2012年6月19日火曜日

宮ノ丘の家 外構工事

 すっかり季節もうららかになり、「宮ノ丘の家」では外構工事が始まりました。工事担当は(有)ガーデンジャパンの宮村さん。社長自ら現場で汗を流します。

 傾斜地に立つ「宮ノ丘の家」にとって欠かせないのが、道路と摺りつく法面(ノリメン/傾斜面のこと)の処理です。1階をトンネルのようにくりぬき内部を車庫兼スロープとし、北側の道路と南側の庭をつなげたのですが、このスロープが砂利敷きのままだと、車の出入りのたびに道路に砂利を撒き散らして具合がよくありません。そこで(有)ガーデンジャパンのデザイナー小坂さんお勧めのユーカリの枕木と大好きな札幌軟石で舗装することにしました。

 実は二年前の「西岡の家」でも枕木と軟石で街路に面した素敵なお庭をアレンジしてくれた小坂さん。わずか一年でしっとりと馴染んで深みを増す材料と彼女のセンスの良さに味を占めて相談をお願いした次第です。大学時代に美術を専攻していた彼女。素材の使い方や舗装のパターンには、本人は謙遜すれど独特のものがあります。これからのシーズン、皆さんも素敵なガーデナーとお庭づくりを楽しんではいかがでしょう?


(有)ガーデンジャパンHP http://www.gardenjapan.co.jp/

こさかにっき http://ameblo.jp/tongarikame/


グレーの素朴な表情の札幌軟石。現在も埋蔵量は豊富で地域を代表する素晴らしい材料です。昔は倉庫に家畜用の施設。特にサイロなんかにたくさん使われました。その他にも、基礎石や舗装、塀なんかも味わいがあります。

敷き込みは、完全に手作業。軟石も枕木も重量物ですから、職人さんたちは一苦労。おまけにこ周辺は、地盤が良すぎるくらいなので、こぶし大の石がごろごろ出てきます。

軟石の木口。上が鋸で切った平滑面、下がタガネで割った石肌。簡素であたたかく味わい深い表情です。軟石は多孔質の石でコケが繁殖しやすく1年くらいで程よく建物に馴染みます。コンクリートやブロックとは一味違う、癒し系のキャラでしょうか?(笑)

写真はタガネと槌で軟石を割っているところ。上手く石目を見つけるとサクッと割れて気持ちがいい。もちろんコツはありますけど。(笑)

インナースロープとなっている「宮ノ丘の家」かなり舗装面積はあります。

すっかり緑に色付いた背後の雑木林。どんぐりの木(ナラ)の大木がきれいでした。

緑に映えるこげ茶の外壁。ふと見ると...おっ!

ハチの巣を発見!あまり大きくならないうちに処置するのが肝心。

南西側から見た「宮ノ丘の家」トンネルから北側の道路が見える。


今日は一日、汗まみれになって働いた二人に贈ります。

サイモン&ガーファンクルなんていかがでしょう。







2012年6月5日火曜日

5月から6月へ


上の写真は、私の町内会が毎年開くお花見会の様子。今年も行ってきました。

近くの公園を借りて400人くらいが集まる賑やかなものです。毎年五月の半ばから末に行われ、町内会のお母さんお父さんたちは朝から準備で大忙し。で、この日ばかりは近所の皆さんと出かけ、昼間から一杯いただきます。建築関係の人も多い発寒地区。私も含めて、お休みは日曜しかないので、どうぞ許してくださいね~(笑)

5/30には私も所属する(社)建築技術協会の創立60周年記念式典に参加してきました。目玉はなんと言っても、荒谷、丹保、両先生による講演。自らの専門を飛び越えて、複雑化する社会を小気味良く論じ、明解にしようとする丹保先生。より便利であること、欠点のないことを理想とするあまり、それを得るための方法論には執着すれど正しく使うための哲学に乏しい現代社会を指摘した荒谷先生。水循環と熱という自然物理学の権威でありながら、蓄えた知見を用いて今を語る姿勢に感動しました。
最近は、建築家より他の分野の方々のお話に心動くことが多くなりました。すこし残念です。

6/2(土)は運動会。次男の小学校最後の催しに、妻の両親も駆けつけて楽しい想い出になりました。雲ひとつない快晴の中、次男も力を振り絞り、課題の徒競走は第二位に!来年、中学行っても頑張れよ~!!(笑)



次の日の日曜日は、家族みんなで小樽の汐見神社のお祭りに。やっぱ~雰囲気ありますね~っ!町衆の半纏姿の凛々しいこと!次男は型抜きにはまり格闘中!結果は~??

