2011年12月16日金曜日

春光の家 雪にも負けず

今日の旭川は午後から激しい雪になった。100坪を超える春光の家の屋根の上では懸命の工事が続いている。防水まであと一歩。外部を囲い一層でも断熱工事が終われば、状況は劇的に好転する。N所長、K棟梁あと一歩!頑張りましょう!

一服の休憩の間も雪は降り積もり丸鋸や釘打機を隠してしまう。

室内では、搬入された木製サッシが塗装後、乾燥養生され取り付けを待つ。




冬の夕暮れは早い。3時半には照明が必要になる。

現場に貼られた図面。これから天窓の取り付けを行う。

帰りの気温は約-6.1℃。急激に冷え込む。

今日は倉木麻衣でもいかが?

北25条の家 気密測定

本日は気密試験の日、朝から現場には緊張が走ります。というか大工さんや電気屋さん設備屋さんも腕を上げ、試験を始めた当初よりは余裕を感じるようになりました。全員で忘れていそうなところを確認し、気密テープとコーキングを手に数値を読み上げるDr.タギ氏の声を待ちます。結果はなんと現状でC:0.2cm2/㎡!
北25条の家では部屋の内法寸法重視のために室内側に専用配線層を持ちません。壁のコンセントや配線は従来どおり壁内設置です。にも関わらずほとんど変わらない成績が出るのは、全員のチームワークが優れているという事でしょう。現場の頑張りに拍手!

参考までに、全国一の高性能といわれる北海道の地域仕様「北方型住宅」の性能基準によれば隙間相当面積はC:2.0cm2/㎡以下と定められている。

武田社長とDr.タギ、そして現場の皆さんに贈ります。
ヴェルディーなぞいかがでしょう?






2011年12月14日水曜日

宮ノ丘の家 板金工事02

無事にステイルーフ(無落雪板金屋根)が完成した「宮ノ丘の家」、屋根もフェノバボード180mmの外貼り断熱で、その上に置き垂木をした手間の掛かる作りになっています。先日納めた天窓もぴったりで違和感がありません。

下から空を見上げるのもたいへん楽しい体験です。

 また今日は、電気屋さん設備屋さんともども内装に絡む貫通部分やスイッチの位置、壁の仕上がりやその種類についてしっかり打ち合わせを行いました。実は、宮ノ丘の家の特徴は極力、構造美を見せつつ内装を行わないことなのです。外壁廻りはほとんどすべて柱と梁を顕し、壁も柱の上からボードを貼る大壁(オオカベ)と柱と柱の間に壁を作る真壁(シンカベ/日本伝統の和室のような壁)が三種混在する室内を目指しています。一般に内装にはお金がかかると思われていますが、反面柱や梁の傷や汚れを覆うこともできます。反面今回のようなパターンは仕上げ一発でごまかしが利きません。図面のうちから見えてくる柱や梁はカラマツ材をはじめ強度と意匠性に優れるものをチョイスして養生をし、大壁には通常のものを使う等の見極めと最新の注意が必要なのです。出来上がりは大らかで気取らない感じになりますが、電気の線や設備の管類をいかに隠し取り回すか?といった各部門担当者の悩み深い努力なくして「宮ノ丘の家」の内装はけっして完成しないのです。そんな意味で現場の顔合わせや人間関係の構築はこれまた品質に直結する大切な心がけといえるのです。皆の技量と知恵を合わせて作業に当たります。


今日はEPOでもいかがですか?



2011年12月12日月曜日

みなさんひさぶり!レイ君です!


家に来た時はわずか450gだった体重も1kgに増え
少し凛々しさの漂う最近のレイ君です。

実は家一番のいたずら小僧で...
先日も面白いことをやらかしてしまいました。(くっくっくっ!)

前日の献立がキムチ鍋だった我が家...
当然ながら残ったスープは鍋と共にかなり辛い状態で流しに置かれていたのだが

ふと家人が目を離した隙に流しにジャンプしたレイ君。

世間知らずとは怖いもので...
あろうことかその激辛スープをペロリ、ペロリ...

ふと、今まで経験したことのない刺激に気付いた頃には既に遅し...

悲しいかな...

猫の習性でなんとか口の周りをなめて辛さを薄めようとはしてもそうは問屋が...



