自己紹介

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札幌市, 北海道, Japan
はじめまして。 北海道、札幌市で設計事務所をしています。 暮らしに最も近いものづくり「建築設計」 地域色豊かで環境的、使いやすくて長持。 そんな暮らしのデザインが大好きです。 社会の悩みを建築デザインのテーマにすると面白い! そんなことを考えながら今日もスケッチしています。建築(暮らし)のお話しあれやこれ... どうぞお楽しみ下さい。

2014年3月24日月曜日

恵庭の家 内覧会を終えて

「恵庭の家」の内覧会にはたくさんの方々にお越しいただきました。この場をお借りしてチーム一同心より御礼申し上げます。特に最終日はお昼に行くことも出来ないくらいの盛況で全員驚くやら嬉しいやら...。30坪の小さな家が見学者で一杯になりました。この日に間に合わせるために各部の仕上げ(ディテール)をしっかり作り込んでくれた職人のみなさんほんとうにごくろうさまです。細かなところまで丁寧に作り込んである現場はほんとうに気持ちの良いものですね~。(笑)そして最後まで現場をまとめていただいた...㈱キクザワのK次長、素晴らしい仕事をありがとうございます。また足元のよくない時期にもかかわらず、快く現場をお貸しいただきました建て主さま、貴重な機会をいただきましてありがとうございます。おかげさまで今年度の最後の仕事を無事終えることが出来ました。これからは新居での暮らしを全員で楽しんでいただければ幸いです。(笑)

 今日は恵庭の家のために働いた全員に贈ります。
 
 
 
 

















 

2014年3月20日木曜日

恵庭の家 最終確認

ふと気付けばあっという間に3月も終わりに近づき、明日からは「恵庭の家」の内覧会です。今日は最終確認に来ました。いよいよお引渡し...しかしやることは毎度ながらたくさん残っています。まあ~そんな訳で内覧会は明日からですが私は明後日から会場に出ます。明日の3/21(金曜)は現場に居りませんのでどうぞお許し下さい。ちなみにカラフルに壁を飾るのはボルダリング(岩登り)コーナーのホールド群。

本日は気密試験の最終日。ストーブを出来るだけ気密します。
 

最後の気密測定を担当するDr.タギ氏。しかしてその結果はC値が0.3cm2/㎡。ストーブが気密できなかったことを考えると1回目の数値から落ちていません。たいへん良い結果でした。全員で「ホッ」が出ました。

網代+白樺枠+フスマ紙のバランスも貼り方もたいへんきれい。

写真は建具の引手部分。カバ材で作っていただきました。

二階の居間ではカーテン屋さんがロールブラインドを取り付けています。外は毎度ながら快晴です。
 
今日は卒業式ですね、元気に6年間勉強して思いっきり笑って泣いて、あっという間に巣立ってゆくたくさんの君たちに贈ります。いつも元気でね!今までありがとう!これからはもっと楽しいぞ~!


2014年3月17日月曜日

恵庭の家 内覧会のご案内


おかげさまで「恵庭の家」も完成を迎えます。この度、建て主さまのご好意と地域型住宅ブランド化事業の趣旨によりPRのための見学会を催します。ぜひご覧いただければ幸いです。
山本は22(土).23(日)現地におります。

詳しいアクセスは?ブレストガーデン恵庭HP http://www.hanano-denen.jp/index.html

■恵庭の家とは?

名古屋と兵庫から移住を果たしたご夫婦と3人の子供たちの小さな家。13棟目の300mm断熱プロジェクトとなりました。敷地は恵庭市郊外の田園住宅地「ブレストガーデン恵庭」。もと果樹園だった150坪の敷地は街区全体に景観を守るためのルールが定められています。具体的には勾配屋根の採用や範囲指定された中からの外壁材の選択、外壁後退距離等です。最初に敷地を訪れた時の印象は歴史的な建物から引用されたスタイルの家が多いな~というものでした。しかしデザインルール自体はクラシカルな雰囲気を押し付けている様子はありません。そこで同じルールの下、従来とは異なるかたちに挑戦してみようと思いました。また許された建て坪の中で満足すべき部屋と機能が非常に多いこともその大きな要因です。31.5坪、総二階の小さな家ながら広い土間玄関やそれらと一体になる客間。主寝室の隣に位置するUTには大容量の収納を備え洗面器と便器を配することで子育てと高齢化双方に対応。客間とつなげることで回遊型の動線としました。玄関土間からも屋外からも使える冷温庫は夏場は物置、冬場は冷蔵庫、なにより従来の高断熱住宅では難しかったお漬物(乳酸発酵調理)作りが手軽に楽しめます。二階は南面した大きな対面型キッチンを中心としたLDKを中心に家庭事務や子供達の勉強ができる家族コーナーやWC等専用の水廻り、将来的には3つに分割可能なこども室にはボルダリング(岩登り)コーナーを設けました。こうした大空間を可能にする背景には北海道の断熱研究の成果がある。といってよいでしょう。屋根裏や床下といった従来から屋外とも屋内ともいえない曖昧な空間を徹底的になくし全てを室内として使えるようにしています。

