自己紹介

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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2012年5月27日日曜日

シーズンイン家庭菜園

今日は「宮ノ丘」の家に家庭菜園のお手伝いに来ました。まあ正直...半分仲間に引き込んだ感じといえなくもないですけど~(笑)。しかしお野菜を自分で作るのは実際楽しいですし、上手にできたときは嬉しいですし、食べても美味しいですし~、ご近所さんには喜ばれるし...と私は、よいことずくめだと思っています。昨年の震災の影響もあるのでしょうか?今年はホームセンターに苗がなくなるくらいの大人気!畑がなくたってお手軽にバルコニーやポッドで窓際栽培、簡単に美味しい野菜が作れます。ぜひぜひお勧め!日曜日には太陽の下で畑仕事!な~んて北海道の醍醐味そのものですよね~(笑)

小さい子もお手伝いした気になるのが畑仕事のよいところ。お父さんとお母さんの要領を見ているだけで、自然と体が野菜作りを憶えます。

みんなで楽しく土づくりからして二時間半で植え付けまで終了。ちなみにメニューは...
1:ジャガイモ(2種類)
2:にんじん
3:大根
4:ラーディッシュ(二十日大根)
5:ピーマン
6:シシトウ
7:枝豆
8:ナス
9:トマト(3種類)
10:青じそ、赤ジソ
11:レタス

夏が楽しみですね~(笑)

先週、.植え付けが終わった私の畑。最近はぐっと暖かくなってきたので一週間で苗はぐんぐん成長します。

ピーマンとシシトウに韓国唐辛子

レタスも青々!

ミントは豪快に茂り始めています。

暖かいと葉物の生育が俄然よくなります。毎日新鮮なサラダづくし、そのうちバジルやルッコラ、オレガノにセージなんかも登場します。夏には取れた野菜でパーティーでもしましょうか。こちらも今から楽しみです。

今日は楽しい感じで!久石さんなんていかがでしょう。

2012年5月19日土曜日

第二十四回調査研究発表会

 5/17(木)は建築家仲間の灘本幸子さん大杉崇さん、建築ジャーナリストの登尾未佳さんらと旭川へ。目的は毎年恒例の北方建築総合研究所(通称:北総研)の調査研究発表会への出席です。以前は札幌に在った寒地建築研究所を道北の旭川市に移し早10年。10周年も兼ねて今年も興味深い催しとなりました。
 そもそもなぜ、北海道にこうした大きな研究機関があるのか不思議に感じる方々も多いと思います。ひとつには広大な面積、地域により異なる厳しい気候や開拓、殖民の歴史が信頼性の高いさまざまな分野の暮らしの知恵を必要としてきた。といえると思います。移民が新たな地で暮らすために必要とする広範な知恵。歴史的にいえば札幌農学校(現:北海道大学)に見られるような、農学(食糧生産を中心としそれらに附帯する多くの事柄)との取り組みなどもまさに好例といえるのではないでしょうか?当然ながら食の次は住と衣に関する要求が高かったことは想像に難くありません。そんな意味では私たち地域の建築家が普段から何気なく使っている知識や設計の手法といったものは、実は長い歴史や経験というよりは、熱心な研究者や貴重な実践を行ってきた先輩たちの功績に頼るところが大きいともいえます。しかし毎年残念なことは、こうした素晴らしい知の財産ともいうべき催しに地域の建築家の参加がたいへん少ないことです。

毎年ですが、実務ですぐに使える資料がたくさん配布されています。

北海道も過去、たくさんの災害を経験してきました。そうした体験から作られたパンフレット。開くとまず、東日本大震災の被災者に対するお見舞いから始まる。

以前は1冊にまとめられていた「リフォームマニュアル」は今回、計画編と技術編に分けられてリニューアルされました。


再生可能な建築材料として木材に対する注目が高まる中、難易度を要求される接合部に関する設計の手引き。

興味深い研究発表の内容は次回のブログに書きますが、まあ今回も仲間たちと感じたのは、自分たちが幸せ者であること。今後急激に建物に対する省エネや創エネが求められるようになるでしょう。北海道の建築家でよかった~(笑)

今日は大好きなドナサマーさんを偲んで!


