自己紹介

自分の写真
札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2009年12月17日木曜日

銭函の家 完成内覧会のご案内

北海道の技術と材料でつくった0エネルギーハウス、「銭函の家」の内覧会を行ないます。年末のたいへんお忙しい時期とは存じますが、ぜひおさそい合わせの上ご覧いただければ幸いです。公開日は12月の25,26,27(金~日)の三日間。27日には公開による気密測定試験も予定しています。設計者はさておき、環境建築を考える上で、現在北海道で実現可能な技術とノウハウを結集しました。ハイテクECO建築も素適ですが、ぜひローテクの最先端に触れていただければメンバー一同望外の喜びです。建築は地元の「つくる力」のバロメーター。北海道の素適な素材、様々な工夫やアイディア、最新の環境コンセプト、匠の技をぜひご覧下さい。



「北海道のパッシブハウスを作る会2009」メンバー紹介
銭函の家は、通常行なわれているように設計者が仕様を決め、図面を完成させてから各業者に見積もりを取る方法ではなく、目標金額を事前にオープンにし、どうすれば目標性能と価格をクリアできるか?を徹底的に話し合うことにより設計を進めました。コストの専門家や熱性能の専門家、開口部の専門家に材料の専門家、施行の専門家とコラボレーションしながら設計図を進めることで、端から出来ない図面を描く手間を減らし、その分十分な検討を行うことが出来ました。

ゼネラルコンストラクター:㈱橋本川島コーポレーション、建物の生産全般を統括する道内の中堅ゼネコン。旭川市に本社を置き、札幌支店の実績も豊富。公共事業からいち早く住宅事業に進出し道内において様々な仕事を手掛けている。同社のHKハウスは、道内でも珍しい200mm複合断熱が標準仕様。省エネや環境建築に対する意識も非常に高く、北海道が認定する断熱のスペシャリストBIS(断熱士)等の資格者も多く在籍している。㈱丸三ホクシン建設、大工工事を担当する老舗の地元工務店。現在二代目の社長は棟梁であると同時に建築士の資格も持つ。驚いたことに同社の大工はほとんどが正社員として働き現場毎に勉強会を催すなど、こと木の扱いに関しては熟練の技が冴える。また断熱や気密、換気に対する非常に丁寧な仕事は建物の基本性能を支えている。飯田ウッドワークシステム㈱、銭函の家の断熱サッシを担当した道内を代表する木製サッシュメーカー。現在、市販で手に入る最高性能の窓でさえ0エネルギーを達成するには不十分であることが設計当初より悩みの種だった。さりとて外国製を輸入して済ますのはコンセプト上、最後まで避けたかった。そんな時、ほとんど献身的とさえいえる情熱で世界水準のサッシの設計と製造を引き受けてくれたのが同社。壁厚を用いたWスキン玄関ドアやトリプルガラスをフローティングマウントする木製カーテンウオールは同社の長い研究開発の成果といえる。詳しくはhttp://ako-re.blogspot.com/2009/10/blog-post_21.html
㈱物林、道内に多数の自社森林を有する木製建材商社、構造材の選定や仕上げ材、構造計算及び金物、プレカット等を担当。特に長期優良住宅の難関である、構造強度25%UPの要求に関しては、製造と設計一体のシステムがたいへん有効だった。同社の扱う耐震開口フレームも当然ながら第一級の道産製品。(有)タギ建築環境コンサルタント、環境建築を作る上で必要とされる断熱性能、耐結露性状、必要暖房負荷、パッシブ換気等、建築物理分野を担当、従来は断熱材150mmくらいで~などと、理由はさておき単なる経験的な仕様として決めていたものを、目標性能を実現するためにはどの程度が適切か、といった視点から計算と過去の豊富な測定実験結果よりアドバイス。「銭函の家」の壁や屋根の断熱構造の根拠となっている。当人は正真正銘の工学博士。㈱京セラFC札幌、第二期工事で予定されている太陽光パネルを担当。最終的には自ら使うエネルギー以上のエネルギーを太陽光により生み出すことを目指している。山本亜耕建築設計事務所、北海道の先進的な技術で0エネ住宅をつくろうと考えたまではよかったが、調べるうちに現在の北海道の技術標準では難しいことが判明。それは慣れ親しんだ自分の流儀である設計の流れさえ諦めざるを得ないことを意味していた。悩んだ末に設計チームを編成し、各分野の専門家のアドバイスをもとに設計を進める方法を思い付く。0エネルギー住宅を、現在の北海道の技術標準を超えたところで作りなおかつ現実的な価格で納めるためには建築家としての私のキャパシティーでは難しかったからです。設計監理、全体統括といえば聞こえは良いのですが、各分野の専門家の相反する意見を調整し可能な限り両立させて設計の内容を決めてゆく作業は、刺激的であると同時に、コラボレーションの生み出す無限の可能性を感じました。むしろ設計者としてたいへん勉強になると同時に最高のメンバーと仕事が出来てとても感謝しています。(笑)