2011年8月7日日曜日

畑と仕事

 毎年、今頃が仕事の最盛期、趣味と実益を兼ねて楽しんでいる畑も同じ。バイオリズムがだんだん人間よりも植物に近づいているかも知れません。(笑)
 このブログは建築の面白さを広く一般の方々に知ってもらうことを目的にしていますが、家づくりと同時にみなさんにお勧めしていることに畑作りがあります。「虫が嫌いだから~」とか、「世話する暇がないから~」なんてよく聞きますけど実は種類を選べば、(むしろ毎日食べるほとんどの野菜は!)十分楽しみながら、新鮮な味覚を満喫できます。

 また虫の付きにくいハーブやお花を同時に植えると、意外や舌ばかりか目も楽しませてくれます。化学肥料や殺虫剤に頼らず美味しそうに大きく育てるためには、ほんの少し、ものづくりの感性が必要です。畑やお花が好きになれば、最近の建築が失いつつある庭との関係性を取り戻すこともできます。「なんだ野菜なんて簡単じゃん!」ということに気づくと、日当たりのよいマンションのベランダや小さな空き地が、宝物に見えてきます。植物とはほんとうに凄いもので、トマトの10本、きゅうりなら3本も植えれば、夏中家族全員が毎日おなか一杯野菜を食べても、到底食べきれないほど収穫できます。

 そのまま捨てるのはもったいないので近所におすそ分けとなります。産地も作った人もはっきりしているので安心安全ですし、なにより採りたては実に美味しいものです。結果、失っていた近所付き合いが復活したり、「私もやってみたいから教えて!」なんていわれたり、クライアントさんには「今年も待ってますよ(笑)」と言われることは嬉しいことです。身の回りのちいさなものづくりを見直すことで、放射能や農薬による汚染の不安から救われたり、食べ盛りの子を持つ家庭では家計の大きな助けになったり、子供たちの成長の過程で欠かせない、自分以外の生命と関わる実体験になったりします。

甘みの強い黄色のミニトマト、キャロル。


真っ赤に熟れる長粒種のシシリアンルージュ。

トマトソース用のサンマルツアーノ。

青じその大株。

ピーマンは千成状態。

こちらは、大玉のパプリカ(黄色)、色づくのが楽しみです。

こちらはしし唐。売っているしなびたやつと比べるとほとんど別物のような美味しさです。

パセリの大株。苗を2~3株でものすごくたくさん茂ります。

香り高くきれいな花を咲かせるオレガノ。ピザには欠かせませんよね~。

バジルは大きく林のように茂ります。刈り取って乾燥バジルにするもよし、オリーブ油とともにすりつぶしてバジルオイルにするもよし、熱湯を注いでバジルティーもよし、お勧めはサラダに加えて一緒に食べるのも香りがよくてお勧めです。

なすの紺色の美しいこと。縦に半割にして大目の油で炒めて狐色の焦げ目を付け、お醤油と下ろし生姜or辛子なんて添えてはいかがでしょう?

今日は事務所で使う分を採りました。

野菜の色ってほんとうにきれいだと思いませんか?