2012年5月16日水曜日

NHKさんの取材

先日、「宮ノ丘の家」をNHKさんに取材していただきました。「設計者がよいから!」なんて言ってみたいですが、実は家中に多用した白樺積層合板のおかげです。ここ最近は意匠的な美しさや優れた強度、地域を代表する樹種である点、なによりこんなに良いものがあったのに知らなかったという反省も含めて、ブログでもおなじみのこの白樺積層合板を使う機会が増えました。このブログの読者の皆さんの中には道産子の方々も多いと存じますが、白樺がよい建築材料という意識は一般的にはまだまだ低いと思います。でもこれが使うと実によい感じなのですよ~。

みなさんもご存知とは思いますが、地場建築&建材の営業マンを自負する私の眼で見ても、白樺という材料はいろいろと面白い可能性を秘めています。実際の現場では、今まで集成材を用いていた部分を全てこの白樺積層合板に置き換えるといった試みをしています。要は階段や手摺、ドアの枠やカウンター、キッチンや造作家具等々、今まで意匠性を求められつつもなんとなく広幅の材が少なくなったために、仕方なく集成材に置き換わってしまったところに美しい木目や木口が復活しています。上の写真は「宮ノ丘の家」のキッチン。軽くオイルで拭くだけで美しい木目が現れて目を楽しませてくれます。


以前は価格優先だった食品の世界も近年では安全性に加えて地域の雇用や産業、しいては地元を応援しようという消費者の大きな意識改革のおかげで、地場産の食品市場は賑わいを見せるようになっています。写真は本日の駅前通地下歩行空間の即売所の様子ですが、平日の午前中にもかかわらず好況でした。私の想いとしては、地場産品の直売所並に北海道の建築や建材がもっともっと市民に愛されてほしいと思うのです。

さて明日はそんな意味も込めて、地元の建築研究所、北総研の調査研究発表会を聞きに旭川に行ってきます。

NHKのOさん、何回も撮りなおしていただいてありがとうございます。また建て主さまにもこの場をお借りして御礼申し上げます。

北海道産 白樺積層合板に興味のある方は...
瀧澤ベニア株式会社HP http://www.takizawaveneer.co.jp/

今夜はすこしワイルドに行きましょう!
M.シェンカーなんていかが?ボリュームを上げて聞いてくださいね~。(笑)


2012年5月15日火曜日

キッチン好きですか?その3

キッチンってやっぱ人気ありますね~(笑)。みなさんたくさんお読みいただいてありがとうございます。今後も特集続けますね~。
最近は圧倒的な対面型ニーズの影で従来の外壁側を向いたI型レイアウトを上手に生かす方法もいろいろ提案しています。写真は「北25条の家」のキッチンを居間から見たところですが、向かって左側のTV設置スペースに連続して4人掛けのテーブルが作りつけられています。TV設置スペースが主婦の背中と食品庫(冷蔵庫)を適度に隠し、機能エリアをバランスよく配置することで、広がり感が魅力の反面、ごちゃっ!とした印象に陥りやすいLDKの空間を交通整理しようと考えました。ここでもTV設置スペースと食卓の周りには回遊動線を引き込んでいます。また家全体の規模が30坪を下回る「北25条の家」においては空間の広がりのための演出は欠かせないものでもありました。

TV設置スペースの裏に回りこんだところ。突き当りにはテラスに出てゆく扉が見える。冷却調理やゴミの一時保管、季節のよいときには、家族揃ってテラスで取る食事といったように、キッチンに併設する半屋外の空間があると暮らしが楽しくなります。

こちらはTV設置スペースの真裏。食器棚と機器カウンター、カウンター下には分別ゴミのコンテナが格納できるようにオープンな作りとしています。

こんな風に台所と半屋外のスペースが連続しているとキッチンを中心にいろいろな使い道が見つかります。みなさん最近は食品の保管ってほとんど冷蔵庫ですよね~。こんなテラスがあるとたとえば釣りやキャンプに持ってゆくことの多い、クーラーBOXを二つ(お肉+お魚用とお野菜用)出しておくと、冬場は電気代いらずで屋外で食品の貯蔵ができます。エネルギーのお話しをするとすぐに冷暖房のことをイメージしがちですが、半屋外の空間と季節を上手に使って冷蔵庫の負荷を減らすのも賢い省エネといえます。

テラスの奥行きは約2mくらいあると、食品の保管以外にも洗濯干しや食事(呑み?/星を見上げながら)、風呂上りの夕涼み、調理(漬物等々、お魚の一夜干し)に使えます。屋根があることも大切です。いつもお話ししているように調理台そのもののデザインや機能性も大切ですが調理に関連してさまざまに発生する事柄が家の間取りと絡みながらシンプルに解決できているか?そこが毎回ながら悩みに悩むところでもあるのです。

そんな意味でもよいキッチンとは?