●北国の特徴を生かした、二階居間(LDK)型プラン
●断熱方式を変えることにより生まれる大吹き抜け空間
●室内土間を利用した玄関と一体となる客間
●寒さを暮らしに生かす冷温庫(屋内と屋外から使える)
●対面型キッチンは白樺積層合板を用いた専用デザイン
●パッシブ換気(換気と暖房を一体で行い自然エネルギーを併用する北海道産技術)
●ペレットストーブによる穏やかな輻射暖房
●道産カラマツ、カバ材による内装
●給湯と暖房(熱源:プロパンガスによる潜熱回収型ボイラー)
●ドイツのPHI-A認定のサッシ(断熱サッシとして現在、世界最高の性能です。)
●圧倒的な断熱性がもたらす寒さのない穏やかな室内(300mm断熱)
●夜を楽しむ内照式照明、LED照明
●北海道産とど松による木貼の外装
●屋根は勾配屋根でも無落雪

■おねがい

おかげさまで、内覧会には多くのご来場をいただくようになりました。これもひとえにチーム全員の活躍を楽しみにしていただいているみなさんのおかげと心より感謝いたします。しかしその一方で近隣とのトラブル(違法駐車、ゴミ、タバコの投げ捨て等)も見られるようになりました。残念!(もちろん少数の心ない人の仕業ですが/笑) 私たち地域の作り手に興味をもっていただき、貴重なお時間を割いてまでご来場いただくことは嬉しい限りですし、ぜひたくさんの方々に地域の生産者さんや職人さんたちの仕事を見ていただきたいのですがこうした現実も踏まえ、ご理解をいただければ幸いです。ハードルを上げることは本意ではありませんが、たとえ人数は減ろうとも実りある楽しい見学会を目指してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。 ぺこり

                         「チーム恵庭」プロジェクトマネージャー  山本亜耕

今日はカントリーロードなんていかが(笑)


2014年3月11日火曜日

3月11日

今日は3月11日です。3年前の今日もまったく今と同じようにパソコンに向かっていました。突然の長い揺れの後、刻々と伝えらはじめた東日本大震災の映像は、到底信じ難いものでした。震災の前日、石巻の工務店さんご一行を「菊水の家」に案内したばかり。いただいた名刺を見ながら安否確認のメールを打ったことを鮮明に憶えています。あれから果たして社会は変わったのでしょうか?自分はどうなのでしょう?今日はじっくり考えてみたいと思います。そしてけして忘れないこと!そんな謙虚さと強い心を持ちたいです。 

 



 
ちょっとショックですけど...http://www.youtube.com/watch?v=L75hoO-v9hc

2014年3月10日月曜日

恵庭の家 足場解体


無事、足場が解体された「恵庭の家」。完成に向けてK所長以下、全員参加で頑張ります。想えば今年度もあと僅か...ほんとうに早いものです。300mm断熱プロジェクトも気付けば13棟目。新年度は新たに3棟が完成の予定です。来年度も引き続き頑張ります!(笑)

雪山の中からひょっこり頭を出した南側のファサード。この屋根、勾配がついていますが雪が落ちません。地元の北海道で開発された屋根材で不恰好な雪止め金具ナシで無落雪な勾配屋根が作れる優れものです。通常ならば屋根の勾配方向に出入り口は取れませんがこの屋根材のおかげで玄関の位置等々、間取りに自由度が増します。

最新型のエコジョーズボイラー(潜熱回収型ガスボイラー)。このコンパクトな大きさで暖房と給湯を一台で行う優れものです。近年のものは暖房用温水を40℃という低温水(ガス消費量を抑えて)で作れるように改良されました。300mm断熱の建物になると暖房用温水の温度は従来より約20℃も下げられるようになります。そんな訳で2011年以降、私の設計した建物は40℃の暖房温水温度(ぬる目のお風呂くらい)で運転されています。ほんの5~6年前までは給湯用が40~42℃でも暖房用は60℃以上というのが当たり前でした。あらためて断熱の効果はたいしたものだと思います。自分で設計しておいてなんだか遠まわしな言い方で恐縮ですが、机上の計算上は成立しても冬場の厳しい北海道で実際に住い手が快適に感じるか否かは実際の経験値が欠かせません。そんな意味においては住い手のみなさんと一緒に作り上げてきた成果こそ「300mm断熱の住い」という意識が強い今日この頃です。

北海道のプレカット工場は丁寧な加工と高い技術力を持っています。従来は全て内装に隠れてしまう骨組みも材種を地元特産の唐松に変え積極的に顕し(あえて天井を貼らないデザインとすること)とすることで空間ごとに異なる表情が自由に楽しめるようになりました。写真の奥は和室で手前は土間玄関。建具を開け放つと両方の空間が一体になりますが仕切って使う場合はそれぞれの空間に相応しいインテリアになるように工夫がしてあります。もちろん玄関が寒い、土間が冷たいといった室温を適切にデザインできないような場合は論外ですが、それをクリアできるようになりさえすれば家中を室温なんて気にせず隅々まで自由自在につなげて使えるようになります。北海道に住んでいると「当たり前じゃん!」と思う人も多いでしょうが実はこれってまだまだ北海道だけなんです。


