2025年5月9日金曜日

北郷の家 2025.05.08

 

北郷の家は屋外の吹き抜けだった玄関ポーチ上に床が増設されました。また基礎の床下換気口は基礎断熱化により役目を終えるので埋めるための工事が進んでいます。
こちらが玄関ポーチ上にできた床です。


こちらは吹き抜けとするために2階の床を約8帖分取り去ったところです。それに伴って上下階に柱が連続するように柱の本数を増やしてゆきます。屋根の雪荷重を素直に1階の基礎に落とすために大切な作業となります。

今日は高中正義で行きましょう







南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.08

 

南幌まちなかの家Ⅳの基礎断熱は厚み19cm。きれいに施工完了いたしました。基礎の天端はセルフレベラーで水平も調整済みです。

5月に入っても曇りや雨が多い北海道ですが、南幌の夕焼けは相変わらずきれいです。二階の窓からは毎日この美しい西日を楽しむことができます。

こちらは浅基礎とインフラ(公共上下水道)の深さの違い。ここ数年続く建材費の高騰を受けて、コンクリート量を圧縮するために基礎を安全に浅く設計しましたが、インフラの埋設深さは従来と変わらないために随分と建物が上に上がって見えます。家庭内から出る温度の高い排水は浅くても凍る心配は少ないのですが、給水(水道)は凍結深度以深に埋設しておかないと凍ってしまいます。

地盤には水はけのよくない粘土質が多く含まれているので、建物の前後に集水井戸を掘って敷地内の水位を下げます。

今日はaespaなんていかがでしょう



2025年5月4日日曜日

桂岡の家 2025.05.02

 

桂岡に春が来ました。今日は「桂岡の家2019」に伺ってきました。ちょうど住まい手さん総出で庭づくり。春の風物詩です。

想えば1970年の大阪万博の年に建てられた祖父の家を住まい手であるお孫さんが受け継いだものの・・寒くて、冬には莫大な光熱費が掛かり難儀していたところにご相談を頂き・・丸三ホクシン建設さんと共に性能向上改修したのでした。

「桂岡の家2019」の外構のコンセプトはバラ屋敷・・咲き誇る6月が今から楽しみです。


もともと高木が茂っていた庭は木が伐採されバラの庭に


手前に見えるのはアジサイの苗

外壁も本当に良い色になりました。

Unicorn・・かっこいいです



2025年5月3日土曜日

北郷の家 2025.05.03

「北郷の家」の性能向上改修。各部補強の様子。自分的には1階の柱が長過ぎ、胴差:■105は細過ぎ・・開口部の集中する南側壁面には高さ約2.1mの掃き出し窓を入れても、窓上に結構な高さの下がり壁が残る。そこで既存の梁下に補強の梁を追加し耐力面材で縫い合わせてモノコックにしようと思う。準耐力壁的に壁量の少ない南側壁面を強化したい。床下には防湿と断熱を施し抑えのコンクリートを60mm程度打設した。2階の床はできる限り梁の天端を揃えて強力な接着剤併用で厚物合板を使い剛床とした。もちろん屋根面も同様である。

開口部の多い南側壁面は既存の梁の下に新たな梁を追加した。柱と梁の接合は全て、新築と同様、金物接合にして強化します。

床は24mmの合板を高さを揃えた梁の上に直接、釘+接着剤併用で留めつけて剛床とします。剛床にすることで耐震性の向上、接着剤を用いることで二階の床の打撃音が低減されます。

床下には防湿シート+断熱材+抑えのためのコンクリートを打設しました。

本日の現場の様子です。

今日はLi-sa-X&HAZUKIなんていかがでしょう。オリジナルと聞き比べるのもよいと思います。

オリジナルはこちら・・





 


2025年5月1日木曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.05.01

 

本日の「南幌まちなかの家Ⅳ」二回目のコンクリート打設でした。風は強いものの天候は快晴。工程表通り、ネオス建築さんありがとうございました。

東町の「南幌の家ZERO」同様、街区の中では最初の着工。

敷地が粘土質のために水捌けがあまりよくありません。そこで埋め戻しの際に集水井戸を設けましょうと中野所長さんと打合せしました。

敷地の水捌けの良さは実は重要。床下が乾いた状態となるように今の内から予防措置をしておきます。

広々とした街区の中に一番乗りなのでなんだかとても新鮮な気持ちになります。

今日はChayと東京音楽大学で/笑









2025年4月30日水曜日

北郷の家 2025.04.30

 

「北郷の家」性能向上工事。朝から2人で現場に来てくれたシート防水屋さん。あっという間に下屋を含めて22.5坪の屋根が防水完了。すごく早くて助かります。屋根の断熱と防水が簡単に終わるとその後の作業がすごく楽です。雨の多い日本向きの工法だなあと思います。

こんな風に北側の下屋(1階部分)も陸屋根にしてしまうことで、今まで大量に落雪していた雪がなくなります。その結果、北側の畑に出る出入り口や落雪のために付けたくても付けられなかった開口部も自由に取り付けることが可能となります。よくよく考えれば・・落雪は冬にしか起きないことなのに、その不安が拭えなければ結局北側には窓や動線は一切計画できなくなります。わずか半年のこととはいえ抜本的に解決しなければ通年できないことになってしまう。雪との付き合い方は中々に深いものがあります。