もちろん各家の主婦の好みもさることながら、調理スペースの周りにそれらと関連し補助する空間をいかに工夫して設けているか?家事労働の味方として無理なく無駄なく日々家族の笑顔を生み出せているか否か?そんなことをいつも考えます。

今日はJ.フィッシャーのギタ-なんていかが?


2012年5月14日月曜日

キッチン好きですか?その2

朝日の入る「菊水の家」のキッチン。居間、客間、台所、食堂、ファミリーコーナーを極力仕切らず連続させて計画することが求められました。その中心となったのが30cm床を持ち上げたキッチンスペースです。コンパクトながら4人掛けのテーブルを調理台に連続させた構成は「西野の家」に似ていますが、間取りとの関係がユニークなところが特徴です。

キッチンの廻りをぐるりと歩ける動線でコンパクトながらストレスがないように工夫しています。

調理台の前に立つと左前方に居間、中央の階段(上階と下階の様子)、右側のファミリーコーナーが一度に見回せる。動線的には全て回遊動線となり行き止まりを極力設けないのが奥さまの好み。階段横には、インターホン、暖房、給湯、換気、電力積算計のリモコン子機が全て集中し現在の家の様子が一目で分かる。

人造大理石の天板と白樺積層合板のスペシャルバージョンに当たるペーパーウッドで作られた調理台とテーブル。白樺の薄板の間に再生紙を挟み、色を出している。体にあたる部分は丸面にシャープな意匠性を追求するところは角面に木口を使い分けている。

引き出しの部分は斜面として素材の断面の美しさを生かすように工夫した。


二階の突き当たりに作られた「南あいの里の家」のキッチン。主婦の居場所を明確に決めてその中に必要な機能を効率よく配置するのが大きな特徴。「菊水の家」が台所と食堂の境が曖昧な考え方であるのに対してこちらは台所と食堂は空間的には一体ながら動線上は領域分けされている。左上部は屋根から吊り下げられたロフトと洗濯干しスペース。左側の床はスノコとなっていて二階にいながら下階の様子が分かる仕掛け。また下階から見ると明るい二階の光が降り注ぐ。


建物の全体と家の前を見通せる位置に台所がある。

L型とI型を合体したような構成の対面式キッチンは食卓カウンターも兼ねる。食堂側から背中が見えないこと。内部に家事コーナー(右奥)を設けて居間と食堂に家庭事務の痕跡が出ないように工夫することが求められた。吹き抜けのために調理台を照らす照明は二本のワイヤーから吊り下げるタイプ。調理台は高さ80cm、レンジ台は75cmとして使い手の体格と鍋の振りやすさに配慮している。

精度良く納められた、白樺積層合板。の出隅部分。

さて~いかがでしたでしょう?(笑)キッチンってすごく大切ですよね~。単体の機能のみならず間取りといかに効果的に絡んでいるか?ここも実は非常に(もっとか?)重要なところ。また最近は内照式照明のリクエストがほとんどなので照明計画との絡みも気が抜けません...
まあ~私にとっては各家庭の主婦のみなさまが毎日楽しく台所に立てることが一番嬉しいのですが。(笑)

今夜はO.ピーターソンなんていかがでしょう?






