2025年5月22日木曜日

北郷の家 玄関ドア探し

いつもお世話になっている新宮商行さんで素敵な玄関ドアを見つけました。材質が標準のホワイトアッシュ(白タモ)ではなく高級なレッドオーク(ナラ材)を使用。屋外側はもちろん変形や反りに強いスモークドウッド加工がしてある。

金物は名門ホリ商店。レバーハンドルはLARに防犯ロックが二つ。もちろんこちらもホリのトライデントシリンダーで防犯性抜群。ちなみにこのホリ商店・・日銀の金庫を作ったメーカーとして有名です。

HORI LAR https://www.hori-locks.co.jp/products/index.html#/item/1010222501094

HORI トライデント https://www.hori-locks.co.jp/products/index.html#/pages/cylinder


こちらは屋内側でナラ材の木目が美しい

 

木目を拡大するとこんな感じ。なかなかに良いと思います。

今日は大好きなブルースホーンズビーなんていかが


2025年5月21日水曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.21


「南幌まちなかの家Ⅳ」二階まで建ち上がりました。勾配一寸五分の登り梁に対して□105を@910間隔に渡し、その□105に@227.5間隔で45×60を落とし込んでゆきます。室内から小屋組みを見せたいので、屋根断熱は外張りで行いますから、これから厚物合板に防湿シート、GW340mm分の充填下地等々・・たくさんの資材が屋根の上に載ります。それを順次組付けて雨の来る前に屋根屋さんを呼ぶためには、能率の上がる良い足場として小屋組みをデザインします。図面はお客さんのためのものですけど、重い資材を抱えながら屋根面を歩く大工さんも大切なお客さん。工事中は安全な足場として完成後は見上げて楽しめる意匠として構造デザインを工夫しています。

こんな風にどんどん足場を広げながら、屋根面全体を安全な足場化してゆきます。この後に厚物合板を荷揚げして敷きますから、45×60の根太&垂木の存在は荷置き場の自由度も上がります。

45×60を落とし込む際にわずか一分(3mm)の面取りが嬉しい。こんなところにもCADオペいえいえ・・プレカット棟梁の優しさを感じます。

最近のトレンドは高性能GWの20kg/m3化。従来の16kgだと柔らかすぎてきれいに入り難い。そこそこ価格もこなれてきたので自分の現場ではほぼ20kg/m3になりました。

今日は松岡直也で行きましょう





2025年5月19日月曜日

恵庭の家Ⅱ 現地調査 2025.05.17

 

「恵庭の家Ⅱ」の現地調査。敷地は住宅街の一角にありながら雑木林や小川に隣接し、都市の利便性と静かさが共存する二面性が特色。北と東には隣家が迫るが南と西は静かな森が広がるロケーション。

以前の住人が育てたのだろうか、水仙にチューリップ、ルピナスらしきものも野生化している様子。
南東側に雑木林が開け、敷地はかなりの勾配で下っている。敷地に平屋を建てたとしたら南東側敷地の二階の窓と同じ視線の高さかな?っといった感じ。冬の情景を思い浮かべてみました。

ドラマチックに南東側の風景を窓から取り込みたいのなら傾斜面にぎりぎりまで建物を近づけて建てる方法もありなのですが・・南東側なので家庭菜園のスペースも欲しい。そうなると、ある程度引きを取って畑の向こう側に景色を見せて・・畑なら冬は枯れて眺めを邪魔しないかな?とかいっそ高木を植えて、奥の風景が自身の庭に連続しているように作るのはどうだろうか?等々・・あれこれ考えながら敷地内を歩き回りました。
こんな風に高木の全高の半分から上が見えるような感じ。手前のふきやタンポポの生えているところが、家庭菜園の適地。太陽は左から右へ動きます。

さて、どんな風に楽しい家になるものか・・まずはスケッチ開始です。

今日はバンアパなんていかがでしょう





南幌まちなかの家Ⅳ 建て方開始

 

「南幌まちなかの家Ⅳ」では建て方が始まりました。本日は現場を担当していただいているネオス建築さんの中野所長さんと皆川棟梁により土台敷きが開始されました。写真は足場の上から見下ろしたところですがシンプルに整理された基礎の構造区画が分かります。