こちらは二階の様子。小さな子が階段に落ちないようにピッチを狭めた手摺を付けてあります。


こちらは子供たちの勉強コーナーです。突き当りがトイレですがその上にはパッシブ換気と機械換気の穴が見えます。


こちらは南側の窓の前にテレビを貼り付けるための縦格子。こちらもすっかりお馴染みになりました。


各室には温度調整用の小さなパネルヒーターがあります。必用な暖房熱量としてはなくてもよいのですが、暖かい寒いはほんとうに個人によって差のある感覚ですから最近は各室に付けるようにしています。暖房というよりは除寒器とか微調整用のサブヒーターのような使い方がみなさん多いようです。こんなところも300mm断熱を何軒も作る中で得ることが出来た貴重な経験値です。


内装が終わりオーバーハングがよく分るボルダリング(岩登り)壁。


クロスの角が欠けないようにコーナーを4mmのR
面とし、下枠も太鼓面とした窓廻りの納まり。


こちらは和室の障子の枠回り。枠材は全て北海道産の白樺積層合板。


階段の段板をきれいにくり抜いてスリムな鉄柱を立てたところ。木の柱にすると10cm角の寸法が必要となり、ごつく野暮ったいのです。鉄柱なら直径6cmで十分柱として使え見た目も気になりません。

今日はJAZZなんていかが?やっぱO.ピーターソンのピアノでしょう(笑)



2014年3月3日月曜日

恵庭の家 内装工事+外装工事

美しい外部の木貼りがもう少しで完成間近の「恵庭の家」。お客さんと現場監督さん、職人さんの人徳で毎度ながら快晴の現場です。しかし...人がいない納期が間に合わない等々...工期の維持に誠に苦戦!もう少しあと少し頑張れ~っ!(笑)今日は部分的に出来上がりつつある内装のあちこちを確認に来ています。毎度ながら細かくてスイマセン。

家族間のコミュニケーションや子供のお絵かきのためにホワイトボードを壁に埋め込みました。でも壁には書くんじゃないぞ~(笑)。ちなみにホワイトボードのペンは油性なんですって。

リビング側から冷蔵庫を隠すことと、照明の光をきれいな影が伸びるように演出して階下に落とそうと考えました。加工はキクザワさんの自社加工。美しい組み上がりです。

こちらはものを壁から浮かして取り付ける際の仕掛け、その名も「いんろう」。外部と内部が出入りして水戸黄門さまの印籠のようでしょ?(笑)

美しく磨きこまれ太鼓状に加工されたエコシラ(白樺)合板の枠廻り。こちらもキクザワさんの自社加工。写真は植物性のオイルで一回拭き取っただけですがこの仕上がり。うーんキクザワさん、瀧澤ベニアさんありがとうございます。

私の事務所では壁の角を立てません。要は直角(ピン角)はご法度!なんです。理由は出来上がりはきれいでも必ずすぐ欠けるから。写真のように4mm~16mmの間でR面を取るために強化のプラスチックコーナーを入れます。元気な子供たちが多いこの家ではぶつけやすい角はエコシラ合板による縦枠。それ以外はコーナー部材による補強としています。

こちらは縦枠と巾木の取り合い。枠の見付け厚は18mm巾木は30mmで6mmの目透かしの加工をして床から少し浮かせたように見せます。掃除機やほうきを壁に打ちつけた時に壁と床の間にダメージが残らないように、しかし大きすぎるのはよくありません。役割を最低限の寸法で満たすこと!なかなか一般の方には分ってもらえませんが、こうしたところを小さく精巧に作るためにはそもそも柱と梁の組みつけの精度が高くないと出来ません。

右側が子供室、左側がキッチンです。

こちらはオーバーハングがついたボルダリング(岩登り)コーナー。ホールドを六角ナットで簡単に取り付けられるようにジベルがすでに仕込んであります。もちろんこれもキクザワさんのKJ棟梁作。美しい木目の唐松構造用合板に30cmピッチでホールドを固定できます。

こちらは100×200の白色タイルを縦方向にウマ貼りしたストーブのバックです。古レンガ風や耐火煉瓦などが多いのですが私の場合は最近はこうした白のタイルを使うことが増えました。もちろんネット貼り(複数枚を一度に貼れるために職人の技能をあまり要しない)なんかじゃありませんから、タイル割をしっかり現場で行って半端な余りが目立ちづらいように目地の巾も調整してあります。

こんな感じで張り上げると枠の太鼓面の内面にピタリと納まります。枠よりタイルの面が高いと美しくありません。

大きなパノラマウインドウが入ったリビング。一軒また一軒とお隣やお向かいの家が増えるのを眺めるのもこの窓です。まちの歴史を映しながら子供たちはあっという間に大きくなるんでしょうね~(笑)

南側に前傾したフォルムを持つ「恵庭の家」夏場の日射遮蔽のために大きく庇を張り出した外観です。
 
今日はバンアパ...雪にも似合いますよね~(笑)