2019年4月22日月曜日

SIR工法技術講習会

 
うーん先日のセミナー・・目からウロコ・・でした。ご存知のように古い建物を耐震改修するのに、外壁を剥がして合板を貼るのはよくやる方法・・「ついでに断熱も~」なんつー人はよほど省エネだったり健康意識や予算に余裕がある人が多い・・なので全国的に見れば耐震性1番、防火性2番、断熱性3番みたいな優先順位(あくまで予算的には・・)に陥り易い。(寒い北海道のみが断熱の優先順位が高い)要は・・耐震と断熱を一緒にできればそれに越したことないけど・・耐震性向上に直接関係ない断熱はやっぱ・・予算的にはお荷物なのよね~(笑)というのが今までの常識だった。
 
 
しかしみなさんどうだろう?・・実は”ある特定の方法”でボード状断熱材を取り付けた方が遥かに耐震性に優れる建物になるとしたら? その工法が第三者機関の技術評価を取得済みで今後、国を始め地方自治体が様々に用意するであろうリノベ認証やインセンティブに使えるとしたら?・・・凄ーいいハイテクを使ったコアで高価な方法じゃなくて・・原理だけ見ればみんなやってきたありふれた民間療法・・だからそもそもハードル低し(笑)でもそれに向き合って地味な実験を繰り返しボード状断熱材が実は耐力面材として高いポテンシャルをもつことを発見し・・第三者評価まで取得する。最近、新築にも改修にも使える技術こそ最高だと思うようになってきたけど・・また新たな北海道発の技術として大切に使わせて頂きたいと思いました。素晴らしい技術を開発していただいたUM教授(元北総研)、H准教授(元断熱材メーカー)、そして関係各位のみなさんに心より御礼申し上げます

 
なーんだ・・断熱も一緒にやる方が耐震性もあがるんじゃんね~となった方が、寒冷地にとっても温暖地にとってもハッピーだと思います。

 
しっかり第三者の評価も得ているところがよい。従来型の新築のみならず、後から直す型の技術がたくさん出てくると、今あるストックを直してもう一度使うことができるようになる。親の家を子供が引き継ぐことができれば、子世代は家づくりと言う大きな投資から解放され子供の教育や自身のためにお金を使う余地が生まれる。
 
結果として、デザインや設計と言った事柄に価値を見出す人が増えると思う。

 
北海道において、良い技術とは様々な人々の協力で生まれるという事実。
 
今日はH.E.R.Oでスーパーパワーズなんていかが