2012年5月12日土曜日

キッチン好きですか?その1

毎度ながら設計の密度を要求されるところにキッチンがあります。特にここ最近、北海道の間取りはL+D+Kが多いこともあって大切なインテリアのポイントとしてさまざまな機能やデザインが求められます。「春光の家」のキッチンは「コの字」型レイアウト。長身の奥さまに合わせて調理台は高さ90cmのステンレス製天板となっています。メインシンクの他に食堂側から使えるパーティーシンクを持ち専用の浄水器も装備しています。

メインシンクの上に吊戸棚をもつスタイルは対面型では珍しくなりましたが、収納力は格段に上がります。加熱機器がガス火口×2、BBQグリル×1、IH×1という構成なので、間口が1.2mのレンジフードをチョイスしました。床はタイル、火口前の壁もタイルです。


しかしなんといっても「春光の家」のキッチンが特別なのは、台所専用の天窓を持っていることでしょう。これにより調理場に外光が降り注ぎ、換気や冷却も簡単にスピーディーに行えます。自分だけの青空が見えるのもとても気持ちのよいものです。

左からハイカロリーバーナー×2、BBQグリル×1、IHクッカー×1、電気とガスの調理熱源を持っています。
                                
「宮ノ丘の家」のキッチンは二階の居間の中で最も眺望のよい場所につくられています。キッチンから見る朝の風景は格別ですし、山が近いせいでたくさんの野生動物を窓から見ることもできます。早起きをしたら朝が楽しくなるキッチンです。                               

朝日が入る明るい場所につくられたキッチン。食堂側には食器収納スペースを設け、その上の手元隠しはマガジンラックとなる。デザインの特徴はナチュラルな木の風合いとステンレスの組み合わせ。白樺積層合板とステンレス製天板の簡素な風合いがこの家の奥さまの好み。加熱機器はIHクッカーとオーブン機能付き電子レンジのオール電化バージョン、食洗機付。床も白樺のフローリングでコーディネート。二階のキッチンながらゴミ出しや冷却調理がスムーズにできるように外部テラスにリンクさせた動線としている。もちろん天気のよいときは二階のテラスで山を眺めながら家族で食事ができる。


手元隠しの裏側は奥行きの浅い収納として活躍。左側に見える側板を跳ね上げると天板を延長し作業スペースを簡単に拡大できる。

背面側のラインの足元は全て大容量の引き出し型ストッカーとなる。ご覧のように木以外の部分は基本的に全てステンレス。




「西野の家」のキッチンはアイランド型に小さな食卓を組み合わせたスタイル。構造用合板や顕された梁といった少々ハードなインテリアに繊細さを加えて全体の印象を穏やかにするために白色でシンプルに仕上げている。床はカバのフローリング。壁は構造用の針葉樹合板。窓際にはゴロリが可能な畳コーナーの設え。


食卓テーブルの天板はモザイクタイル貼り。調理台の上は素材の色を生き生きと美味しそうに見せるためにハロゲンライトとしている。

左側に家事コーナーを持ち右奥には食品庫の扉が見える。冷蔵庫はその左側に90°傾けて納まるスタイル。こうすると、対面キッチンでも、冷蔵庫の扉を開けて中身が居間側から見えにくい。


足元をあえて作り込まないで主婦の好みで市販のワゴンや収納で自由にアレンジできるようにオープンなつくりとしている。

こんな風にそれぞれの家の台所はずいぶん個性的。以前は北側で居間から見えづらいところに計画されることが多かった台所。最近はその家の印象を決定付けるインテリアの主役となっています。スタイルもガッツリ作りこみ派から自由度優先派までいろいろ、さてあなたはどんなスタイルがお好みですか?(笑)

この前のブログでJ-POPの事を書いたけど、perfumeなんかは今最新のJ-POPといえるでしょう。特にダンスの振り付けはほとんど天才といいたくなるMIKIKOさま。可愛くてPOPなのに誰の真似でもないクオリティーの高さに拍手です。

そんなわけで今日はパフィュームでも!




2012年5月7日月曜日

研究されたJ-POP

今日は、「発寒の家」の打ち合わせをして、その後は「西野の家」のクライアントに完成した椅子を届けに行きました。

 帰りしな車のオーディオから流れた曲を聴きながら、ふと懐かしい気分になりました。
そのCDは長男が作ったもので最近の流行を集めたものですが、K-POPの一曲に90年代のJ-POPの匂いを見つけたからです。

KARA:GOGOSummer! 2011年6月29日発売
http://www.youtube.com/watch?v=lWD2iTowIlo

 90年代の中半は日本のテクノが隆盛を極めた時期でもありましたっけ。まだインターネットは普及していなくて、日本の音楽プロデューサー達は、ヨーロッパのクラブやアメリカのダンスカルチャーから得たエッセンスを消化しつつJ-POPの改良に余念がないっていう感じでしたね~。

