2019年10月14日月曜日

週末


週末はこれから着工予定の建て主さんと一緒に現在進行中の現場を見学しました。

大多数の日本人にとって一生に一度の家づくり。全て要望通りの部屋数と面積が取れて予算内にも収まれば嬉しいものの・・・理想と現実が必ずしも一致しないのがこの世の常・・そんな意味では家づくりもその例にもれません。

図面の印象と実際の空間はどう違うのか?、3畳や4畳は本当に狭くて部屋としては使い物にならないのか?、物事を決めて行く際になにを重視せねばならないのか?一見さも重要に見え易いものはなんなのか?・・・

ここ数年は、地域から腕の良い大工さんが急激に減少し反面、若手による大工さんのなり手も少ないために慢性的な大工さん不足が続いています。日本の経済的な停滞はその反作用として輸入建材の高騰を招き・・住まい手さんの収入が伸び悩む中、建設物価はじりじりと上昇が続いています。

かつては最低でも延床面積40坪以上を目標に!と言われた時代もありましたが最近の札幌近郊では30坪前半の二階建てがその主流になりつつあり・・少人数世帯では20坪台の間取りもけして珍しくなくなりました。

平たく言えば物理的に大きな家を建てることはどんどん困難になりつつある中で、小さな家をいかに広々と機能的に作れるのか(設計できるのか?)、まさに設計者の力量が従来にも増して問われるようになっています。

もちろんそんな設計者の努力も大切なのですが、その提案を住まい手さんが十分理解できないと、、、できる力を付けないと、、そもそも間取りのやり取りなんて進まないんです。

だって、間取りのコツなんて知らないし、、知らなきゃあ決断なんてできませんもんね(笑)

そんなこともあって図面と実際の空間の差を体験し感覚を磨きながら、不安なく打ち合わせが進められるように実体験という機会が建て主さんには重要になってきます。

当日も吹き抜けの広がりの感じ、間仕切りのない開放感の確認、間口に対する吹き抜け高さの確認等をお伝えしました。


家に帰ると、今年最後となった畑のトマトをゆっくり煮ながら週末の残りを過ごしました。

夜には今春、室蘭に就職した長男も帰ってきたので久しぶりに家族全員が揃いました。任地の話しをあれこれと聞きながら、家族だんらんを楽しみました。

最近つくづく思うんですけど・・さりげない日常って実はすごく幸せですよね。これからもたくさんの家を作りたいと思いますけど・・幸せな住まいにできたらいいなあ~と(笑)

今日は久々にバンアパ行きましょう!