2018年11月17日土曜日

西野里山の家2013

 
外壁が味わいを増した「西野里山の家2013」
 
もうすぐ冬ですね~(笑)
サイディングだらけの住宅街に木製外壁を加えよう。敷地の周りに豊かな緑が残っていることが多い北海道ならきっと外壁の変化が庭や周囲の緑と連鎖してハッとする街角ができないだろうか・・・
 
新しい家のくせに、街並みに妙に馴染む感じがいいのではないか、人はみんな年を取る・・・変わって行くことは誰にも止められないけど刻む年月がみすぼらしさや寂しさではなく・・・味わいや愛らしさに変わるような年の取り方ってできないものか?
 
それが家ならどんな素材がその想いに答えてくれるだろう・・・

空を斜めに切り取るようなアングル。四角い屋根が多い中で片流れの屋根は目立つ。

 
外壁は庭づくりに用いた枕木と同じ肌ざわり。まだ新しい家であってもピカピカの馴染まない感じを少しでも和らげたいなと・・・
 
どうだ!一番新しい俺はピカピカで偉いだろう!という感じが恥ずかしくて嫌だなあ~と。
 
そんな風に感じませんか?(笑)

2018年11月13日火曜日

銭函の家2009

 
設計から、あっという間の10年。来年で竣工10周年の「銭函の家」。断熱はグラスウール相当で壁:350mm、屋根:480mm。サッシはIWS㈱(当時の飯田WWS㈱)が担当し後にPHIのAグレード認定を受けたプロトタイプが使われている。外装は道南杉、屋根は当時、先輩の小室雅伸さんから教わったばかりのシート防水、ダブルスキンの玄関ドアは荒谷邸からアイディアを拝借、パッシブ換気、外付けブラインド、石狩湾を望む北側のカーテンウォール・・施工を担当いただいた橋本川島コーポレーションさん大工工事を担当してくれた丸三ホクシン建設さん・・そして貴重な挑戦の機会をいただいたクライアントさんには感謝の言葉しかありません。

最上階に取り付けられた日射遮蔽のための外付けブラインド。

こちらは西側の外壁面(庇ナシ)

こちらも同じく西側の外壁面ですが上部には庇があるところ。杉の赤味がまだ少し残っています。

こちらは庇の下。色はさめましたが杉の赤味が残っています。

こんな風に部分的に味わい深く色変わりして行きます。

抜けるような秋空の青と外壁の対比がとても力強く感じました。


キッチンの小窓

敷地からは石狩湾を航行するコンテナ船が見えます。