手前に小さく立ち上がっているのが堤防。要は水をせき止める仕掛けです。屋根に雨が降った後、落としたくないところ、例えば窓の前や家の顔となる道路側の正面にはこうした堤防を設けて雨だれを防止し、落としてもよいところは開放してそこに雨水を誘導します。

二階建て部分の屋根も防水が完了しもう雨が降っても安心です。

東側隣家側も完了しました。

今日はRUSHなんていかがでしょう



2025年4月26日土曜日

北郷の家 2025.04.26

 

北郷の家の本日の様子です。下屋(平屋部分)まで屋根が出来上がり後は防水屋さんを待つのみとなりました。

最近は雨交じりの天気が多いですから屋根が先にできるのは本当に助かります。もちろん防水屋さんが来るまで、雨にやられないように簡易的にブルーシートでしっかり養生していただきました。

ここは平屋部分と二階部分の接合部。平屋部分の屋根防水を二階部分の外壁に巻き上げるので、その巻き上げ部分の下地は断熱を含め全て作っておかねばなりません。

灰色の部分が既存の骨組みでその上に屋根の断熱と壁の断熱が加わります。平屋の屋根のみならず、防水の巻き上げ部分(壁)の断熱も先行して行ってから、防水屋さんを呼びます。

朝方の通り雨で養生シートの上には水たまりができていました。まめな養生は本当に大切です。こういうところも経験豊富な飛栄建設の大工さんたちならでは。仕事を実によく知っているので、監理に通う私も安心を頂いています。



工事が新築ではなく性能向上改修なので、気密&防湿シートは柱の室内側ではなく柱の外側に貼ります。耐力面材として使う構造用OSBパネルの外側に貼るので、精度よく気密性能が得られます。恐らく、新築同等の性能が得られると思います。

いいですね~おしゃれ・・



南幌まちなかの家Ⅳ 2025.04.25

 

昨日は予定通りベース(基礎の底盤)のコンクリートを打設できました。この街区では着工1番乗りですので周りが広々として見えます。

床下に湧水し水が入らぬように基礎の底盤はフラットな15cm厚のコンクリートの板で作ります。底盤の下には防湿シートと断熱材も敷き込まれているので、床下が地温で冷やされて結露する心配が減ります。

周囲にぐるりと回されているのが止水版。コンクリートの打ち継ぎ部分から水が入るのを防ぐ建材です。こんな風にして外断熱された水密性の高い床下を作るのが当事務所の特色。そうすることで夏涼しく冬暖かな建物の基本が整います。

今日は復活したGフレンドなんていかがでしょう



2025年4月23日水曜日

北郷の家 2025.04.22

「北郷の家」は屋根から本格的に作業を開始しました。2階の梁組みを完成させるべく、変形した柱や梁を交換又は補強し、極力2025年現時の強度に近づけます。

もう一点、屋根を早く完成させる目的は今後増える雨への備え。GWの連休も近づいてきますから、お休みの最中に家の中に雨が入らぬよう屋根は急ぎたいところです。

既存の細い梁の下に補強の梁を入れ、屋根の上に雪が積もっても安全なように補強を行います。

斜めに渡された仮筋交は、既存建物の狂いを修正し、仮固定するためのものです。この固定が甘いと補強・・すなわち建物を固く丈夫にする際にどんどん建物は変形してしまいます。

上が当時の細い梁、その下に太い梁で補強を行います。

当時は(仕口+釘)だけだったものを金物接合に変更します。


こちらは羽子板ボルトによる接合です。



今日は高中正義なんていかがでしょう


南幌まちなかの家Ⅳ 2025.04.22

 

「南幌まちなかの家Ⅳ」の基礎工事です。コンクリート価格の高騰により浅基礎化が避けられない状況です。従来は地域別の凍結震度の定めに従い、南幌地区では地表面から60cmを基礎底としていましたが、スカート断熱工法(北方建築総合研究所)を採用し安全かつ費用対効果を上げて施工します。これによりコンクリート量は3割程度削減できると同時に床下も室内として使えるようになります。

スカート断熱工法:https://www.hro.or.jp/upload/24251/skirt_manual_sekkei.pdf

本来は60cmの基礎底が約20cm浅基礎となったスカート断熱の基礎です。

設計通りの鉄筋間隔が守られているか確認します。

こちらは基礎の中に水が侵入しないようにする止水版です。

パッシブ換気を行うために床下は室内化する必要があります。また床下は収納としても使う予定ですので、従来のような未利用空間から使える床下空間にする必要があります。当然ながら水が侵入しては床下が使えませんから防水は完全に行います。

浅基礎のもう一つの利点が廃土量の少なさ。基礎工事の際に出る掘削土は通常なら残土処分が義務付けられます。要は敷地内から運び出すのであれば有料で処分しないといけませんよということです。その一方で敷地面積の大きな「きた住まいるヴィレッジ」内では築山にして再利用したり、簡易的な土塁として通りの視線を遮ったり、敷地全体に広く敷き均して残土の存在を消すことも可能となります。今回は築山として再利用する方向で進めます。

ちなみに上の写真は7年前の「南幌まちなかの家Ⅰ」の基礎工事現場。当時はこんなに深く土を掘っている。つくづく最近の技術は進歩したと思います。

こちらが当時の残土の量。今からしてみれば単なる建設価格の高騰のみならず環境意識の進化を感じます。

現場は仮設電気、トイレ、工事看板が設置されています。

こちらは仮設給水です。

今日はHSCCでナイルロジャースなんていかが