既に、歌えるだけでは十分ではなく、ダンスとラップに皿を回すDJが加わる編成がグループの新たなスタイルとして定着しだしたのもこの頃でした。特に女性グループの場合は歌+ダンスの要素ははずせませんでしたね~。おなじみのこの曲は現在にまで続く人気アニメワンピースの主題歌として当時大ヒットしましたっけ。(笑)

FOLDER5:Beleve       2000年11月29日発売 レーベル:avex 
http://www.youtube.com/watch?v=9XKSu-11sZM&feature=related

興味深いのは1990年代にJ-POPシーンを席巻した沖縄出身の歌い手たちでした。
特にMAXと安室奈美江はテクノチューンの曲が多くて人気でしたよね~。

MAX:TORA TORA TORA 1996年2月21日発売 レーベル:avex 
http://www.youtube.com/watch?v=P3p1ul05jHo

さてみなさん3曲聴いてみていかがでしたでしょう?(笑)
J-POPがいかに後の音楽シーンに絶大な影響を与えたか、当時のJ-POPが貪欲に新しい音楽やカルチャーを吸収し大きく躍進したように、今やメイドインジャパンはあらゆる角度から研究、分析されスタイルとしてカバーされる存在になりました。

ひたすら追いかけていた時代もたいへんでしたけど、追いかけられる事にも慣れて...
また知らないうちに追いかける立場に戻っている...みたいな..(笑)

PS:ところで96年のとんがっていた頃のMAXも大好きですが...
   最近のMAXもいいなあ~と思います。


   NHK:晴れ時々ファームHP
   http://www.nhk.or.jp/harefarm/odekake/120429.html




2012年5月6日日曜日

原発0の日始まる

2012年5月6日は日本中の原発が全て停止した日になりました。私の暮らす札幌市西区は朝のうちは風が強く、昨日に続いて天候が崩れるかに思われましたが今現在は青空が広がり、すがすがしくも穏やかな連休最終日になりました。

 今国内はたくさんの問題に直面し、恒常化するデフレの中で閉塞感が広がっています。国民の期待を受けて誕生した民主党政権も度重なる総理大臣の交代劇や各大臣の更迭ばかりが目に付く中で、思ったほど成果を上げられず、改革に夢をたくした有権者を失望させているように見えてしまいます。先日の内閣支持率が3割を下回る中で今後さらに厳しい政権運営に取り組まざるを得ないでしょう。

 一方で地方には、積極的な意味で国に頼らなくてもよい道を模索する動きも見られます。政権交代が当初期待したほどは世直しに直結しないことがだんだん明らかになる中で、身近なところで、「できることはしようよ!」という、市民の前向きな意思表示のように私は感じます。近年の若者を行過ぎたゆとり教育の側面から批判する声が根強い反面、畑作りや庭仕事、将来の移住をにらんだ田舎暮らしや都会から離れた田舎のサテライトオフイス(本社機能を中央に残しそれ以外を地方に配置する従来の支社方式ではなく、本社の機能そのものを都会と田舎で共有するのがサテライトオフイス。本社でできることは基本的に何でも地方でできる。)のように、趣味を入り口として仕事や暮らしも抵抗なく地方に移すことに若い経営者たちが積極的なことはもっと評価すべきだと思います。もちろんその背景にはインターネット環境の整備が欠かせませんが、そうすることで都会で働いていたサラリーマンのストレスが減り、地方は過疎の不安を拭えるのであれば、従来のような補助金頼みや原発を含めた公共施設の誘致とは別の道がうっすらと見えてくるような気がします。受け入れる自治体としても、これまで公共工事や施設誘致に使っていた労力を通信環境の整備や空家の改修と不動産市場の整備に回し街をあげて新たなコンセプトで受け入れを推進してはどうでしょうか?