長男が悲劇に気付き、救出した直後の映像は目が点の状態で...
(家族は皆、既に爆笑状態)


「レイ君辛いよ~」と言っては見ても...
口の周りの毛にはしっかりと唐辛子エキスが染み込み、なめればなめるほど辛さは補給され続け。
家族の全員が絶えがたい笑いに包まれる中で...なんとか落ち着きを取り戻したレイ君でした。
子猫は好奇心が旺盛、皆さんも目を離した隙にはぜひご注意を(笑)

実はブリグリの川瀬智子のファンだったりします。えっ!意外?.. 私もそう思います。






北25条の家 気密工事

「北25条の家」が気密工程に入りました。そうもうすぐにタギ先生の気密試験の頃合ですよね?ブログで何度も紹介しているように気密においては絶対の自信を持つ丸稲武田建設の武田社長の厳しいチェックの中で今日も現場は進みます。もちろん他の工務店の水準が低いのではなく(笑)基本的に弊社の物件の全てがC値(相当隙間面積)が今のところ0.2cm2/㎡以下ということですからみなさん十分に凄いのです。まあ0.1と0.2の違いといえば、家中の隙間をすべて一箇所に集めたとしたら名刺1枚より小さいか若干大きいか位の差しかありませんが、数値化(みえる化)すれば思わず燃えてしまうのもまた人情(笑)。というわけで今日は気密の監理をしています。

コンセント廻りや...

弱点となりやすい角部分の増し張りテーピング...

先張りされた開口部廻りにしわやよれがないか否か...じっくりと見てゆきます。

外部は既に板金の下地まで到達し板金屋さんの乗り込みを待つばかりです。最近、外壁は木貼りの仕事が続きましたが、「北25条の家」は久しぶりに(2008年の新川の家以来)板金の外装となります。シンプルな壁面を生かしコンパクトなキューブ(四角形)が映えるようにクライアントさんとも色々と検討を重ねました。

この写真を見て「おっ!」とか「ほほう~」と唸る人はまあ...かなりマニアでしょう(笑)。手前が現場の屋根、奥が隣家の屋根ですが雪の量がまったく違いますよね~。そう、断熱がしっかり機能していると室内で暖房しても屋根の雪にはほとんど熱が伝わりません。当然ながら屋根の雪は降ったままの粉雪の状態を保ちやすく→風が吹けば飛ばされやすくなり→氷柱もできづらい。ということになるのです。このシート防水のテーブル屋根を教えてくれた先輩建築家の小室氏曰く「屋根の雪は落とさない、さわらない」がコツとのことで、今ではすっかり弊社おなじみのスタイルになりました。ほんとうに持つべきものはよき先輩です。

さてigrek-Uに匹敵する凄腕の素人パピヨン誠のパフィュームカバーはいかがでしょ?
すごいですよ~。ちなみにベースに絡む高速カッティングギターも彼、カッコイイです。

宮ノ丘の家 板金工事

本日は板金工事。アスファルトルーフィング(防水紙)を下地に貼り天窓廻りをきっちり納めてゆきます。「宮ノ丘の家」の屋根勾配は2寸5分(約18°)足元に気をつければ十分立って作業が可能です。この屋根に落雪防止の屋根材を貼り天窓を付けます。北海道の美しい雪を愛する建て主夫婦がいつでも、天空から舞い降りる雪を室内から楽しめるように天窓は80×140cmの大きめのものを用意しました。もちろん夏場の昼間は開放すると家中の熱気を吸い上げ、夜間に開放しておけば夏の夜のすがすがしい森の冷気が室内に流れ込んで1階の土間床を蓄冷するという仕掛けです。
森の中という敷地の特性を生かして冬も夏も楽しみながら日々暮らせるように建築物理を担当するDr.タギ氏や剛建築工房のI所長、I棟梁との協働作業が続きます。

宮ノ丘公園を望む絶景の中工事は進みます。

天窓の上部に雪避けを打ち付けます。

窓と野地板の際はしっかり防水テープで目張りします。

高所の安全に配慮しながらM主任のきめ細かな管理は続きます。

今日は凄いテクで注目のigrek-Uのバンアパ!本物も凄いけど彼も最高です。

2011年12月10日土曜日

春光の家 屋根断熱工事

連日の雪の中、雪かきと共に屋根の断熱工事を進めるK棟梁。100坪にも及ぶ屋根の面積は、なかなかにたいへんな仕事です。今日は快晴!しかし旭川の快晴は夜間の冷え込みが心配になります。放射冷却現象といって、大地の熱がすべて空に吸い上げられてしまうからです。 現場的にはなんとか早く断熱工事を終了させて、内部の作業に移行したいところです。天候次第とはいえN所長とK棟梁の阿吽の連携プレーに注目が集まります。頑張れ~!