土台と基礎の間の気密を取る部材はレール120/Jベック製。床下に冷気が吹き込まぬよう基礎断熱に欠かせない材料です。

こんな風に厚手の防湿シートに締め付けることで潰れて気密を確保するゴムが日本レールのように接着されています。基礎と土台の間にこの建材を敷き込んでから土台を取り付けボルトできつく締めあげます。

レール120/Jベック(株)HPhttp://www.jbeck.co.jp/products/kimitsu/rail/index.html

本日の目標は1階の柱をあらかた建てるところまで。構造材の加工は(株)ニッショウさん。赤平の共和工場で加工していただきました。
株式会社ニッショウ https://www.nissyoprecut.jp/company/

ナットをしっかり締めて土台をしっかり基礎に圧着させてゆきます。

気密レールを敷き込んだ後、さらに気密を上げるためにコーキングも行います。中野所長自ら外周部全て丁寧にコーキングして行きます。

こちらは床組を支える鋼製束がずれないように土間に接着するための専用接着剤です。ネーミングにシャレを感じます。


こんな風に細くとも強度の高い束柱で床組みは支えられています。これによって非常に高い床剛性を得られます。また高さを調整することが可能になるので後から床の高さを微調整することも簡単になります。

明日より梁掛け(高所仕事)となりますので引き続き安全に進めて行きましょう!

今日は竹内まりやなんていかがでしょう





北郷の家 2025.05.17

 

性能向上改修工事の「北郷の家」、外壁廻りには耐力面材(昔の筋交の代わり)が設置され、黄色い防湿シートが貼られ、サッシ(YKK APW430)が取り付けられました。

ちなみにYKKAPW430シリーズは国内で最も寒い北海道地域専用のサッシとして地元で開発され2014年に先行発売された三層ガラスの断熱樹脂サッシです。昨年の10月よりアルゴンガス層を従来の16mm×2層から18mm×2層にグレードUPし、より断熱性が向上しました。

北郷の家ではすべてのサッシがこの430系となっています。


二階の寝室より右手の吹き抜けを見たところです。1階と2階の柱を極力通して窓も上下階でズレがないように極力合わせてあります。

30年前と今では柱、梁の本数と強度が全然違います。色の濃いのが古い柱や梁。白く見えるのは補強のために追加した柱と梁です。

気密シートを貫通する各種の管は専用の気密ガスケットを用いて漏気しないようにします。

写真は100φの管ですがこんな風に専用ガスケットで管の周囲から空気が逃げないようにしています。
今日はスガシカオなんていかがでしょう




2025年5月14日水曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.14

家の周りは水捌けのよい火山灰で埋め戻しました。

ポーチまでコンクリート打設が完了した「南幌まちなかの家Ⅳ」です。浅基礎にしたとはいえ、1階床下の土間レベルはGLより下がるので基礎の横貫通部分の止水を確認しました。合わせて、ガス管(きた住まいるヴィレッジ内は埋設型プロパンで準都市ガス的なインフラ)、給水メーター位置、屋外散水栓、排水点検口、電力の地中埋設CD管、屋内水抜き栓等を確認。基礎の天端はセルフレベラーモルタルを流した後、レーザー水平器で高さを揃え研ぎ出して平滑にして頂きました。

基礎の側面貫通部分は止水処理を確認

ガス管の立ち上げ部分を確認


基礎の天端は水平がしっかり出るように研磨してあります。

今日はHSCCでマイケルなんていかがでしょう







 


北郷の家 2025.05.14

性能向上改修工事「北郷の家」の現場では外壁の耐力面材(OSBパネル)が貼られその外側の防湿層(黄色のシート)を屋根と連続させました。ええ~っ・・壁の防湿シートは室内側じゃないの~という人はぜひBISの勉強をしてくださいね/笑。性能向上改修の場合、スケルトンにするといっても先張りシートなしの建て方状態からのスタート。当然ながら室内側の防湿シートにこだわると貼りにくいわ、気密は出難いわと・・非合理的です。



そこで付加断熱の熱抵抗値を充填断熱の2倍以上としてOSBパネルが冷えないようにすれば壁内結露はもうしません・・その結果、防湿シートは耐力面材の上に貼るのが簡単で楽と同時に新築と変わらない気密性能が期待できるようになります。室内側にシートがなくなれば外壁側の配線も楽ですし、気密コンセントBOXも不要となります。屋根の防湿ラインと壁も楽に連続させられますし、それは防水透湿シートも同じです。

床下に潜れば、鋼製束で補強された床梁、基礎断熱化で不要となった床下換気口は内外からしっかり塞ぎました。

不要となった床下換気口。外側の様子

室内側の様子

今日はマーティー&アステリズム・・すごい!





