から出てきた単板です。薄いものからある程度厚いものまでさまざまな単板が芦別工場では作られています。

私が階段や枠廻りで使う美しい白樺合板(商品名:エコシラ合板)も単板をここ芦別で作り旭川工場で積層されて製品化されています。

いつも良質で美しい材料で建築を作ることができるのはこんな風に地域の木材を素晴らしい製品に仕立ててくれる生産者さんのおかげ。建築界の料理人としては地域のリスペクトを込めて引き続きたくさん使わせていただきます。(笑)

今日は八神純子なんていかがだろう



2020年5月23日土曜日

宮の森の家Ⅱ 屋根まで完了

今日の現場はお休みです。建築業界ではまだまだ土曜日の平日業務が多いのですが、吉田建産さんは優良企業。私も見習いたいと思います。

このコロナ禍で今まで当たり前だと思っていたことを色々と考え直すきっかけになりました。休日もその一つ、しっかり休んでまた来週、精一杯仕事を楽しもう!そんな毎日に変えて行きたいです。

でも・・せっかく誰もいない現場に来たのでいつもの通り確認作業です。

床下に暖房配管をし易いようにまだ床の合板は留め付けていません。

雨が来る前に、全員参加で頑張った屋根。屋根の板金はまだですが、この段階まで来ると多少の雨なら充分問題のない状態です。

屋根の通気垂木です。

最近はEU系列のきれいなOSB合板が多いです。釘の間隔も確認します。

従来は北米やカナダのOSB合板が多かったのですが、今年はあまり見ません。やはりコロナの影響なのでしょうか。

柱材は秋田県から、最近は東欧の木材も多いです。

道内産のカラマツの小屋組みです。やはり赤味の強い材料は美しいですね。

今日はポルカドットスティングレイ・・おしゃれです!


2020年5月20日水曜日

常盤の家 気密測定1回目

本日は「常盤の家」の第一回目の気密測定です。実は「常盤の家」から床廻りの気密シートの取り合いを改良しました。

よりシンプルに無理に防湿層の連続性にこだわらず、簡単に早く仕事が終わり、それでいて高い性能が出る方法を以前から宇野棟梁さんや松田社長さんと考えていて、それを採用しました。 

昔から気密測定が盛んな北海道では気密工事の際に用いる方法や材料によっては数年で気密性能が低下することが知られています。新しい方法や材料も、もちろん大切なのですが、身近でありながら実績が確認できた方法と材料を用いながら、無駄を省いて行くというある意味・・乾いた雑巾を絞るようなデイテールの改良です。
測定者のタギ先生と談笑する宇野棟梁。もちろん現場は全員マスク着用。「1回目で目標値を切れるといいよね~(笑)」、「いやいや・・」みたいな感じ・・
タギ先生の測定器も今時のおニューに変わり・・・


最近の機械らしく設定は全てタッチパネルね(笑)それにしても小さいんですね。

全員が見守る中・・あっさりC値は0.1㎠/㎡を記録。宇野棟梁、松田社長と顔を見合わせてニヤリ・・次回からこの方法で行きましょう!となりました。(笑)

今日はロカビリーなんていかが(笑)



2020年5月19日火曜日

新琴似の家 外構工事完了

本日、ガーデンジャパンさんによる「新琴似の家」の外構工事が完了いたしました。左側はお花&畑のスペース。これからたくさん野菜を植えるのが楽しみです。 
こんな風に家の前がビシッと決まるととても気持ちのよいものです。休日が待遠しいですね。車を前に出すとアプローチ空間の内部は絶好のBBQスペースになります。

みなさんは意外に思われるかもしれませんが、北海道は家の前でジンギスカンやBBQを気兼ねなく楽しめる貴重な地域です。日本の多くの地域では、屋外で肉を焼くと言えばまずはキャンプ。そもそも屋外で食事をするといった機会が少なく、あったにせよ・・お花見とお子さんの運動会、北関東までは地域コミュニティー主催の芋煮会があるくらいです。

以前、東京から道内に移住したご夫婦のお宅を設計した際に、いつもの気軽な感覚で「よい季節になりましたしせっかくテラスも作りましたから週末にジンギスカンでもしませんか?」と誘ったところ奥様の顔がさっと緊張し「ところで警察や消防には山本さんが許可を取っていただけるのですか?」と・・聞かれました。最初はジンギスカン??→ケイサツ??→ショウボウ??→きょか??と思いましたが・・事情を聴いて納得(笑)