 北海道の推進する「北方型住宅ECO」、と札幌市の始めた「札幌版次世代住宅基準」、従来からある国の「次世代省エネ基準/99年基準」。実はこれらはとても面白い関係にあります。一番古いのは意外や「北方型住宅」の基準で1988年にスタートし順次改定を重ね2008年に現在と同じQ値である1.3W/㎡k(Q値:熱損失係数。一般的に数値が低いほど熱が逃げず省エネ性が高くなる。)の性能値となりました。国の「次世代省エネ基準」は1999年に始まり現在まで内容の改定はほとんど行われていません。最近はむしろ国の関心はソーラー発電や燃料電池、ヒートポンプを採用した省燃費性の高い附帯設備に移っています。最後は今年度から始まった「札幌版次世代住宅基準」。あえてこの特徴をズバッと!言うと...(笑) 

 札幌市のスタンスは国と道の取り組みに「一定の評価はしても今後も十分とは考えていない。」ということではないかと思います。実際に札幌版では国の基準を最下位の「ミニマムレベル」これ以下のものは原則として作るべきではない。という位置づけがされていますし、道の基準をそのひとつ上の「ベーシックレベル」文脈の前後を読んだ印象では、消極的な意味での基本的な水準とし。その上にはじめて「スタンダードレベル」札幌市の目指す基本はむしろここからですよ。といった順番になっています。ビジュアル化すると...

ミニマム(国)<ベーシック(道)<スタンダード(札)<ハイ(札)<トップランナー(札)
Q値:1.6(国)<1.3(道)<1.0(札)<0.7(札)<0.5(札)

 ここから先は、あくまで私の印象ですが(笑)、国と道に一応の気は使っているものの、これから札幌に建てる家は少なくとも「スタンダードレベル」以上を目指しましょう!という意思表示に感じますね~。簡単に「スタンダードレベル」と言ってもQ値は1.0以下ですから、要は壁:30cm、屋根40cm程度のグラスウールが必要になります。(*:機械換気を過大に評価しないことを前提にする計算が現在の主流。従来の熱交換換気のメーカーが自己申告した性能値をそのまま使用すると、極端な話、従来とほとんど変わらない建物仕様でQ値1.0が達成できてしまう。北方型住宅でも2010年からはこの矛盾に配慮しQ値の算定の際には熱交換換気の採用が禁止された。)

 こんなところにも以前は国や県に右倣えだった地方都市のスタンスが大きく変わりつつある現実を感じるのです。統計を見る限りにおいては、1988年以降北海道における暮らし部門のCO2は増え続けています。1999年には国による基準が導入されましたが残念ながら排出量は減少していません。しがらみのない素直な頭で考えれば、果たして効果があったのか?なかったのか?は明らかだと思います。では誰ならその事実に対して手が打てるのか?そんな意味では自分の暮らす街が下した決断にエールを贈りたいと思います。

 3.11の大震災以前は、主に高齢化や事故防止の側面から設計者の多くがオール電化住宅をなんの疑問もなく取り入れてきました。かつて主流だった一世帯30A(アンペア)契約は今ではほぼ倍の容量になり、別契約で暖房用電力も追加導入するケースが当たり前になっています。建物の省エネ化で削減されるエネルギーより遥かに多くの電力需要を各家庭に割り振ることで家庭部門の電力使用量は建物の省エネ化とは一見関係なく増大せざるを得ない印象を与え、冒頭の安全性への意識も手伝って電化住宅は増えてきたのです。ちなみに札幌市の基準によればQ値が0.7で「ハイレベル」だそうでこれは2010年の「菊水の家」と同じ水準です。そこで建て主さんの了解を得て年間の電力使用量を見てみると冬季が約1000kw/月程度、夏季が約500kw/月程度。価格は冬場が1.4万円程度、夏場は0.8万円程度、年間を平均すると月の電気料金の合計が1万円以内に納まります。

 実際には建物の省エネ性の向上には附帯設備の高性能化よりも建築本体の断熱を主体とした省エネ化のほうが遥かに大きな効果を実感できます。話は変わりますが最近巷で流行の余熱調理なども鍋の断熱を上手に利用した調理法です。熱を不用意に逃がさなければ、一度得た熱を最後まで効果的に使って調理ができます。沸騰させるのは最初の5分だけで後は放っておけば調理は終了。主婦にとっては出来上がりの時刻さえ逆算できれば、手間もガス代も掛からない手軽さ。震災以前はぜんぜん見えなかった環境時代にぴったりの知恵がうっすら透けて見えるような気分になりませんか?(笑)
 ちなみに余熱調理用の高価な鍋をわざわざ買わなくても余熱調理は可能。今お使いの鍋を厚手のタオルでくるんで魚箱のような発泡スチロールの箱に入れて30分。カレーやハヤシ、シチューなんかの煮込み料理は素晴らしく美味しくできます。ぜひ一度お試しを!

