屋根があるだけでただの屋外が安心感溢れる室内に変貌します。外が内に(建築)に変わる瞬間です。大梁を倍掛け(90cm間隔)で渡し、梁成(梁のサイズ)にも余裕を見ていますが大梁同士をつなぐことでさらに面剛性と梁の最終降伏強度を最大限使えるようになります。そんなことを棟梁と打合せしました。
必要であってもコンクリート基礎の作れない場合は鉄骨梁による代替法を取っています。こうした「直す、修理する」ノウハウは、新築を前提にした日本の仕様書には載っていません。実際に自らの現場をもって設計者は学ぶしかありません。今後は新築にもまして直し方(リフォーム法)の研究が望まれ ます。
30年前の尺梁(梁の高さが1尺:約30cm)の下に新しい尺梁を補強のために叩き込みます。大工さんは簡単にこなしますが、みなさんも考えてみてください。当然古い梁は中央が下がっています。新しい梁はまっすぐです。普通は簡単に入りません。(笑)
外壁に外貼り断熱の下地と筋交いを兼用した合板を貼り付けます。その際、設計者は釘頭のめり込みに特に注意が必要です。写真は正しく打ち込み深さを調整した釘打機で打ったCN65釘と合板です。