2020年5月13日水曜日

常盤の家 外装木貼り完了

今日の西区方面は午後からひどい雨になりましたが、常盤の家のある南区は曇ったものの雨は少しでパラパラくらい。

 外装の木板貼りはほぼ完了していました。今日は曇りなので外壁の凹凸感があまり見えませんが日が出ると非常に深い陰影を生じます。
室内はこれから内装の石膏ボードを貼って行くのでその前に気密の総点検です。写真は玄関ドアの枠の周囲にしっかりシールしたところ。

板を押さえる押し縁がまだ日光で変色していないので妙に白っぽく感じますがこれからどんどん色変わりして味わいを増して行きます。

先ほどの玄関ドアの屋外側の気密シール。必ず両側から確認します。

きょうは ”くるり”なんてどうでしょう?


宮の森の家Ⅱ 建て方直前

本日は、午後から雷と共に激しい雨、さすがに作業続行は厳しいので、ブルーシートをしっかり敷いて基礎に雨水が入らないように養生して撤収しました。

この後は建物の周りに足場を掛けて土曜日からいよいよ土台敷き、週明けより建て方開始予定です。 


今日はスガシカオなんていかがでしょう


新琴似の家 外構工事

2018年竣工の「新琴似の家」先日よりガーデンジャパンさんによる外構工事が始まりました。今日は雁木内部の平板敷です。

当事務所で設計させていただいた住宅の外構は、ほぼガーデンジャパンさん。デザイナーの小坂さんは毎回素敵な提案をしてくれます。

もちろん写真”映え”のする外構もよいのですが、小坂さんのデザインは身近にある様々な素材を巧みに組み合わせて、一昔前のす・ま・し・た「庭」ではなく、現代的で暮らしが楽しくなる北海道の庭を作ってくれます。

(有)ガーデンジャパンHP http://gardenjapan.co.jp/

今日は撮影途中に雷と共に大雨になり・・残念ながら写真はこれだけ・・(残念)

正面から見るとこんな感じ・・建物は二年でかなり味わいが増してきました。外構の完成が待ち遠しいです。

今日はMonkey Majik&岡崎体育なんていかが(笑)



2020年5月6日水曜日

三密を避けて 畑

コロナ感染でたいへん静かなゴールデンウイークでした。
今年から一人暮らしを始めた長男次男も帰って来れず・・ステイホーム
近所のホームセンターで買っておいた土と苗で、今日はまだ実家にいる3男と一緒に畑づくりです。

まずは伸びかけた庭の雑草を刈って・・・

小型のカルチベータ(耕運機)で土をよく耕します。トマトは同じ場所に植え続けると連作障害を起こすので、土替えをして植え付けます。

最初は効きも早いし配合済みで手軽なので化成肥料を使っていましたが・・ここ10年程は有機肥料に変えまして、苦土石灰に米ぬか、油粕、鶏糞、バークたい肥なんかで作っています。 
今日はトマト9本植え付けた時点で雨のため中断。明日以降少しづつ苗を増やして行こうと思います。

実はもう15年以上も前に趣味と実益を兼ねて始めた畑・・近所の畑名人に教わって数年後から凄くたくさん採れるようになったので・・お客さんにも勧めるようになりました。

お子さんと一緒に、庭がなくともプランターでOK。ハーブ類各種、トマトにキュウリ、ナスにピーマン、シシトウ、唐辛子、ズッキーニにカボチャ、ジャガイモ・・・

北海道ではこれから夏にかけてジンギスカンや焼き肉を楽しむシーズンになりますから庭の実りは大活躍。ぜひみなさんにお勧めです!
                     
写真は昨年のものですが、本当にたくさん採れて、毎年夏には建て主さんにお裾分けしています。

お庭は中々手入れもたいへん・・でも畑は作る楽しみ、日々育つのを見る楽しみ、お子さんと一緒に収穫して、家族一緒に「美味しいね!」って食べる楽しみがあります。
                    
写真は「宮の森の家」の住まい手さんの畑。毎年、お庭をお願いするガーデンジャパンの小坂さんの作る畑土は栄養満点!どんな野菜も凄く良く採れます。

トマトにズッキーニ、ピーマン、ナスに根菜類・・・

虫よけのお花も可愛いですね~(笑)

こちらは葉物野菜・・毎日美味しいサラダが食べられます。
私のところでは、葉物の他に、二十日大根とルッコラなんかも作ります。

今日は午後から雨・・Jamiroquaiでも聞きましょう。


                    

2020年5月4日月曜日

常盤の家 外壁木貼り工事

「常盤の家」が外壁の木貼り工事に到達しました。写真の方向は西側なので、特に貼った後からどんどん色が変わって行きます。

北側は既にほぼ貼り上がり西側と東側が進行中です。

こちらは、飛栄建設さんの土場で作っていただいた外装の板材。日本全国の材木屋さんで「貫材」の名称で売られている規格寸法105×18mmの板材を保護剤に漬けたものです。外壁に貼った後はその家ごとの敷地条件(日当たり)によってさまざまに変化します。

