原左官工業さんによるストーブ壁のタイル張り工事。熱量の多いストーブをコーナーに置いて45度傾けて炎が居間から見えるようにしたい。・・実に素敵/笑
原左官工業インスタ https://www.instagram.com/hara_sakan/
その反面、コーナー壁には25mm以上の通気層を持った不燃下地の二重壁が必要となる。必要のみ満たすのならばオプションの防火衝立を角に2枚直角に置けばよいのだが、それもなんだか・・かといってEU製の洒落たストーブにログハウスイメージの重たい耐火煉瓦もなんだかちぐはぐ・・
そこで施工図を描いて、コストパフォーマンスに優れたタイルで防火壁をデザインしました。特に耐熱性が要求される二重壁部分は43mmの厚みとして手前に出っ張ります。
ストーブの横には将来的に予備の薪や専用の掃除器具なんかも置くスペースが欲しいだろうと考えてタイル6枚分くらい壁を延長しました。
白タイルは最近増えつつあるプロジェクターによるTVの壁面投影も邪魔をしないし、釉薬が最もシンプルなのでいつまでも古く見えない。一時期流行ったガラスモザイクやラスター(光沢)に気を取られると・・タイルといえどもすぐに陳腐化してしまいます。
この白タイル、費用対効果が高く加工も容易で長年愛用してきたのですが・・現在の生産は□100と100×200の二種類のみとなりました。外国製ですので1枚1枚の寸法精度が高い訳ではなく、したがってタイル目地を縦横に正確に通す張り方は苦手。その代わりジグザグに縦張りしたり横張りしたり従来のタイルといえばグラフ用紙・・みたいなイメージは捨てざるを得ない⇒その分工夫のし甲斐があるということなのです。
もちろん国産タイルのように9枚で1シートのようなシート張りなどなく、片面取りや両面取りのような役物もない。そんな中、親方と弟子の息子さんは1枚1枚丁寧にタイルを張ってくれます。安価でも映えるためには職人さんの腕を要求するんです・・
ダイヤモンドカッターでタイルを正確に切断し、こんな風にきれいに納めてくれます。
うーん親方・・上手いねえ~
こちらはキッチンのタイル張り。タイルを使う際のコツは一定以上の面積を貼ること。よく流しの前だけとかレンジの片側のみ、洗面器と鏡の下のみ・・みたいな張り方がありますが、あれではタイルがかわいそう。窓周りの巻き込み、床まできっちり張り下げる。そうすることでタイル本来の良さが見えてきます。
もちろんタイルは高価な壁装材。簡単にたくさんは使えない。そこでコスパに優れたお薦めの材料探しがすごく大切。前述の使いこなし方も含めて普段からしっかり準備しておきます。ちなみに国産タイルだとこの1/3くらいの面積しか張れません。
その一方で、長引く円安の影響で一時は安価だった外国製品も高騰が続いています。タイル自体は素敵で大好きですがいつまで使えるかなと・・ふと不安にもなります。
ストーブの耐火壁完成です。親方と若大将に感謝です。
こちらは脱衣所の床、無垢のフローリングが傷まぬよう最近は脱衣所の床にタイルを張って差しあげることが増えました。
今日は久々にHSCCなんていかがでしょう