2017年7月7日金曜日

西野まちなかの家 基礎配筋検査

本日は暑いですね~現場に居るとくらくらしてきます。熱中症に注意ですね。本日は「西野まちなかの家」の配筋検査に来ています。
 
見るところはまず鉄筋の縦横の間隔。私の事務所では一般的な縦横30cm間隔ではなくて20cm
として鉄筋量を増やしています。 鉄筋は13Dと10Dを使いますから重ね継ぎ手の定着長さを10Dなら40倍で40cm、13Dなら同じく52cmと鉄筋のマス目を読むだけで監理が手早く済むように工夫しています。

次にスリーブ(貫通する管)を見て行きます。

コンクリートの壁に排水や給水、換気のための孔を空けることは必要な反面、壁の強度を低下させる恐れがあります。そこで開口補強と呼ばれる、孔の周りの鉄筋量を増やしてひび割れを防ぐ工夫をコンクリート施工前にしておきます。

たとえば100φ以下なら補強ナシでもできますが、丁寧な基礎屋さんは管の口径を問わず全ての貫通部分に開口補強を入れてくれました。


こちらは基礎断熱に用いるEPSと呼ばれる断熱材。通常は厚さ16cmのものを使います。

こちらは止水板です。

見え難いので拡大しました。住宅の基礎は断面がアルファベットのTの字を逆さまにしたような形をしています。作る際は水平の基礎底版と垂直の立ち上がり部分の二回に分けてコンクリートを施工します。その際継ぎ目から水が室内側に浸入しないように底版に半分埋め立ち上がり部分とコンクリート内部でつながるように上の写真のような止水板を施工しておきます。こんな工夫一つで基礎の内部(床下)に水の浸入を防げますから床下を全部使うことが可能となります。
 
今日は・・Ed Sheeranなんていかが