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2020年9月2日水曜日

宮の森の家Ⅱ お引渡し


今日は午後から「宮の森の家Ⅱ」の取説&お引渡しでした。竣工のお祝いにお花を買って伺いました。

各協力業者さんからはそれぞれ取り扱いの説明があり・・・(写真はクリナップさんによる各種キッチン機器の説明の様子)

お花はいつも妻がお花屋さんに頼んでくれるのですが、今回は優しい黄色とピンクで室内が華やかになりました。 
4カ月半現場を取りまとめてくれた丸作吉田建産㈱のN所長、そして吉田社長ごくろうさまでした。
またこの大変なコロナ禍の中で私たちに大切なご自宅を任せていただいた建て主さまに心より御礼申し上げます。おかげさまで最後まで仕事をやり遂げることができました。今日からはご自宅としてみなさまで楽しんで住みこなしていただければ幸いです。(笑)

数カ月の間にすっかりと色変わりした外壁。空はそろそろ秋の色が感じられるようになりましたがこれからさらに味わい深く色変わりするのが楽しみです。

家の中心に吹き抜けを持つ「宮の森の家Ⅱ」ハイサイドライトで拡散された光が降り注ぐLDKです。 
こちらは玄関土間を見返したところ。土間にはペレットストーブを置きました。

吹き抜けの中に設けられた階段です。


吹き抜け南側のハイサイドライト。拡散光が空間全体を明るく照らします。

こちらは二階の洋室。窓はFIX+ドレーキップです。

こちらが玄関土間。LDKと列柱で曖昧に仕切ることで狭さを感じることなく明るさを引き込みます。

右側の玄関収納は床から天井までの大容量。玄関廻りにものが多い北国の暮らしに役立つ間取りです。

もちろん玄関用のルンバを走らせられるように収納扉は10cm以上床から上げてあります。 
私の事務所オリジナルデザインの椅子は旭川家具の老舗、匠工芸製。写真はひじ掛けと脚の接合部分。ビスを使わずウオルナットの楔を打ち込んで止めています。 
玄関土間からLDKをチラリ・・屋内は極力オープンな間取りで明るく開放的に。最近は随分、北海道らしさとしてこうした間取りが市民権を得るようになりました。

寒い玄関だと絶対に不可能な間取り、反対に室内から不要な寒さを除くことができれば寒さを理由に付けられていた扉や間仕切りはもう必要ありません。

そんな風に寒さの解消で不要になった扉や壁をどんどん取って行ったら・・30坪の小さな家でも・・・意外や広いこと、広いこと・・・

厳しい冬を抱える北海道では・・断熱は当初、光熱費の節約のような生活防衛の手段として始まりましたが、現在では間取りにも大きな影響を与えるようになりました。本州に比べるとまだまだ歴史の浅い北海道ですが、少しづつ地域性が形になるような気がして・・地域に生きる設計者としては嬉しく思っています。

今日はハリーコニックJr.かっこいいです!



2020年8月31日月曜日

宮の森の家Ⅱ 食卓製作工事

今日は「宮の森の家Ⅱ」の食卓を作りに現場に来ました。

っと言っても天板はいつもお世話になっている「店舗什器製作所」さんで既に加工済み。事前に現場に届いていたので、これに脚を取り付け塗装をします。 

店舗什器製作所HP http://tenpo-kagu.jp/

私・・設計事務所なのですが当然ながら簡単な大工工事も好きでございまして・・ちょっとしたものならお作りする場合もございます。

今回もクリナップさんのキッチンセットに合わせて、極力手軽にシンプルにとご依頼されました。

上の写真は作業前の風景、家具の組み立ては美装の終わった室内で行うことが多いので当然床や壁を傷つけないように養生が欠かせません。ですのでこんな風に工具も毛布の上に・・

必要なものを全てセットし電動ドライバーの予備電池を充電器へ・・さて準備完了! 
まずは、足の裏に床を傷つけぬようにフェルトを貼ります。これはとても大切!このフェルトの有無で床の傷みが全然違います。

特に体重を掛ける椅子やテーブルの脚には必須です。 
こんな感じで脚1本当たり4本のビスで固定します。力任せにいきなりビスを打つのではなくて丁寧にドリルで下穴を開けてから、ビスを8分目まで打ち込み、脚のガタが出ないように本締めします。 
こんな感じで、後々+ドライバーでも、10mmスパナでも脚を取り外せるようにビスを選びます。+ビスだけだと上手にやらないと+溝をナマシ易いので最近はこのタイプのビスを使っています。

下穴を開けてからビス打ちしたので傾くことなくきれいに打てました。 
テーブルは重たいので裏を持って動かします。そこでこんな風に軽く汚れ止めの塗装をします。こうしたひと手間で天板の裏に手垢が付きにくくなります。 
今度はオービタルサンダー(電動研磨機)に紙やすりを付けて、木目方向に丁寧に天板を研ぎます。強く押し付けないで一定の速度で木目に沿って塗装前の表面を滑らかにします。 
WAXはスウェーデン製のBONA。木部の仕上げWAXは今まで色々と使ってきましたが、乾きが早く赤味の強い樺の木目が映えるBONAは最高です。

