縦の押し縁が終了し、現在塗装中、しっかり仕上げの色を入れてゆきます。色が剥げたら素人でも簡単に塗れて何度でも新品並みに生まれ変わる外壁仕上げ、18mmの貫板を用いて定期的にメンテを行なえば50年以上、木の外壁は大丈夫。
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本棚や作り付けの造作材等を加工しています。この時期になると各室の仕上げ各部の仕上げ等々の決め事をしっかり詰めておかねばなりません。
玄関の縦格子を加工しているところ。彫った溝は、材料の見付を小さく見せると同時にビス隠しに使います。材料はニレ、いいオイルを見つけたので拭きあげて木地のまま仕上げるつもりです。
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吹抜けの上からだとこんな感じです。
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この年代の家の特徴は階段が急で怖いこと。そこで段板の奥行きを4cm拡げ、蹴上げを3cmは低くしないと安心して降りられません。当時の平均では階段の段数は13段程度。これを15段にします。当然ながら段数も段板の寸法も増やすことで階段の全長は長くなります。反面、踊り場は狭くなってしまいます。そこで1階の窓の下枠の高さを踊り場の高さに揃え壁の厚み分踊り場を広げています。
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読書家のご主人の本棚を吹抜けから見上げたところ。ランマのように空いた穴は1階に主人の気配をつたえ、昼間は吹抜けに溢れる光を天井越しに本棚の裏に導きます。中央の本棚に一つだけ空いた穴は、向かいの公園のプラタナスが中央に見えるように高さと場所を決めました。