本日の「南幌の家ZERO」の様子です。室内では柴田さん、一ノ瀬さん両棟梁によって内装ボードが貼られています。かなり大きな家なので内装のボード張りは概ね65%程度が完了。週明け2日間くらいで概ね貼り終わりそうです。
こちらは最近流行りの壁倍率3.7倍用の室内ボード。今年は1995年の阪神淡路大震災から丁度30年目。その間に在来木造は構造的に大きな変化を遂げました。従来は地震動に対して頑強に揺れを抑えることで耐震性を保つ、2×4工法に対して、日本の在来工法は柳のように柔軟な靱性で地震力を受け流すという考え方でしたが、大震災をきっかけに在来木造も耐力面材と呼ばれる合板やボード類で骨格の揺れを徹底的に抑える方向に舵を切りました。
2000年には柱が土台や梁から引き抜けないようにホールダウン金物をはじめ引き抜き防止金物が義務化され、根太を排し厚物合板で床を作る剛床工法に変わりました。
要は2×4工法が工場で生産したパネルを現場で組み立てるのに対して在来工法は同じことを現場で行うだけの違いしかなくなったのでした。
まさに在来工法の2×4化。でもすごく丈夫になりました。「南幌の家ZERO」もまだ工事中ですが床の剛性感が高く、風が吹いても全然揺れを感じません。
こちらは大工さんの定規。通称:バカ棒。言葉はよくありませんが/笑、天井高寸法に角材を切ってそれを使い回せば、間違いを減らせます。各人が天井高2425mmをいちいち自分のメジャーで測る必要はないという訳・・現場ではそれこそ大勢で手分けして何十枚も壁のボードを天井高に切って貼ります。正確な定規を統一しておかないと微妙な2425mmだらけになるのです。
ブラインドBOXをインセットした紺野建設の納まり。うーんこれもきれいでいいなと思います。
窓ガラスの前にたわんで立っている角材は床材の糊が十分乾くまで押し付け固定する役目で設置します。「南幌の家ZERO」ではナラ化粧材(厚物)の複合フロアを使います。
こちらがその足元。フロア材がすっと伸びてサッシに取り合う納まりですので、跡の目立つ釘類は使えません。
今日はG-FRIENDのEUHNAでアイドル・・日本語完璧