さて仕事といえば、「発寒の家」が着工間近!、「前田の家」は実施設計があと少しで完了、「西野の家Ⅱ」は第一弾の間取りを微修正している最中です。「北7条の家」は土地が確定しこれからプレゼンを予定。30度の傾斜地に立つ「宮の沢の家パートⅡ」も控えています。今年もたくさんのクライアントさんにお引き合いをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
「最高の家づくりにしましょう!」(笑)

今日は素敵な一押しを!

J.フジヤマなんていかが? http://www.youtube.com/watch?v=GqDooYyY6iw

やっぱ本家が好きな人はこちら!

*:やっと出ましたか~...しかし似ていますよね~(笑)


2012年5月27日日曜日

シーズンイン家庭菜園

今日は「宮ノ丘」の家に家庭菜園のお手伝いに来ました。まあ正直...半分仲間に引き込んだ感じといえなくもないですけど~(笑)。しかしお野菜を自分で作るのは実際楽しいですし、上手にできたときは嬉しいですし、食べても美味しいですし~、ご近所さんには喜ばれるし...と私は、よいことずくめだと思っています。昨年の震災の影響もあるのでしょうか?今年はホームセンターに苗がなくなるくらいの大人気!畑がなくたってお手軽にバルコニーやポッドで窓際栽培、簡単に美味しい野菜が作れます。ぜひぜひお勧め!日曜日には太陽の下で畑仕事!な~んて北海道の醍醐味そのものですよね~(笑)

小さい子もお手伝いした気になるのが畑仕事のよいところ。お父さんとお母さんの要領を見ているだけで、自然と体が野菜作りを憶えます。

みんなで楽しく土づくりからして二時間半で植え付けまで終了。ちなみにメニューは...
1:ジャガイモ(2種類)
2:にんじん
3:大根
4:ラーディッシュ(二十日大根)
5:ピーマン
6:シシトウ
7:枝豆
8:ナス
9:トマト(3種類)
10:青じそ、赤ジソ
11:レタス

夏が楽しみですね~(笑)

先週、.植え付けが終わった私の畑。最近はぐっと暖かくなってきたので一週間で苗はぐんぐん成長します。

ピーマンとシシトウに韓国唐辛子

レタスも青々!

ミントは豪快に茂り始めています。

暖かいと葉物の生育が俄然よくなります。毎日新鮮なサラダづくし、そのうちバジルやルッコラ、オレガノにセージなんかも登場します。夏には取れた野菜でパーティーでもしましょうか。こちらも今から楽しみです。

今日は楽しい感じで!久石さんなんていかがでしょう。

2012年5月19日土曜日

第二十四回調査研究発表会

 5/17(木)は建築家仲間の灘本幸子さん大杉崇さん、建築ジャーナリストの登尾未佳さんらと旭川へ。目的は毎年恒例の北方建築総合研究所(通称:北総研)の調査研究発表会への出席です。以前は札幌に在った寒地建築研究所を道北の旭川市に移し早10年。10周年も兼ねて今年も興味深い催しとなりました。
 そもそもなぜ、北海道にこうした大きな研究機関があるのか不思議に感じる方々も多いと思います。ひとつには広大な面積、地域により異なる厳しい気候や開拓、殖民の歴史が信頼性の高いさまざまな分野の暮らしの知恵を必要としてきた。といえると思います。移民が新たな地で暮らすために必要とする広範な知恵。歴史的にいえば札幌農学校(現:北海道大学)に見られるような、農学(食糧生産を中心としそれらに附帯する多くの事柄)との取り組みなどもまさに好例といえるのではないでしょうか?当然ながら食の次は住と衣に関する要求が高かったことは想像に難くありません。そんな意味では私たち地域の建築家が普段から何気なく使っている知識や設計の手法といったものは、実は長い歴史や経験というよりは、熱心な研究者や貴重な実践を行ってきた先輩たちの功績に頼るところが大きいともいえます。しかし毎年残念なことは、こうした素晴らしい知の財産ともいうべき催しに地域の建築家の参加がたいへん少ないことです。