 話が脱線してしまいましたが、少なくとも私の見てきた範囲では家庭の電力はまだ大きく減らせる余地があると思います。しがらみや各所に対する配慮も大切ですが、しがらみの薄いうちに思い切って決断し、従来とは違う考えや事実があることにもっと目を向けることが今の時代にとって大切ではないでしょうか?

 今年、挑戦する「発寒の家」は札幌基準の最高レベルとなる「トップランナーレベル」をクリアすべく現在進行中のプロジェクトです。年間の必要暖房熱量は灯油に換算すると94L/年となり、最も暖房を必要とするピーク時(外気温-13℃、室温22℃の時)で家全体を暖房する際に必要な熱量(暖房設備の大きさ)は800W以下(一般家庭でよく使うオイルヒーターが概ね1000~1500W)と試算しています。

 電化住宅を作って来たという側面において、私は原発反対論者ではありませんが、今後のエネルギーに対する問題を論じる際にこうした事柄が市民に広く公開される社会であることを心から願っています。いたづらに電力不足の恐怖を煽ることなく、社会実験の一環と考えて原発が止まった今を捉えてはいかがでしょう。その中で見えてくるものの中にこれからの課題と一緒にヒントが隠れているような気がします。

今日は大好きなスガシカオとYUIの歌声なんていかがでしょう?

http://www.youtube.com/watch?v=Mp4zvTgZ5RM&feature=related


2012年5月5日土曜日

㈱匠工芸 その2

ご存知、山本設計モデル。こちらは座面が布テープ仕様。事務所にあるのは紙テープ仕様です。日本人の腰骨に合わせた腰のサポート、全体はコンパクトながら広い座面をもち、お尻が疲れにくい設計。材質は標準がナラ。望めばウォールナットやタモ、ニレと自由自在。

腰をしっかりサポートしつつ、使わないときには机の下に滑り込む絶妙な肘掛の高さ。通常の椅子のほとんどが机の下に椅子を仕舞おうとするとどこかがぶつかる事が多い。

経木(薄くスライスした木板)を用いたフロアスタンド。趣向としては行灯(あんどん)だが、不自然に和風を気取るでもなく、北欧的でもないところにセンスを感じます。

会社の看板モデルのBANシリーズ。標準サイズはテーブル:1900×950×700とゆったりサイズ。天板は巾30cmの板3枚に簡単に分割可能。無垢の木肌を極力大切にするために縁は木の皮を剥いたままのカーブを残し、割れも、契り(バタフライジョイント)を打ち込んで止めるといった加工が施される。高価ではあるが一生ものの迫力。

木口面に打ち込まれた契り

ホゾが抜けないように楔を二本打ち込んで止めるのは匠工芸の特徴的なディテール。楔は色の濃い材種を使って接合部分をデザインとして見せている。

中井啓二郎シリーズ。腰のサポートにこだわった一品。座面も滑らずにピタリと決まる。日本人の体型や座り方をしっかり読み込んだつくりには根強いファンも多い。

こちらはアメデオシリーズのダイニングチェア黒い部分はウオールナット、白い部分はメイプル(カエデ)

こちらのアメデオは全てメープルのタイプ。

こちらもロングセラーのYUMIシリーズ。

代表的なモデルが並ぶ二階のショールーム。

暮らしの中に気軽に椅子のある生活を!近年、人気沸騰のマッシュルームシリーズは可愛さらしさとリーズナブルなプライスが受けて大人気に!座面のエクセーヌ(人工ビロード)は基本の5色の他にもチョイスが可能。材質はホワイトアッシュ(北米産のタモ材) 
う~んかわいい!さすが~中井専務!

これまた人気の高いテーブルはご存知瀧澤ベニアの白樺積層合板を使用。まあ同じ工業団地のご近所同士ですから。(笑)

今日はユーミンでもいかが?