
今最も注目されるキーワード”再生”再利用”。
建築で言えば”リフォーム”ですよね。
西岡の家は築32年の住宅を新築同様に再生するプロジェクトとして現在工事が進行中です。そんな中、中間現場説明会を企画いたしました。北海道の最先端のリフォーム事情にふれていただくとともに当日は設計者による説明会や性能向上をリアルに体験できる公開の気密測定試験を予定しています。また、補助内容等の説明も予定しておりますので、リフォームをお考えの方はぜひお越し下さい。
札幌会場:モエレ沼(ガラスのピラミッド)




現場にタワークレーンが常備されることの多いドイツでは、かなりの建築部品が組み上げられたまま上空に運び上げられる。
中央の大きな窓の中心には向かいの公園のプラタナスの大木が見えるようにレイアウトしてあります。2階の階段を下りるときにいつも木々の緑を感じられるように。
通りからの眺めです。
庇は見事に頑丈に付いていました。棟梁にどうせなら60cmなんて言わないで1mくらい跳ねだせばよかったかも??(笑)なんて言ったら「やめましょうよ~」と顔で言われてしまいました。
親子鷹で現場を仕切るS棟梁、お父さんと同じ現場でまして自らが棟梁なんて素適でしょ?お若いのにご覧の通りのきれいな仕事。現在32歳とのことです。
うーん水鏡!じゃありません。深さ1cmのプール。
平均台ではない。(笑)なにかというと...この上にベニアを敷いて鉄筋を組んでコンクリートを打つ準備をしているところ。床が固まると、この平均台のようなものは床下に職人さんが入りばらばらに解体して床の穴から外に出します。何気なくコンクリートを見てるけど元はどろどろ、型に入れて固めてようやく役に立ちます。要は型枠:かた+わくをいかに上手に作れるか?なのです。
定規を布基礎に打ってゆきます。
オレンジが床下の給気温調整用のエキセルパイプ(樹脂製暖房用管)のサヤ管です。150Φが給気管です。このように基礎伏せ図を確認したときに出る管類を全て確認します。相手がコンクリートなので忘れると厄介です。

外部に出る管にも断熱が施されます。給水管を凍結から守ると同時に、室内の熱も不用意に地中拡散しないように考慮 した結果です。
塩ビ管の外周に断熱を施したさや管の中に水道管等を通します。
アースチューブの様子:画面奥の上に見える給気管から吸い 込まれた空気は地熱で予熱され、画面中央の2本の管より 室内に取り込まれます。極力機械を用いないで、外部の冷気を穏やかに加熱するのが目的です。
本日も雨の前にコンクリートが打ちあがる見事な展開です。今日はコンクリート工事を解説いたしますね~。 青く見えているのがフォームポリスチレン板(通称FP板)商品名でスタイロフォームなんて言った方が分かりいいです。この建物は基礎の外側にこのFP板を100mm、内側に後ほど75mm接着します。副次的なメリットしてコンクリートを外断熱すると紫外線による劣化から守ることができます。いくらコンクリートでも太陽と風雨に平気でさらすような設計では(特に日本の建築用コンクリートは)長持ちさせようとすると相応の費用や手間を覚悟せねばなりません。
長い方が32トン引き抜き金物(32KNホールダウン金物)短く細い方が通常の12mmアンカーボルトです。前者は基礎+土台+柱の3つをしっかりつなぐことが目的、後者は土台のみを基礎とつなぐことを目的としています。赤→はHD、通常アンカーは-と分けて数日前に打ち合わせたとおりの位置にセットされていることを確認後コンクリートを打設します。
少々分かりづらいですが、HDと通常アンカーの他にリブの付いた鉄筋が多数立ち上がっています。
この家には外の空気は地中を通って入ってきます。冬でもこの深さなら凍らないし安定した地温が保たれているので、外気を地中に通す間に暖めてしまえるからです。
何気なく埋めてあるように感じますがしっかり外部に向けて勾配が取られ、もし室内で管の内部に結露しても外部に設けた枡に結露水が流れ出るように工夫しています。