道路もすっかり圧雪。現場の除雪もタイヤショベルで行います。


防水の下地の構造用合板が二層貼りであることを確認します。

さーて淡々と熱く進行しましょう!
今日はYUKIでJOY!

2011年12月7日水曜日

稚内へ 現状の住み心地は?

昨日は稚内へ、秋に竣工した事務所の住い心地を確認するために特急宗谷で向かいます。

車体がステンレス製の宗谷、なかなか渋くて好きな車両です。

昨日は道中どこも雪、むしろ稚内市内は少なくて少し安心しました。

太陽熱パネルを装備した建物の全景。簡単に説明すれば、太陽の熱でお湯と暖房をまかない、不足分が出れば深夜電力でバックアップする給湯+暖房一体型のソーラーシステムの第一号採用物件なのです。国産でも同様のものは過去にもあったのですが、寒冷地向けにしっかり作り込まれたものはありませんでした。写真のものはドイツ製で担当した設備屋さんがかなり取り付けに苦労したものです。

採熱パネルは真空管式で高効率、太陽熱をお湯に換え貯湯する。光を電気に変換する場合と比べて圧倒的に効率がよくシンプル。
機械室はこんな感じです。クライアントさん曰く「ものすごく快適!寒さのない室内は素晴らしい!」とのこと、反面「まだ少し室内が暑いのでもう少し室温を下げたい」とのことでした。現在、無人温湿度計により記録を取っていますが、結果を見て調整を加えれば快適で燃費よしな事務所にさらに近づくでしょう。今後が楽しみです。

今日はJ.ベック ギターの神様なんていかがですか?

2011年12月5日月曜日

北方型住宅講習会

 今日は、ひどい雪でしたね~。みなさんはいかがお過ごしですか?さて今日私は、北方型住宅講習会に来ています。なんと毎年無料で最新の計画+施工技術を学ぶ機会が、私たち北海道の設計者には用意されているのです。もうみなさんご存知の方も多いと存じますが、特にここ数年「北方型住宅」は北海道の住宅の優れた地域仕様としてずいぶん知られるようになりました。ひとつは地域版の長期優良住宅として3年連続国から選ばれたこと。気密測定試験や熱損失係数の明示等、温熱環境工学分野の設計スキルが大胆に導入(性能や燃費のみえる化)されたこと、さらには3.11の東日本大震災によって、私たちのエネルギーに依存しすぎた暮らしを見直す機運が高まったこと等ではないでしょうか?耐震性能の強化のみでは建築としては不十分であることが全国的に問われるようになり、従来のような熱の移動を考慮しない設計思想は時代遅れになりつつあります。
 さらにBIS(ビルディングインシュレーションスペシヤリスト/断熱施工技術者)といった専門資格を設けて地域で技術者も育てるような試みは全国になかなか例を見ないユニークな取り組みです。もちろん前述の「北方型住宅」はこのBIS取得者しか設計することができません。地域のノウハウや技術にもしっかりラベリングをしてPRする。地方が今後生き残るために欠かせない戦略だと思っています。
 さて来年も最高の仕事ができるように今から準備!準備!です。

今日はBIRDなんていかがですか?

2011年12月3日土曜日

宮ノ丘の家 断熱工事02

昨日の天候回復を幸いに人数を掛けて屋根を野地板まで完成させた「宮ノ丘の家」。しっかり養生を行い来週は板金工事の予定です。

壁の断熱工事もどんどん進み、サッシの取り付けが楽しみです。

木製サッシの下地と水切りの下地。斜めに角度を付けて加工されています。このように窓を建て込む下地を完璧に作り、もしサッシに寿命が来ても簡単に交換できるように考えてあります。「25年たったら家ごと壊すのだから、それまでもてばいいよね。」という考え方は私の関わるチームすべての現場にはありません。家は長持ちするに越したことはないし、万が一壊れた部分は最低限の手間で交換可能なように作ること。もっと大切にされてもよいと思うのですが。

さて今日は週末ですし、大好きなP.S.ボーイズでもいかがですか?