全面に薄く塗って拭き取り、乾いてから再度サンドペーパーで研ぎ二回目のWAX塗布そして拭き取りしました。WAXは重ね塗りをすると深みが増して最高の仕上がりに、後は住まい手さんにお任せです。

余談ですが、窓枠や建具枠、階段や手摺・・基本的に室内の木造作部分は全てこのBONAで仕上げています。以前は家具屋さん、建具屋さん、建築一般とそれぞれの工種に塗料の選択は任せていましたが、お客さんが自分で補修する際に複数の塗料が必要な事、正しい選択ができるかどうか分からないことから、今では基本的に全てBONAに統一しています。 

こんな感じで出来上がりました。キッチンセットの強めの赤味とピッタリ。普段からキッチンを製作していただくクリナップ直需事業部さんや今回のテーブルを加工していただいた店舗什器製作所さんにしっかり木色の好みを伝えておくことは大切です。 
木目もしっかりWAXで浮き出てきれい。角が痛くないようにテーブルの4辺は全て優しい太鼓面が取られています。 
拡大写真がこんな感じです。

今日は最近はまっているアバロンジャズバンドで!


2020年8月8日土曜日

宮の森の家Ⅱ 内装工事

「宮の森の家Ⅱ」は内装がほぼ完了しました。曇りガラスを通して光が拡散する感じはとてもきれいです。

屋根の木組みと合わせて家がきれいに見える場所です。

クリナップ直需事業部さんによりキッチンが取り付けられました。今回のキッチンのポイントは客席側には柔らかな表情のエコシラ合板、作業スペース側は白のメラミン化粧板と貼り分けたところ。 

ベーシックなデザインながら白の壁の中に柔らかな木肌が色を添える内装となります。
大きな吹き抜けを家の中央に持つところは「西野まちなかの家」に似ています。

こちらは吹き抜けに面した畳コーナーです。

今日はボサノバでも聞きながら仕事しましょう(笑)




2020年7月22日水曜日

宮の森の家Ⅱ 内外装工事


雨の合間を縫って外装を貼り終えた「宮の森の家Ⅱ」。今回は押し縁が45×30と太いのでより精悍な印象になりました。
内部では石膏ボードがどんどん貼られています。室内に間仕切りが少なく大らかな間取りなので屋内で石膏ボードの加工ができます。

写真は土間玄関ですが、アウトドアスポーツが大好きな住まい手さんのために準備室を兼ねる空間としています。またもう一点はゆったりとした土間空間でストーブの炎が楽しめるようにペレットストーブが置かれます。 
二階では寝室やその他の部屋のボードが貼られて行きます。界壁が太鼓のように反響し音が隣室に伝わるのを抑えるために界壁には遮音用グラスウールが詰められます。 
1階は階段が掛けられほぼ石膏ボードを貼り終えました。写真に見える正面の壁は美しいレッドシーダーの羽目板を貼ろうと思っています。

今日はOfficial髭男dismなんていかが



2020年7月2日木曜日

宮の森の家Ⅱ 外装工事

毎日・・雨が多くなってきました。雨の中では中々外壁を仕上げられなくて、大工さんは内仕事を先行しています。

今日もほぼ一日雨続き・・屋根の板金も、エントランスのシート防水も既に完了済みなので心配はありませんが・・外壁が一向に進んで見えないのが残念です。

今のうちに窓廻りをしっかりチェックしておきます。

外部から見た時にサッシの枠の厚みを極力見せないように納めて行きます。

こちらは完成した窓廻り。窓枠は従来のように壁より出るのではなく壁より引っ込んんで深い陰影を作ります。

もちろん見た目の良さのみならず、耐久性や断熱上もこんな風に壁の中に引っ込めてしまった方が断然有利になります。

当事務所でいつも作っている300mm断熱の家では一般的な家の約3倍、ここ数年・・高性能と言われ始めた200mm断熱の家と比べても約1.5倍の断熱材を使いますから必然的に壁が厚くなり特徴的な窓廻りに進化して行きました。

こちらは窓下の水切りを下から見上げたところ。強度を出すためと見上げた時に板金の裏の色が見えないように板金屋さんは二枚合わせで丈夫に水切りを折り上げてくれます。

こちらは赤見の強いカラマツ材の列柱を設けた玄関廻りです。保護剤を塗った当初は淡かった色も初夏の日差しできれいな茶色に色変わりし始めました。

この保護剤ですが樹種と日当たりによって様々に発色が異なり経年がそのまま味わいに変わって最近はとても人気があります。

こんな風に玄関ポーチに刺さり込む視線を和らげるために列柱としています。

今日はP.ギルバートなんていかがだろう


2020年6月19日金曜日

宮の森の家Ⅱ 気密測定一回目

本日は「宮の森の家Ⅱ」の気密測定の第一回目。結果はC:0.1cm2/㎡と最高でした。特に気密に関するディテールは断熱の品質と耐久性に直結するために2009年から防湿&気密層を傷付けない納まりを始めましたが、その間にお付き合いさせていただいた多くの工務店さんから様々な改良点をご提案いただき、10年以上に渡り改良を積み重ねてきたものです。そんな中、当現場が初めてのお付き合いになるヨシケンさんの大工さんの手によって良い結果となったことは設計者としてもひと安心。それと同時に、協働という対等な目線のコミュニケーションがいかに大切か、また今まで様々な改良点のアイディアを頂いた工務店さんたち、現場で実践を重ねてくれた棟梁さん大工さんたちに心より感謝したいと思いました。 
室内側に気密層がある納まりは、耐力面材の外側に気密層がある納まりと比較すると対結露上はより安全側になるものの気密シートの連続が複雑で数字は出難いです。