 

2025年5月9日金曜日

北郷の家 2025.05.08

 

北郷の家は屋外の吹き抜けだった玄関ポーチ上に床が増設されました。また基礎の床下換気口は基礎断熱化により役目を終えるので埋めるための工事が進んでいます。
こちらが玄関ポーチ上にできた床です。


こちらは吹き抜けとするために2階の床を約8帖分取り去ったところです。それに伴って上下階に柱が連続するように柱の本数を増やしてゆきます。屋根の雪荷重を素直に1階の基礎に落とすために大切な作業となります。

今日は高中正義で行きましょう










南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.08

 

南幌まちなかの家Ⅳの基礎断熱は厚み19cm。きれいに施工完了いたしました。基礎の天端はセルフレベラーで水平も調整済みです。

5月に入っても曇りや雨が多い北海道ですが、南幌の夕焼けは相変わらずきれいです。二階の窓からは毎日この美しい西日を楽しむことができます。

こちらは浅基礎とインフラ(公共上下水道)の深さの違い。ここ数年続く建材費の高騰を受けて、コンクリート量を圧縮するために基礎を安全に浅く設計しましたが、インフラの埋設深さは従来と変わらないために随分と建物が上に上がって見えます。家庭内から出る温度の高い排水は浅くても凍る心配は少ないのですが、給水(水道)は凍結深度以深に埋設しておかないと凍ってしまいます。

地盤には水はけのよくない粘土質が多く含まれているので、建物の前後に集水井戸を掘って敷地内の水位を下げます。

今日はaespaなんていかがでしょう



2025年5月4日日曜日

桂岡の家 2025.05.02

 

桂岡に春が来ました。今日は「桂岡の家2019」に伺ってきました。ちょうど住まい手さん総出で庭づくり。春の風物詩です。

想えば1970年の大阪万博の年に建てられた祖父の家を住まい手であるお孫さんが受け継いだものの・・寒くて、冬には莫大な光熱費が掛かり難儀していたところにご相談を頂き・・丸三ホクシン建設さんと共に性能向上改修したのでした。

「桂岡の家2019」の外構のコンセプトはバラ屋敷・・咲き誇る6月が今から楽しみです。


もともと高木が茂っていた庭は木が伐採されバラの庭に


手前に見えるのはアジサイの苗

外壁も本当に良い色になりました。

Unicorn・・かっこいいです



2025年5月3日土曜日

北郷の家 2025.05.03

「北郷の家」の性能向上改修。各部補強の様子。自分的には1階の柱が長過ぎ、胴差:■105は細過ぎ・・開口部の集中する南側壁面には高さ約2.1mの掃き出し窓を入れても、窓上に結構な高さの下がり壁が残る。そこで既存の梁下に補強の梁を追加し耐力面材で縫い合わせてモノコックにしようと思う。準耐力壁的に壁量の少ない南側壁面を強化したい。床下には防湿と断熱を施し抑えのコンクリートを60mm程度打設した。2階の床はできる限り梁の天端を揃えて強力な接着剤併用で厚物合板を使い剛床とした。もちろん屋根面も同様である。

開口部の多い南側壁面は既存の梁の下に新たな梁を追加した。柱と梁の接合は全て、新築と同様、金物接合にして強化します。

床は24mmの合板を高さを揃えた梁の上に直接、釘+接着剤併用で留めつけて剛床とします。剛床にすることで耐震性の向上、接着剤を用いることで二階の床の打撃音が低減されます。

床下には防湿シート+断熱材+抑えのためのコンクリートを打設しました。

本日の現場の様子です。

今日はLi-sa-X&HAZUKIなんていかがでしょう。オリジナルと聞き比べるのもよいと思います。

オリジナルはこちら・・