毎年ですが、実務ですぐに使える資料がたくさん配布されています。

北海道も過去、たくさんの災害を経験してきました。そうした体験から作られたパンフレット。開くとまず、東日本大震災の被災者に対するお見舞いから始まる。

以前は1冊にまとめられていた「リフォームマニュアル」は今回、計画編と技術編に分けられてリニューアルされました。


再生可能な建築材料として木材に対する注目が高まる中、難易度を要求される接合部に関する設計の手引き。

興味深い研究発表の内容は次回のブログに書きますが、まあ今回も仲間たちと感じたのは、自分たちが幸せ者であること。今後急激に建物に対する省エネや創エネが求められるようになるでしょう。北海道の建築家でよかった~(笑)

今日は大好きなドナサマーさんを偲んで!


2012年5月16日水曜日

NHKさんの取材

先日、「宮ノ丘の家」をNHKさんに取材していただきました。「設計者がよいから!」なんて言ってみたいですが、実は家中に多用した白樺積層合板のおかげです。ここ最近は意匠的な美しさや優れた強度、地域を代表する樹種である点、なによりこんなに良いものがあったのに知らなかったという反省も含めて、ブログでもおなじみのこの白樺積層合板を使う機会が増えました。このブログの読者の皆さんの中には道産子の方々も多いと存じますが、白樺がよい建築材料という意識は一般的にはまだまだ低いと思います。でもこれが使うと実によい感じなのですよ~。

みなさんもご存知とは思いますが、地場建築&建材の営業マンを自負する私の眼で見ても、白樺という材料はいろいろと面白い可能性を秘めています。実際の現場では、今まで集成材を用いていた部分を全てこの白樺積層合板に置き換えるといった試みをしています。要は階段や手摺、ドアの枠やカウンター、キッチンや造作家具等々、今まで意匠性を求められつつもなんとなく広幅の材が少なくなったために、仕方なく集成材に置き換わってしまったところに美しい木目や木口が復活しています。上の写真は「宮ノ丘の家」のキッチン。軽くオイルで拭くだけで美しい木目が現れて目を楽しませてくれます。


以前は価格優先だった食品の世界も近年では安全性に加えて地域の雇用や産業、しいては地元を応援しようという消費者の大きな意識改革のおかげで、地場産の食品市場は賑わいを見せるようになっています。写真は本日の駅前通地下歩行空間の即売所の様子ですが、平日の午前中にもかかわらず好況でした。私の想いとしては、地場産品の直売所並に北海道の建築や建材がもっともっと市民に愛されてほしいと思うのです。

さて明日はそんな意味も込めて、地元の建築研究所、北総研の調査研究発表会を聞きに旭川に行ってきます。

NHKのOさん、何回も撮りなおしていただいてありがとうございます。また建て主さまにもこの場をお借りして御礼申し上げます。

北海道産 白樺積層合板に興味のある方は...
瀧澤ベニア株式会社HP http://www.takizawaveneer.co.jp/

今夜はすこしワイルドに行きましょう!
M.シェンカーなんていかが?ボリュームを上げて聞いてくださいね~。(笑)


2012年5月15日火曜日

キッチン好きですか?その3

キッチンってやっぱ人気ありますね~(笑)。みなさんたくさんお読みいただいてありがとうございます。今後も特集続けますね~。
最近は圧倒的な対面型ニーズの影で従来の外壁側を向いたI型レイアウトを上手に生かす方法もいろいろ提案しています。写真は「北25条の家」のキッチンを居間から見たところですが、向かって左側のTV設置スペースに連続して4人掛けのテーブルが作りつけられています。TV設置スペースが主婦の背中と食品庫(冷蔵庫)を適度に隠し、機能エリアをバランスよく配置することで、広がり感が魅力の反面、ごちゃっ!とした印象に陥りやすいLDKの空間を交通整理しようと考えました。ここでもTV設置スペースと食卓の周りには回遊動線を引き込んでいます。また家全体の規模が30坪を下回る「北25条の家」においては空間の広がりのための演出は欠かせないものでもありました。

TV設置スペースの裏に回りこんだところ。突き当りにはテラスに出てゆく扉が見える。冷却調理やゴミの一時保管、季節のよいときには、家族揃ってテラスで取る食事といったように、キッチンに併設する半屋外の空間があると暮らしが楽しくなります。