北25条の家 断熱工事03

北25条の家は本日、外貼り断熱工程に入りました。9cmの木質断熱材を下地の間に押し込みますが、その際グラスウールと最も異なるのがその密着度の高さでしょう。腰の柔らかなグラスウールと異なり下地にしっかり密着する様子は、木質ウールというよりはやはり木質繊維ボードといった表現がぴったり来ます。
                                

高い形状安定性はこういった込み合った部分もピシッと隙間なく断熱材が入ります。

外壁から受電する電線が通るCD管です。
全世界的に見ると、繊維系断熱材はどんどん高密度化し重く、形状安定性の高いものに進化しつつあります。一方細繊維化にこだわり、低密度化し運搬費の安さを売りにするのが国産のトレンドです。もちろん丁寧に施工すれば国産品でも性能は出ますが冒頭のような下地への密着度などを考えると国産品もがっしりとした密度の高さがほしくなります。㈱木の繊維の製品はたいへん優秀な断熱材ですが、断熱性能のλ値のみの比較だとなかなか差が実感できません。いつも私が現場にこだわるのはこうした理由からで現場のきらいな人に「その違い」はなかなか見えづらいのです。

今日は大好きなアシュケナージのショパンはいかが?

2011年12月2日金曜日

春光の家 上棟式

今日は大安吉日、旭川で「春光の家」の上棟式です。上の写真は覆いの取れた旭川駅のガラスのカーテンウォール。ロビーから街並みが一望できます。開放的で明るくて素敵だな~と思って近づいてびっくり。というかがっかり。

この写真はカーテンウォール部のガラスの拡大写真ですがなんと5mmの単ガラスが使われています。足元の強力な暖房機で冷気流(ダウンドラフト)と曇り止めを力づくで片付けようとしているようですが、せっかく素敵なデザインもこうした部分を見ると悲しくなります。建物は床と壁と天井で構成されていますがこの基本的な部分のデザインもさることながらその断熱性(熱の移動速度)をしっかりデザインできなくては、気候の厳しい北国では建物は長持ちしません。残念ながらこうした見識のある無しは、技術の進歩や最近か昔か?といった事柄が原因ではないのです。

上の写真は小樽市市民会館、1963年竣工。モダニズムの影響を受け今見てもカッコイイ!しかし窓は...


薄いガラスが1層のみ。枠も断熱性には程遠い鉄製のサッシ。気密性はほとんど期待できない。さらに沿岸部のためにオリジナルのサッシはその多くが錆びて既に交換されている。

こちらは、日本郵船小樽支店、1906年竣工。実に小樽市市民会館の60年前の建物。

こちらの窓はペアガラスで断熱性に富む木製サッシ。当然当時のもので材質は磯舟に用いたシコロ材。

なんと開閉部分には当時高価だったビロードを用いた気密ガスケット(パッキン)が用いられている。北海道の公共建築は道外の建築家によるものも多い。もちろん優れたデザインや最新のインテリアのセンスには見習うべきことも多いが、地域の気候や風土にももう少し目を向けてはいかがだろうか?


雪の中で進行する「春光の家」。写真は屋根の上。

シート防水を用いることで屋根から自由に塔屋を突き出すことが可能となった。

外壁にほとんど窓がないために各部屋への採光は中庭と天窓で行う。

美しく組まれた、ホビールームのカラマツ天井。

祭壇が設えられて。

宮司さんが祝詞(ノリト)を朗々と読み上げる。奥に見えるのは棟札。工事店や棟梁、設計者の名前が書かれ、天井裏に納められる家のお守り。今度見られるのは、50年後か100年後か?未来の設計者や棟梁は棟札とこの家を見てどう思うのだろう?未来の人々に笑われぬようにしっかり勤めたいと思います。
 雪の中、連日頑張るK棟梁とN所長にこの場からエールを送ります。
また無事上棟を迎えられた建て主さま、心よりお慶び申し上げます。
期待にこたえられますよう精一杯努力します。

夜もふけたので、エンリオモリコーネでもいかが?I LOVE 1900!!