北海道の私たちが屋外の焼き肉に関してたいへん寛容なのだと分かった次第(笑)
ちなみに本州の場合は、河原や大きな公園の中にはBBQスペースはあるものの予約はもちろん、持ち込むコンロの台数や炭の使用の有無なんかを事前に届け出るのだそうです。

もちろんBBQ専用の場所でさえこんな調子ですから・・まさか住宅街で炭をおこして肉を焼くなど・・かなりハードルの高いレクリエーションとのことでした。(笑)

お庭の話しから脱線しましたけど・・北海道の人が喜ぶ外構の素晴らしさはまさにこうした屋外のアクティビティー(行動)に密接に関係しています。

私が子供の頃はよく近所の友人から誘われてその家の焼き肉をご馳走になったものです。ただその場所というのが道に面した車庫のシャッターを半開きにして(通りから見え難いように)煙もうもうの中で目をこすりながら肉を食べるというものでした。

当時からお肉は最高に美味しくともなんかもっと自然にゆったり気持ちよく肉が焼けるスペースがないものか・・漠然と感じていました。

その当時は将来、建築家になるなんて考えもしませんでしたが今では、しっかり自らのミッションを理解できるようになりました。

長い冬を健全に楽しく過ごせることと同じくらい。外で焼き肉ジンギスカンが思う存分楽しめる家、畑で採れたてのシシトウやピーマン、ナスやジャガイモを焼いて家族全員で楽しんでほしいと思います。

ガーデンジャパンの宮村社長、小坂さんごくろうさま!また一軒、屋外を楽しむ家が増えました。(笑)

今日はBAND MAID・・もの凄くいい



2020年5月18日月曜日

宮の森の家Ⅱ 小屋廻り

本日はいよいよ小屋(屋根)の登り梁架け。家中で最も大きく重い梁を高所に架ける作業です。現場にはクレーンも入り、皆川棟梁の指示の元、緊張感が漂います。

どの順番で梁を上の足場で待つ棟梁と職長に手渡すのか、静かに安全に上を見上げながら限られた視界の中で正確に大工の手直にピタリと大梁を下ろすのか、足場上の大工二人の他に荷さばき役(中野所長)、そしてクレーンのオペレーターさん4人が息を合わせて作業を進めます。

そんなピリリとした現場の緊張感が動画から伝わって来ませんか(笑)
敷地内にクレーンを据えて見る見る屋根が出来上がって行きます。一気に家の形が見えてくるのでいつまで見ていても飽きません。

余談ですが北海道では大工職が足場の上で中心となって建て方を行いますが、本州の地域によってはとび職がクレーンを手配し大工から預かった柱と梁を組み立てて行くところもあるのだそうです。

そんな話を聞いて本州に就職した友人に「もし吊り上げたはいいけど・・加工が不十分でピッタリ入らなかったりしたらどうなるの?」と聞いたところ友人は「そりゃあ~足場の上で待つとびの親方に、組み立てられもしない材料を手渡した・・つーことだから大工の棟梁の面子に関わるよね~・・自分のみならず相手にも足場の上で恥かかせる訳だからさ~」とのこと・・なるほどそんな風に工種間の緊張感を上手に保つのだな~と感心しました。 
足場の上で指示を出す皆川棟梁。「ドリフトピン用意しておけよー。奥から手前に梁架けるからね~」、一同「はい!」、「中野さーん番手読み上げて~」、中野所長:「はい~次、2通りの、い~に間、上げまーす」・・・みたいな感じです。

クレーンの屋根がガラス張りなのが分かるでしょうか?ここから上を見上げて足場の上で待ち受ける大工さんの手元にピタリと梁を下ろす。オペレーターさんの腕の見せ所です。

写真はクレーンのクランプ(吊り上げる材料を固定する金具)を中野所長さんが受け取ったところ。 
そして次に上げる材料にクランプをセットして、大声で番手を伝えて荷揚げ開始です。

そのためには、どの梁が何番なのかしっかり吊り上げ前に種分けておく必要があります。上で待つ大工さんが2番、3番、4番と90cmづつ移動しながら効率よく仕事ができるようにです。

