2011年4月2日土曜日

幸せ

東日本大震災の様子をチェックしながら、事務所ではスケッチに集中する毎日。
未曾有の大災害をきっかけに、さまざまな価値観を見直す契機にしています。あらためて私たちの暮らしとはエネルギーと一体なものであること。付加価値よりも本質的価値が遥かに大切なこと。暴走する原子炉は誰にも止められないこと。どんなにインターネットや情報社会が発達しても、噂(風評)にすら勝てないこと。一瞬で数万という命がいとも簡単に失われること。生きていることはむしろ特別であるということ。どれ程幸せか気付いていなかったこと。自然を想定することなどできないということ。反対に、困難が子供を大人にすること。こんなにたくさんのボランティアがいること。想像を絶する状況でパニックに陥らない強さ。助け合いを厭わない人たち。勇気や献身、博愛や責任感等々、震災前までは、しらけて聞こえたことばが現実になった。
尊い犠牲が教えてくれた気付きを大切にしたい。建築家として仕事を通して不器用かもしれないが一つ一つ答えを探したいと思います。

クライアントのみなさん。一緒によい家をつくりましょう!本日も事務所にて。AKO