こちらはTV設置スペースの真裏。食器棚と機器カウンター、カウンター下には分別ゴミのコンテナが格納できるようにオープンな作りとしています。

こんな風に台所と半屋外のスペースが連続しているとキッチンを中心にいろいろな使い道が見つかります。みなさん最近は食品の保管ってほとんど冷蔵庫ですよね~。こんなテラスがあるとたとえば釣りやキャンプに持ってゆくことの多い、クーラーBOXを二つ(お肉+お魚用とお野菜用)出しておくと、冬場は電気代いらずで屋外で食品の貯蔵ができます。エネルギーのお話しをするとすぐに冷暖房のことをイメージしがちですが、半屋外の空間と季節を上手に使って冷蔵庫の負荷を減らすのも賢い省エネといえます。

テラスの奥行きは約2mくらいあると、食品の保管以外にも洗濯干しや食事(呑み?/星を見上げながら)、風呂上りの夕涼み、調理(漬物等々、お魚の一夜干し)に使えます。屋根があることも大切です。いつもお話ししているように調理台そのもののデザインや機能性も大切ですが調理に関連してさまざまに発生する事柄が家の間取りと絡みながらシンプルに解決できているか?そこが毎回ながら悩みに悩むところでもあるのです。

そんな意味でもよいキッチンとは?

もちろん各家の主婦の好みもさることながら、調理スペースの周りにそれらと関連し補助する空間をいかに工夫して設けているか?家事労働の味方として無理なく無駄なく日々家族の笑顔を生み出せているか否か?そんなことをいつも考えます。

今日はJ.フィッシャーのギタ-なんていかが?


2012年5月14日月曜日

キッチン好きですか?その2

朝日の入る「菊水の家」のキッチン。居間、客間、台所、食堂、ファミリーコーナーを極力仕切らず連続させて計画することが求められました。その中心となったのが30cm床を持ち上げたキッチンスペースです。コンパクトながら4人掛けのテーブルを調理台に連続させた構成は「西野の家」に似ていますが、間取りとの関係がユニークなところが特徴です。

キッチンの廻りをぐるりと歩ける動線でコンパクトながらストレスがないように工夫しています。

調理台の前に立つと左前方に居間、中央の階段(上階と下階の様子)、右側のファミリーコーナーが一度に見回せる。動線的には全て回遊動線となり行き止まりを極力設けないのが奥さまの好み。階段横には、インターホン、暖房、給湯、換気、電力積算計のリモコン子機が全て集中し現在の家の様子が一目で分かる。

人造大理石の天板と白樺積層合板のスペシャルバージョンに当たるペーパーウッドで作られた調理台とテーブル。白樺の薄板の間に再生紙を挟み、色を出している。体にあたる部分は丸面にシャープな意匠性を追求するところは角面に木口を使い分けている。

引き出しの部分は斜面として素材の断面の美しさを生かすように工夫した。


二階の突き当たりに作られた「南あいの里の家」のキッチン。主婦の居場所を明確に決めてその中に必要な機能を効率よく配置するのが大きな特徴。「菊水の家」が台所と食堂の境が曖昧な考え方であるのに対してこちらは台所と食堂は空間的には一体ながら動線上は領域分けされている。左上部は屋根から吊り下げられたロフトと洗濯干しスペース。左側の床はスノコとなっていて二階にいながら下階の様子が分かる仕掛け。また下階から見ると明るい二階の光が降り注ぐ。


建物の全体と家の前を見通せる位置に台所がある。

L型とI型を合体したような構成の対面式キッチンは食卓カウンターも兼ねる。食堂側から背中が見えないこと。内部に家事コーナー(右奥)を設けて居間と食堂に家庭事務の痕跡が出ないように工夫することが求められた。吹き抜けのために調理台を照らす照明は二本のワイヤーから吊り下げるタイプ。調理台は高さ80cm、レンジ台は75cmとして使い手の体格と鍋の振りやすさに配慮している。

精度良く納められた、白樺積層合板。の出隅部分。

さて~いかがでしたでしょう?(笑)キッチンってすごく大切ですよね~。単体の機能のみならず間取りといかに効果的に絡んでいるか?ここも実は非常に(もっとか?)重要なところ。また最近は内照式照明のリクエストがほとんどなので照明計画との絡みも気が抜けません...
まあ~私にとっては各家庭の主婦のみなさまが毎日楽しく台所に立てることが一番嬉しいのですが。(笑)

今夜はO.ピーターソンなんていかがでしょう?






