2014年11月3日月曜日

宮の森の家 気密測定 一回目

「澄川の家」の後は「宮の森の家」の気密測定、第一回目。気密が取れているかいないかはどんなに施工に熟練しても必ず現場ごとに測定し確認する事が大切。ではなぜ二回も行うのでしょう?どうせなら最後の1回で終わらせるのが簡単でよいのではないでしょうか?中にはこんな風に感じる人もいることでしょう。もちろん現場の工事というものは建て主さんの大切な予算で進めているのですから一度で済むものを二度行う必要はありません。二度行うのはそれぞれが別の目的を持っているからです。 
減圧機を動かして室内の空気を外に吸い出すと室内に貼った気密ビニールが引っ張られてパンパンに張ります。建物の室内の気圧が外に比べて低い状態(負圧)になると今度は建物のどこかの隙間から外の空気が入ってきます。窓廻りや屋外との貫通部、排水や電気の管の引き込み等々実際に手をかざし時にはサーモグラフィー等も使って漏気部分を探します。第一回目の気密測定をビニールや窓の気密テープが露出した時期に行う理由はこの漏気部分を見つけ処理する事を主な目的としているからです。漏気部分が特定できてもその他の部分が完成していては直すことが難しいのです。

圧が掛かった状態ではじめて窓廻りの気密が取れているかどうかが分ります。

計測中。室内のビニールはどこもぱんぱん。性能が出ている証です。

結果はC値で0.3cm2/㎡。第一回目としてはまずまずです。これから外壁や壁を作るにつれて性能はまだ上がりますので次回が楽しみです。