厚手の気密シートは挟み付けることで性能がぐっと上がりますから、従来の気密施工の名人たちは室内側の石膏ボードを全て貼った状態で気密測定をしていました。

但しこの工法はもし万が一漏気が分かっても治す術がありません。理由は簡単で漏気部分は既に石膏ボードで覆われてしまっていて目視が困難だからです。そもそも石膏ボードを貼ることで気密を出しているのですから、ボードを外しながら漏気部分を見付けることも状況を難しくします。平たく言えば室内側の石膏ボードを用いた従来のボード気密とは一発勝負・・コツを体得した名人限定の工法とならざるを得ない点が課題でした。

果たして目の前の気密施工が満足すべきものだったのか?改善点があるのか?を確認し、仮に後者ならその時点で対策を行う余地を残すためには写真のように気密シートが目視できる状態で気密を出す納まりが必要でした。 
こんな感じで室内側の細い間柱で気密シートを挟み付けて、シートが見える状態で気密測定が行えるようにします。

言ってしまえば簡単ですが・・ここまで来るのに意外に時間が掛かりました。

今日はスカパラなんていかがでしょう


2020年6月18日木曜日

宮の森の家Ⅱ 上棟式

昨日は「宮の森の家Ⅱ」の上棟式でした。午後から現場を片付けて掃き清め、宮司さんをお呼びしました。

朗々と響き渡る声で建て主さまのご繁栄と家内安全そして現場の無事故と安全を祈念していただきました。

想えばこうして上棟の日を迎えるまで、気付けば3年の歳月が経っていました。幸運にも他の現場の忙しさにかまけていた自分はおめでたいことに、本来の上棟の喜びを忘れていたように感じました。

つい昨日まで・・図面の中にしかなかった絵が現実に変わる驚きと喜び、日増しに出来上がる姿に私たちも、住まい手さんもどんどん日々の楽しみが増して行きます。

世間ではコロナ禍と言われますが、日常がほんの少し変わることで・・毎日忙しいと働いていたことが・・いかに幸せでかけがえのないものだったのかを想い出しました。 
コロナが原因で亡くなられた方々や今も闘病を続ける人達には心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。また毎日、命がけで治療や看病に当たる医療従事者の方々、インフラを支えるソーシャルワーカーの人々には感謝と応援の気持ちを捧げます。

その一方でそうした多くの尊い犠牲を通して頂いたチャンスをけして無駄にすることなく家づくりに打ち込めることに感謝したいと思います。

今日はピアノが聞きたくなりました。


2020年6月13日土曜日

宮の森の家Ⅱ 断熱&気密工事 室内


宮の森の家Ⅱはほぼ・・来週から外装材が貼れる状態にまで到達しました。しかし・・午後から急に降り出したひどい雨のために・・多少外仕事を残した状態で、内部の断熱&気密工事に予定を変更。

北海道の大工さんらしいきれいな壁の105mm充填グラスウール。グラスウールは最も安価な断熱材であると同時に最も丁寧に充填しないと本来の性能が出ない難しい一面も持っています。そこを充分理解した上で施工や設計をしないと図面上の厚みは充分でも 、実際の性能はその半分の家と変わんないよね~なんてことにもなりかねません。
上の図は繊維系断熱に慣れた施工者や設計者ならお馴染みの図ですが・・GWの充填とは中々コツを要する作業で例えば上から3番目のように間柱の際でほんの少し無理にGWを押し込んだだけで本来100mmのGWが実は46mmしか効いていない!(ショック!)というものです。要は図面に100mmと書いたから100mmの断熱が出来上がる訳ではなく施工次第で50mm断熱かもしれないしもっと悪いかもしれないと・・だからGWは本当に丁寧に丁寧に入れないといけません。

実際にこの絵を知らない大工さんや監理(管理)者はこうした施工を当たり前のように見逃してしまいます。同じ厚みで断熱したはずなのに・・暖かい家と寒いとクレームになる家があるのは、この基本的なコツを知っているか否か・・なのです。

こんな風に丁寧に充填します。丁寧に施工できさえすれば最も安価なGWは一転、最も費用対効果の高い断熱材です。

熱橋となる部分の羽子板ボルトや金物類は予めしっかりウレタンにて防露対策をしておきます。

広幅シートを充分な重ね代を取って先張りシートと連続させます。

外部とつながる部分はケーシングを打ち込んでこれからガスケットを被せて周囲をテーピングします。
今日はPIZZICATO FIVEなんていかが