2012年5月12日土曜日

キッチン好きですか?その1

毎度ながら設計の密度を要求されるところにキッチンがあります。特にここ最近、北海道の間取りはL+D+Kが多いこともあって大切なインテリアのポイントとしてさまざまな機能やデザインが求められます。「春光の家」のキッチンは「コの字」型レイアウト。長身の奥さまに合わせて調理台は高さ90cmのステンレス製天板となっています。メインシンクの他に食堂側から使えるパーティーシンクを持ち専用の浄水器も装備しています。

メインシンクの上に吊戸棚をもつスタイルは対面型では珍しくなりましたが、収納力は格段に上がります。加熱機器がガス火口×2、BBQグリル×1、IH×1という構成なので、間口が1.2mのレンジフードをチョイスしました。床はタイル、火口前の壁もタイルです。


しかしなんといっても「春光の家」のキッチンが特別なのは、台所専用の天窓を持っていることでしょう。これにより調理場に外光が降り注ぎ、換気や冷却も簡単にスピーディーに行えます。自分だけの青空が見えるのもとても気持ちのよいものです。

左からハイカロリーバーナー×2、BBQグリル×1、IHクッカー×1、電気とガスの調理熱源を持っています。
                                
「宮ノ丘の家」のキッチンは二階の居間の中で最も眺望のよい場所につくられています。キッチンから見る朝の風景は格別ですし、山が近いせいでたくさんの野生動物を窓から見ることもできます。早起きをしたら朝が楽しくなるキッチンです。                               

朝日が入る明るい場所につくられたキッチン。食堂側には食器収納スペースを設け、その上の手元隠しはマガジンラックとなる。デザインの特徴はナチュラルな木の風合いとステンレスの組み合わせ。白樺積層合板とステンレス製天板の簡素な風合いがこの家の奥さまの好み。加熱機器はIHクッカーとオーブン機能付き電子レンジのオール電化バージョン、食洗機付。床も白樺のフローリングでコーディネート。二階のキッチンながらゴミ出しや冷却調理がスムーズにできるように外部テラスにリンクさせた動線としている。もちろん天気のよいときは二階のテラスで山を眺めながら家族で食事ができる。


手元隠しの裏側は奥行きの浅い収納として活躍。左側に見える側板を跳ね上げると天板を延長し作業スペースを簡単に拡大できる。

背面側のラインの足元は全て大容量の引き出し型ストッカーとなる。ご覧のように木以外の部分は基本的に全てステンレス。




「西野の家」のキッチンはアイランド型に小さな食卓を組み合わせたスタイル。構造用合板や顕された梁といった少々ハードなインテリアに繊細さを加えて全体の印象を穏やかにするために白色でシンプルに仕上げている。床はカバのフローリング。壁は構造用の針葉樹合板。窓際にはゴロリが可能な畳コーナーの設え。


食卓テーブルの天板はモザイクタイル貼り。調理台の上は素材の色を生き生きと美味しそうに見せるためにハロゲンライトとしている。

左側に家事コーナーを持ち右奥には食品庫の扉が見える。冷蔵庫はその左側に90°傾けて納まるスタイル。こうすると、対面キッチンでも、冷蔵庫の扉を開けて中身が居間側から見えにくい。


足元をあえて作り込まないで主婦の好みで市販のワゴンや収納で自由にアレンジできるようにオープンなつくりとしている。

こんな風にそれぞれの家の台所はずいぶん個性的。以前は北側で居間から見えづらいところに計画されることが多かった台所。最近はその家の印象を決定付けるインテリアの主役となっています。スタイルもガッツリ作りこみ派から自由度優先派までいろいろ、さてあなたはどんなスタイルがお好みですか?(笑)

この前のブログでJ-POPの事を書いたけど、perfumeなんかは今最新のJ-POPといえるでしょう。特にダンスの振り付けはほとんど天才といいたくなるMIKIKOさま。可愛くてPOPなのに誰の真似でもないクオリティーの高さに拍手です。

そんなわけで今日はパフィュームでも!