こちらは2階のテラスの下地。梁材の天端が傷まないように板金で笠木を付けてその上から床のデッキ材を敷き込みます。

南側に開いた幅2.6m×高さ2.3mの大きな窓。窓の奥にはお向かいの大きなこぶしの木が見えます。

今日はShania Twainなんていかがでしょ(笑)


宮の森の家Ⅱ 基礎工事

「宮の森の家Ⅱ」は布打設まで完了。あとは土間1回で基礎工事は完了。埋設部分の設備配管を終えたのちに埋め戻しとなります。

写真は玄関部分の床スラブ部分。手前にこれからコンクリートを打設するための土間の差し筋が見えています。

こちらは外周部以外の布基礎。型枠の下から全然トロも染み出していない。完璧な打ち上がり。基礎屋さんありがとうございます。

アンカーボルトにトロ飛びも少なく、非常にきれいな打設です。

ゴールデンウイーク明けに建て方開始です。


今日は洋楽がいいですね~(笑)


2020年4月28日火曜日

常盤の家 板金工事

「常盤の家」の窓下水切り。いつも先端を15mmでピシッと曲げて下板と合わせて薄くシャープに作ります。

飛栄建設さんの板金屋さんは(有)赤塚板金工業さん。飛栄さんの協力業者さんは若い社長さんが多いけど、赤塚さんもその一人。設計者の好みをよく聞いてくれていつも凄くカッコよく納めてくれます。
有限会社 赤塚板金工業HP https://www.akaban.jp/business.html

こちらが水切りの上板。先端に下板をひっかけるレの字の加工が見えますか。ここに短い下板を引っかけて水切りを下から見上げても裏地が見えずかつ二枚合わせにすることで丈夫に作ります。

こちらは下板を加工しているところ。職長さんは短い差し金とハサミ一丁で鉄板を自由自在に形作って行きます。本当に見ていて気持ちがいいくらい。

見る見る水切りの形になってきました。今は水切りの裏を見ています。先端は二枚合わせで丈夫に、見上げても板材の裏のグレー色が見えないように・・・

ペンチで掴んでくいッと曲げて、狂いが出ないように正確につかんで整形します。

端部を折り返して、木口方向(断面方向)に蓋をします。

ボンドを付けてシュッと下地に滑らせるようにかぶせて隠し釘打ち。見てよ0.35mmの薄い鉄板でこんなにきれいな水切りを作るなんて・・何度見ても凄い!

釘は外装の板で隠れる絶妙の位置・・くう~っ職長!さすが~っ(笑)

折り紙と同じ要領で薄い一枚の鉄板が山折り谷折りを駆使して、こんな風に直進性の高い立体に仕上げられるんです。

こちらは小屋根の軒廻り。こちらもピシッと・・今度は継ぎ目なく加工されているのが分かるでしょうか。

山本さん、私らが運搬しやすいように短く切って現場でつないだら嫌だろうと思って一枚加工にしておきましたよ(笑)そんな赤塚社長の声が聞こえてきそうですね。
                     
通常はこんな風につなぎ目が入ります。

こちらは、薪ストーブの煙突の屋根欠き込み。色が白っぽく見えるところまでが屋根のシート防水。その下に黒く続くのが板金。

つまりシート防水の屋根を完璧に作るためには板金屋さんの優れた技術が欠かせません。

屋根のシート防水の立下りとそれに取り合う板金の軒包み。こちらは樋と取り合うので軒の出が10cm短いタイプです。

今日はエンニオ モリコーネを聞きながら一日テレワーク・・
なんだか映画が見たくなりますよね~(笑)



2020年4月25日土曜日

常盤の家 防風透湿シートまで完了

屋根のシート防水が完了し、軒先とシート防水との取り合いや、腰水切、窓水切がほぼ完了した「常盤の家」です。

ここまで来ると後は、通気胴縁(外装下地兼)を打ち付けて外装の木貼りを始められるようになります。 
こちらは薄く跳ね出した軒先を下側から包み込んだ板金の仕事。

こちらは屋根面のシート防水。端部の立ち上がりは壁の通気層に屋根面の水を回さないための工夫。 
壁との取り合いの両端部をしっかり確認します。

二階のテラスの下地もこんな風に防風透湿シートとの取り合い部分をしっかりテーピングします。 
階段室の踊り場が空中に跳ね出した南西側立面です。外壁の防風透湿シート(タイベック)が全部赤文字(3m広幅)なのが分かりますか?赤文字のシートは幅が広いので継ぎ目を減らして建物全体を覆うことができます。