今日はシスタージェット・・うーん気持ちいい(笑)


2020年5月16日土曜日

宮の森の家Ⅱ 建て方開始 



予定より一足早く、建て方が始まった「宮の森の家Ⅱ」です。朝からヨシケンさんの大工さん4人掛かりで順調に二階の床まで到達しました。

現場を切り盛りするのは皆川棟梁さん、中野所長さんも一緒に立ち会って、協力して建て方を進めます。

設計者の私の大切な仕事は、建て方の初日に汗して働く皆の分のお茶を買って現場に伺うことです。そこでプレカットによる材料加工の様子や必要な材料が必要なだけ届いているか?金物やビスに不足等はないか?等・・組み立て中の様子を棟梁から聞くのです。

こんな風に毎回取材することで、各プレカット工場の加工精度、材料搬入の柔軟性、担当者との風通しの良さ・・はたまた普段自分では気づきにくい設計の癖やどこが作る上で難しいのか?等を現場で検証し、そのフィードバックを生かして図面を改良するのです。
例えば、「ビニールを押さえる根太受け部品も今日納入されていれば、二階の根太掛けが全部終わったよね?まあ床の合板敷きはいずれにせよ来週だからさ・・どうしても今日欲しいわけでもないけどね(笑)・・みたいな会話から、「根太受け:土台と共に現場搬入」と次回の図面に特記するようにしよう!・・となります。
写真は4隅に建つ通し柱です。以前また別の棟梁から「プレカット(NCルーターによる機械加工)で普通の10cm角の柱を加工すると、削り代が大き過ぎて柱が残んないよ!」と指摘されました。調べてみると確かに各工場とも、柱に梁を納めるための削り代は約2cmと決まっていて、二方向加工の場合、元々10cmあった柱でも左右から2cm+2cm取られるために6cmしか実際の柱の太さとしては残りません。

机の前で図面ばかり描いていると10cm角の十分な太さの柱で設計したつもりが・・・実は6cmの柱だったなんて不幸にも気付かないのです。

そんなこともあって写真のように隅柱は105×150の寸法のものを使うようになりました。まさに現場こそ実学の王様!机の上で簡単にできるはずのことが全然そうはいかない。

設計者に取って現場感覚溢れる図面を描けるようになることはたくさんの棟梁たちの貴重な経験を書き止め後に生かすことだと、いつの日からか思うようになりました。
中野所長の適切な養生のおかげで床下もきれい。高さは70cm以上あるので、床下の清掃も容易です。
ヨシケンさんは土台のシート付気密レールは内回し。土台の室内側に向けて施工します。ここら辺は工務店さんによって、土台の外側を回して柱の内側に持ってくる会社もいて各社少しづつ方法が違います。断熱気密の盛んな北海道ならではですね。(笑)
中野所長自ら化粧柱の養生を行っていただきました。強度も高く美しい赤味のカラマツを集成材として生産する技術は北海道の林産試験場のお手柄です。以前は強度こそ高いものの狂いが大きく建築用材としては敬遠されることが多かったカラマツ。

今はしっかり当事務所のトレードマークになりました。暖かな電球色の照明に映える赤味のカラマツは長い冬を過ごす北海道の住まいのインテリアとしてピッタリですよね。
持ってみると全然、他の松材と重さが違います。強度が高い分、硬くて欠けやすいので養生を丁寧にして傷まないようにお願いします。

ヨシケン一級建築士事務所HP https://www.daichinoie.co.jp/

今日は・・ロックンロール!(笑)



2020年5月13日水曜日

常盤の家 外装木貼り完了

今日の西区方面は午後からひどい雨になりましたが、常盤の家のある南区は曇ったものの雨は少しでパラパラくらい。

 外装の木板貼りはほぼ完了していました。今日は曇りなので外壁の凹凸感があまり見えませんが日が出ると非常に深い陰影を生じます。
室内はこれから内装の石膏ボードを貼って行くのでその前に気密の総点検です。写真は玄関ドアの枠の周囲にしっかりシールしたところ。

板を押さえる押し縁がまだ日光で変色していないので妙に白っぽく感じますがこれからどんどん色変わりして味わいを増して行きます。

先ほどの玄関ドアの屋外側の気密シール。必ず両側から確認します。

きょうは ”くるり”なんてどうでしょう?