2016年10月25日火曜日

北広島の家 満員御礼!

先日の10月15,16と二日間に渡り、「北広島の家」の見学会に来ていただいたみなさま、厳しい工期の中、事故なく美しく現場を仕上げてくれたチーム北広島のみんな、そして地域のものづくりを発信したいという私たちの思いを受け止め、快く見学をお許しいただきました建て主さまに、この場をお借りいたしまして心より御礼申し上げます。当日は札幌をはじめ、旭川や後志管内からもたくさんのみなさんに足をお運びいただきました。中でも嬉しかったのは「今回で3回目です!」とおっしゃる見学会の常連さんがいらしたり、工務店、建設関係者、なんとたくさんの若き設計者のみなさんが見学に来てくれたことです。ご同業の訪問はいつだって緊張するし、裏の裏まで見られちゃいそうでちょっと恐くもありますが(笑)・・・・・ 難解な超断熱住宅のノウハウをプロ、素人を問わず隠すことなく社会に公開(還元)することで、次の世代を担うつくり手たちがもっとワクワクする住いを若い内からたくさん作れるようになるといいなあ~と思います。私もよき先輩方になんでも教えていただいたし、そうやって代々伝承されるからこそ断熱住宅は北海道の特産品なんだと思います。
 
早い秋の夕暮れ。窓に明かりが灯り始めると炎が恋しくなる季節です。
 
郊外の住いでニーズの高いカーポートですが玄関アプローチや物置、夏場の駐輪場を兼ね、車を道路側に出すと北海道名物、BBQスペースに早変わりします。車庫の中で通りの人目を気にしながら煙まみれでやる古典的なBBQもまたおつなものですが(笑)・・・「夏場の屋外ジンギスカンは文化だ!」と考えている私は可能な限りこうした半屋外の空間がつくりたくなります。もうこれからは寒くなりますが、建て主さんには来年ぜひ玄関前の焼肉を楽しんでほしいと思います。

こちらはバックヤードに相当する主婦コーナー。台所から連続していて手洗いやPC、FAX、有線電話も使え、買い置きもたくさんストックできます。一体となった大きなLDK空間は北海道の家の特色ですがそのためにはこうした裏方の空間をしっかり作ります。

こちらは見返し。キッチンは既製品のステン天板を流用し、木目が美しい白樺の積層合板の扉としました。製作はもちろんクリナップ北海道支店、直需事業部の石川さん。最近はクライアントさんの奥様から逆指名も増えました。もちろん今回も美しい仕上がりです。
スワン型の混合栓や木目合わせされた白樺積層合板の扉。

扉を開くと繊維を互い違いにサンドイッチした美しい断面が見える
 

こちらは食卓テーブル越しの風景。食卓テーブルは旭川家具の老舗、匠工芸。
担当は二代目の桑原 強さん。 
こちらは台所から南の窓を見たところ。 

テーブルは片方を壁に固定した一本脚。掃除が楽だし足もぶつけなくて楽ちん・・(笑)

断熱建物特有の残響を和らげる有孔ボードの折り上げ天井。フローリングは北海道産の真カバ材。生産者は瀧澤ベニア株式会社。各部の造作に使うエコシラ合板(白樺積層合板)と共にすっかりお馴染みになりました。
 
今日はクラプトンが聞きたくなりました。