こちらは赤文字のシートと青文字のシートが混在しているのが分かりますか?青文字は幅が1mの防風透湿シート。常盤地区は山から降ろす風が意外に強いので防風と開口部の保護のために袖壁付の庇を取り付けています。

窓が木製でも樹脂でもほんの少し軒や袖壁で開口部を保護しておくと、後々の耐久性がぜんぜん違います。北海道の家の屋根は重たい雪を意識的に落とさないように作ることが多いですから、雪のない地域のように深く跳ね出した軒の出が難しい場合もありますが、開口部を守るための軒の出や袖壁は非常に有効です。

意外なことですが壁を厚く断熱する「300mm断熱の家」を主に作るようになってサッシのトラブルは減りました。壁の断熱が今の半分だった頃は、サッシが外壁より飛び出してしまい、そこで通気層内の水が堰き止められ・・サッシの上枠から漏水なんてこともありました。しかし壁が厚くなったことでサッシは外壁より室内側に引っ込みそうしたトラブルもなくなりました。

今日はなんかビートルズが聞きたいです。

話しは変わりますが・・新型コロナウイルスと日々戦う医療従事者のみなさん、子供たちを見守って下さる先生方、平常業務をこなしながら道民や市民の不安と向き合う公務員さんたち、不安を抱えつつも日々精一杯現場で働く職人のみなさん、工務店さん、現場監督さん、建材を供給いただく多くの生産者やサブコンストラクターのみなさんに心より感謝申し上げます。現場がある以上・・テレワークでロボットに作らせる訳にもいかない・・だからくれぐれも注意深く。GWはしっかり休んでまた頑張ろう!

宮の森の家Ⅱ基礎工事

「宮の森の家Ⅱ」は型枠の組み立て中です。コンクリートの打設は今回を含めて後二回。基礎をなんとか連休中に終わらせて、連休明けから建て方開始予定です。

半分枠が付いた状態。鉄筋の見える内にケーシング(管)等の確認を終えておきます。

白く見える断熱材は基礎の外周部分。排水管の個所数と高さを確認。また正面には、外周に直行する袖壁部分が見えます。床近くが暖房管用のケーシング、上に見えるのはお湯と水の配管用です。

こんな感じで、二回目のコンクリート打設まであともう少し!頑張れ基礎屋さん。

基礎断熱部分に直行する地中梁の鉄筋です。しっかり通っています。

今日はビートルズなんていかが


2020年4月22日水曜日

常盤の家 現在の現場の様子

ガデリウスの玄関ドアが設置された「常盤の家」の玄関ポーチ。もちろん多雪地域なのでGL~1階FLまでの高さは屋外のポーチで稼ぎます。

温暖地でよく見られるようなGL+100のポーチで玄関に引き込みそこから式台2段で1FLみたいな高さ処理は私の場合はあまり行いません。

チークの突板が貼られたガデリウスのSV00はすっかり定番になりました。幅1m×高さ約2.2mのドアとしては今のところ非常に高いコストパフォーマンスです。

普段のメンテナンスも付属のワックスで拭くだけなので簡単です。こうしたスウェーデン系列の玄関戸は北海道では昔からスウェドアの愛称で数社からリリースされてきたので信頼性も高くて安心です。

さて本題の付加断熱ですが、下地にGWを充填したら上から石膏ボードで覆います。これは木張り外壁の防火性を高めると同時に、22条地域(屋根の不燃化地域として札幌市では全域指定)内で必要な準防火構造を満たすためです。

防風+防水+透湿シート(タイベック類)はこの石膏ボードの上からピシッと貼りその上から通気胴縁で押さえます。

GWの膨らみにタイベック類が影響されなくなるのでもの凄く通気が効くようになります。

開口部を守る庇や袖壁もタイベックの上から取り付けます。屋根も壁も基本的に断熱構造を優先させ軒の出なり庇や袖壁はその外側に後付けして行くという考え方で、断熱構造をあちこちで切断しないことがとても重要です。 
左側に袖壁の梯子が出来上がってきました。


屋根の通気垂木(軒の出)はタイベックで覆われた断熱構造の上に通気と断熱構造を絶対に邪魔しないように取り付けます。 
通気垂木の間隔は45cmですが、その間が通気層と雨水混入時の排水路として機能します。排水路ですので当然壁の通気層と連続させておいて、雨水が地面に落ちるようにしておかねばなりません。

もう一つ大切なことは通気層の通気は低いところから高い所へ抜けるというような、一方向の流れのみを想定して作るのではなく直行方向にも抜けるように、通気垂木を加工しておくことです。また通気垂木の高さを9cm以上取ることも充分な通気量を確保する上で大切です。

今日はBuena Vista Social Clubなんていかがでしょ・・うーんハバナを歩いてみたい。